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2009/11/11

◆◇【1000年水】Vol.58 2009/11/11発行「グローバル水企業の資金源」

━━━━━━━━━━━━━━ アクアスフィア 橋本淳司事務所 ━━━━
◆◇【1000年水】おいしい水きれいな水を次世代へ ◇◆
Vol.58 2009/11/11発行
━━ http://www.aqua-sphere.net/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━
■□■CONTENTS■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(1)メディア掲載・出演情報のおしらせ
(2)HOT TOPICS「水ビジネス拡大の動きが活発だが・・・」
(3)著作物のご案内
(4)きょうの話題「グローバル水企業の資金源」
(5)近日開催される講演・セミナー情報のおしらせ
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 メディア掲載・出演情報のおしらせ
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■テレビ東京「ルビコンの決断」(11月12日)に出演します。
http://www.tv-tokyo.co.jp/rubicon/index.html
■著書『明日の水は大丈夫?』がテレビ朝日データビジョンの文字放送で「エコ 今週の1冊」として紹介されます。
http://www.tadv.jp/b-free/web-pre0911b.htm
■『朝日新聞』「be Saturday」11月3日「おいしくなった水道水」でコメントしました。
http://www.aqua-sphere.net/media/pdf/2009/asahi091107.pdf
■『サンデー毎日』11月1日号特集「日本一激ウマの水道水はココだ!」でコメントしました。
http://www.aqua-sphere.net/media/pdf/2009/sundaym091020.pdf
■毎日新聞「水道水:もっと飲もう エコで味、質とも向上」でコメントしました。
http://mainichi.jp/life/food/news/20090917ddm013100124000c.html
■そのほかメディア掲載・出演情報をこちら↓をご覧下さい。
http://www.aqua-sphere.net/media/media09.html

■□■HOT TOPICS━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 「水ビジネス拡大の動きが活発だが・・・」
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■三菱UFJ証券発行の「週間株式投資戦略」(11月9日)で水ビジネス拡大の記事がありました。
世界の水需要は人口増加、都市化・工業化の進展とともに増加し、2025年には2000年度比で約30%増加するとの予測があります。

■水ビジネスは世界的に拡大しており、プラント建設や管理・運営事業を中心に今後急拡大し、2025年には100兆円市場が見込まれています。

■日本国内でも、前原誠司国土交通相が、公共事業費削減の影響を受けている大手建設業者が今後成長するためには、
「水ビジネス」で海外進出する必要があるとの考えを示し、
「公共事業のパイが減るからといって地方で小さい仕事をダンピングして取り合うのではなく、
大手ゼネコンは外に出てほしい。その中で一つの大きな柱は水ビジネスになる」と発言しています。

■経済産業省が10月15日に「水ビジネス・国際インフラシステム推進室」を設置し「水ビジネス国際展開研究会」を開催。
日本の技術力を生かし、国際的メジャー企業育成を図る取り組みを開始しました。

■市場の多くは設備建設から運営まで一貫して扱う「水メジャー」と呼ばれる欧州系企業が押さえています。
「水ビジネス国際展開研究会」では、技術力はあるが管理・運営事業には実績のない日本勢が市場参入するため、
学識経験者、自治体、商社、部品メーカーなどの担当者が参加し、官民挙げた支援体制を検討していきます。

■こうした流れを受け、水ビジネスに関連する会社の株価、そうした企業の株を組み込んだファンドも値上がりしています。

■しかし、水ビジネスは容易いものではありません。まず、和製水メジャーをつくるためにはいくつもの障壁があります。
現在、日本企業が得意とするのは水処理技術などで、核となる技術ではあるものの、水ビジネスのなかの一部分に過ぎません。

■世界の水ビジネスは60兆円を超える規模(05年)ですが、
そのうち施設の管理・運営関係で50兆円、EPC(エンジニアリング・調達・建設)が10兆円と推定されています。
これが2025年には、管理・運営は100兆円へ拡大、EPCが10兆円、その他(分離膜などの材料関連)は1兆円との見通しを示しています。

■日本企業が得意とする分離膜などの材料は、シェアは高いのですが海外受注額は年間1000億円程度です。
同じく海外案件のEPC受注額は数千億円規模、管理・運営の海外実績はほとんどありません。


■では管理・運営も行えばよいと考えますが、日本国内でその役目を果たしてきたのは水道事業者であり、企業にはそのノウハウがありません。
それを補うために「水ビジネス国際展開研究会」が発足したわけですが、寄り合い所帯が目先の利益のみを追求したら大きな目標は達成できないでしょう。

■水ビジネスについては国際的にも賛否両論あります。日本国内ではにわかにヒートアプしてきた話題ですが、
「現地のニーズにあっているのか」「長期に渡って事業を継続する覚悟があるのか」など慎重に考えないと、
冷や水をあびることになるでしょう。

