2009/09/19
フライフィッシングと46億歳の地球
・『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり。これに勝るものはなし。』 ・『説教する人、物書く人、専制する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、いずれにしても最後の勝利者これ魚とり。』 by 釣魚大全 ----------------------------------------------------------- フライフィッシングと46億歳の地球 ■46億年前に地球は誕生した。 その時、太陽は今より30%も暗かったそうだ。 これはどういう事かと言うと、 普通に考えれば、氷河期どころではない水分が全て凍った 氷の惑星だったことが容易に想像できる。 今の地球の平均気温は、15度程度。 これが数度下がっただけで氷河期になる。 38億年前の地球の平均気温はマイナス29度であったという計算が成り立つそうだ。 氷河期どころではないまさしく、氷一面の世界。海も山も全てが凍った世界。 と、ここまでは誰でも想像がつく。太陽が暗ければ地球の気温も当然下がり、 氷の世界の地球だったろうと言う事が。 ■しかし、しかし驚くべきは、 その何十億年前の太陽が暗かった時代から、 地球は海があり、雨が降り、気温も今とさほど違わなかったのだ。 つまり、どういう事かと言うと、 「地球は、自分で自律的に温度調整をしてきた」 という事実があるのである。 外界の環境変化に対応して、自ら温度調整をし、自らの適切温度を保つことができるのは、 生物だけだ。 そして、地球はそれをやってきた。 私達が体温調節するのと同じように、地球も温度調整を自ら行ってきた訳だ。 太陽が暗かった時代に限らず、太陽から受ける熱量の大きな変化はいくらでもあったそうだが、 やはり地球の気温は一定に保たれたのだそうだ。 ■「地球は無生物である」という概念が長い間支配してきたらしいが、 「地球は生命体である」という常識に変わろうとしている。 ■つまり、 地球自体が大きな意思を持っていて、生きているという事。 私達人間はその地球上で、人間圏という世界を築き上げてきた。 人間からすれば、長い年月をかけて。 地球からすれば、あまりにも性急すぎる時間で。 地球は今思っているかもしれない。 「どうも最近調子が悪い。悪い細胞が育っているのなら退治しなくてはいけない」と。 「治療しなくてはまずい」と。 私達人間は、 悪い細胞になるのではなく、いい細胞にならなくてはいけない。 全体の調和を無視して移転・増殖をし続けたなら、溢れんばかりの豊かさを蝕み、 いつか共倒れになってしまう。 フライフィッシングを心から豊かに楽しむ為には、 地球が健康でなければならない。 ----------------------------------------------------------------- ■人間圏 地球には、「地球システム」というものがあるそうだ。 地球という生命を維持し、動かしているシステムのことだ。 それは、「構成要素」「構成要素間の関係性」「駆動力」で成り立っているという。 どういう事かと言うと、 地球を宇宙から眺めた時には、様々な圏がある。 ・プラズマ圏 ・大気圏 ・海洋圏 ・生物圏 ・人間圏 ・地球(地表) ・地球内部(マグマ) など。 これらの構成要素がそれぞれに関係しエネルギーを与え合い地球は成り立っている。 大気圏や海洋圏は聞いたことのある言葉だが、実は同一上に人間圏という圏も地球に存在するという考えだ。 人類が誕生する前は、上記の人間圏を除いた「構成要素」で、地球システムは成り立っていた。 しかし、人間が誕生し進化していく過程で、人間圏という構成要素が地球に加わった。 この「人間圏」が、はっきり地球に存在するようになった変わり目がある。 それは、人間が狩猟生活から農耕・牧畜生活に変わった時代だそうだ。 狩猟生活の人間は、「生物圏」からは出ていない。 生物圏のサイクル・システム内で、生きていた。 「食料となる動物を移動しながら探し、狩をして食べる」という、他の動物達と同じサイクルで生きていた。 つまり、「生物圏」の一部でしかなかった。 ところが、氷河期でマンモスや他の動物が絶滅すると、人間の食べ物がなくなった。 今までの生き方では生きていけなくなった人間は、定位し、 そこで農作物や家畜などを育てるという農耕生活にシフトしていった。 そして、人間にしか出来ない生活様式「人間圏」が地球に新たに加わったのだ。 農耕生活というものを地球側から見てみると、人間が自身の力(駆動力)で地上の動物を移動したり、 木や土や水や農作物を運んだり育てたりするというエネルギーのことである。 つまり、地球上の物質の流れを変えている訳である。 意図的に物質の流れを変えていく生活が、すなわち農耕生活なのである。 現代はまさに人間の駆動力によって、地球上の様々な物質が大きく移動を繰り返している。 ■整理すると、 狩猟生活は、地球に依存する「フロー依存型」 農耕生活は、人間の駆動力に依存する「ストック依存型」 と分けられるそうだ。 その人間の駆動力によって成り立つ農耕生活の始まりが、 「人間圏」 という新たな圏(エネルギー)を生み出したのである。 つづく。 -------------------------------------------------------------- ■shopを始めました。 まずは、シルクラインから。 ご興味のある方は、見てみて下さい。 http://www.flyfishing-japan.com/index.php?shop -------------------------------------------------------------- ■編集後記 政権が変わろうが、 時代が変わろうが、 釣り人は、その奥を見つめられる。 そう言えば、 八っ場ダム建設が中止になったようだ。 この事を、どう捉えるか? まあ、色々難題はあるようだが、 「足るを知る」 為に、釣りに出かけに行くのかもしれない。 新しいフライとロッドで、 釣りに行く前夜はなんともワクワクと 楽しくて仕方がない。 フライフィッシング私的大全(もっと遠く、もっと広く!) http://www.flyfishing-japan.com/ 発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ 配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000274931.html


