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2010/02/10

欧米市場為替戦略=ユーロパートナーズ

 昨日の海外市場は、EU及び独政府によるギリシャ財政赤字削減支援報道を好感した市場筋が、ユー
ロドル、ポンドドルなど他通貨ドルの買戻しが加速することとなったが、東京市場では、それ以上の
材料がなく、一旦利食い売りが先行した。

 ユーロドルは1.3780ドルから1.3806ドルへ上昇するが、上値は重く1.3735ドル付近へ戻されている。
また、東京時間序盤は利食い先行と見ていたポンドドルも英財政難による国債格下げ懸念と英与野党
勢力の拮抗など政局不安もあり、ギリシャ救済報道だけではポンドドル上昇に至らず、1.5725ドルか
ら1.5665ドルへ下落した。ただ、材料不足に方向感がなく、小幅な展開となっている。一方、豪ドル
・ドルもEU圏ソブリン・リスク低下を背景にした市況環境の好転に、機関投資家などの買い需要が高
まったが、昨日の安値から200ポイント近い0.8795ドルへ上昇後に利食い売りが先行する格好となった。
ただ、下げ幅は限定的であり、0.8740ドルで推移している。

 他通貨ドルの上値が重くなる中、ドル円はリスク許容度上昇に一旦、90.02円まで上昇したが、EU圏、
英国などの財政赤字に関わるリスクが解消したわけでないことから、ドル円の上値は抑えられる格好と
なった。ただ、下値も堅く、89.80円付近で推移している。

 序盤のドル円上昇とユーロドルの底堅い動きが相俟って、ユーロ円は123.70円から124.27円へ上昇。
ポンドドルは小動きだったが、円が対円で売られた影響から、ポンド円は140.90円から141.41円まで
上昇する展開だった。また、豪ドル円も78.80円から79.10円へ上昇している。その後、ドル円と各他
通貨ドルが下落したため、ユーロ円は123.05円、ポンド円140.25円と豪ドル円78.25円まで下落している。

 今までのEU圏、英国の財政赤字など悲観的材料に、ユーロドル、ポンドドル売りを継続してきたが、
独政府はギリシャ財政赤字削減を支援することは否定されたが、EU及びECBが支援をするのではないか
との思惑は市場全体に流れている。また、明日開催を予定されているEU首脳会議で、何らかの支援策が
出されるのではないかとの期待も高い。EUがギリシャ財政悪化を放置すれば、南欧諸国はじめ中東欧周
辺国のソブリン・リスク拡大懸念は排除することが出来ず、支援策が決定されるとの見方だ。

 独政府はギリシャ支援を否定したが、独連立与党がEU圏諸国はギリシャを救済する方向で原則合意し
たとしている。一方、格付け会社スタンダード・アンド・プアーズは、EU圏諸国の格付け見通しリスク
について、今年は「強い下向き」となる公算が大きいとの見方を示しており、強弱材料は錯綜している。
本日は、ギリシャゼネストも予定されており、支援策がなければ、ポルトガル、スペイン、アイルラン
ドなど財政悪化懸念が波及することも否定できない状況だ。

余りにも弱気になった市場には、昨日の報道によるEU,ECBなどの支援策は、悲観的市場環境を一変させ
ることとなったが、報道の範囲を超えていない点が強気になれないところだ。EU首脳会議が11日に控え
ているため、EU、ECBはそれ以前に支援策を発表することは考えられず、昨日の海外市場で買われた分、
一旦他通貨ドル売りとなりそうだ。ただ、本日は、丁半博打的な相場展開が予想されるが、EU及びECBが
EU加盟国の財政悪化を放置するとは考え難く、市場の財政支援策に期待は高いことから、下げた場面で
の他通貨買いとしたい。
 
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