■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 「水」のことがやさしくわかる!橋本淳司の本
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■『明日の水は大丈夫?バケツ1杯で考える「水」の授業』(技術評論社)
http://tinyurl.com/ksgsx3
■『世界が水を奪い合う日、日本の水が奪われる日』(PHP研究所)
http://tinyurl.com/ndr6vm
■(子ども向け絵本)『「水の大研究」不思議な世界をのぞいてみよう』(PHP研究所)
http://tinyurl.com/24hn5f

■□■きょうの話題━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 グローバル水企業の資金源
 http://www.aqua-sphere.net/1000/ws/business/business.html
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■いまや水の流れはボトル水、食料、工業製品の流れであり、さらにはカネの流れです。
かつて水は高いところから低いところへ流れるものでしたが、いまではカネのあるところへ向かって流れています。

■水ビジネスへの投資は活発になっています。金融業界のファンドマネジャーは、水市場の拡大に注目しています。

■いち早く水企業の将来性に目をつけたのはスイスの老舗銀行であるピクテ銀行でした。
ピクテはいまから30年以上も前に、複数の水企業の株式に対する投資ファンドを立ち上げました。
2003年にはアメリカで「グローバルウォーターファンド」という名称で同様のファンドを立ち上げています。

■イギリスのグローバル水企業「テムズ・ウォーター」を買収した豪マッコーリー投資銀行グループは永続的な水インフラへの投資を積極的に展開しており、
「世界でトップクラスのリターン」を実現しています。

■水道事業の民間委託契約は10年から30年と長期であるため、安定した投資配当が期待できます。
そのため年金基金や個人投資家にとって魅力的な投資先となっています。

■ゴールドマン・サックスは2008年に開催した「5大リスク会議」において「水こそ石油に代わる資源であり、将来、最も有望な投資先」という報告を行いました。
ゴールドマン・サックスは顧客に対し、「水関連企業への投資は大きなリターンをもたらす」と指摘し、
GEをマーケット・リーダーとする市場分析レポートを作成しています。

■日本でも、世界の水関連企業を主体に株式投資するファンドが相次ぎ登場しました。

■たとえば、野村アセットマネジメントの「ワールド・ウォーター・ファンド」は、
水関連を主体に、高い成長または安定した収益が期待される企業を対象に銘柄を選定し運用しています。
組み入れ上位10銘柄は、ヴェオリア、スエズ、ネスレなど、グローバル水企業が並びます。

■日興アセットマネジメントの「グローバルウォーターファンド」は、
水関連の中でも今後の成長が期待される「水の供給管理」「高度な浄水技術」「水の効率的利用」「水と食料」の4分野にフォーカスしたものです。
水関連ビジネスの売上高が総売上高の20%以上であることを原則に、独自のスクリーニングにより組み入れ銘柄約60社程度を決定しています。

■現在、グローバル水企業の業績は好調です。過去20年間で株価は30倍になり、2001年以降、これらの企業の株価は150%を超える値上がりを記録しました。
世界同時不況の引き金となったサブプライムローン危機や原油高の影響で、
より高いリターンを求めて世界のカネは天然資源、穀物などに移りましたが、
ウォーター・バロンをはじめとする水関連企業も、行き場を失った投資マネーの受け皿となっています。

■近年、多くの公共事業体の民営化が世界の潮流になるにつれ、グローバル水企業が、世界のあちこちで水資源の管理業務を請け負うようになりました。
欧米型の資本主義の発想では、政府が運営する公共事業体よりも、
民間企業の方が経営効率が高いとされ、先進国の地方自治体もこうした考え方を取り入れ始めています。

■ただし、発展途上国においては、民営化を1つの選択肢として検討するのではなく、
主に欧米人が運営する世界銀行や、国際通貨基金(IMF)から強要されているケースが多いのです。

■民営化の推進には、世界各地で疑問の声も上がっています。水資源は公共財として扱うべきとの考えから民営化に抵抗する人もいれば、
水道料金の高騰や水質の劣化などの理由から民営化に反対する人もいます。

■民営化で効率化が進む一方、水質悪化や断水などの事故が起きたケースが過去にはありました。
このような場合、どこがどのように責任を取るかなどは住民に不透明です。
そのためにも水ビジネスに関する一定のルールを定めるべきですし、国家が関与すべきところはきちんと関与していくべきです。

【「1000年水」のバックナンバーはこちらから↓↓】
http://www.aqua-sphere.net/1000/1000_index.html

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 近日開催される講演・セミナー情報のおしらせ
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■東大和市中央公民館講座
「おいしい水 きれいな水を次世代へ」
<日時>  11月19日(木)10:00〜12:00
<会場>  東大和市中央公民館
<主催>  東大和市中央公民館
<問い合わせ先> 東大和市中央公民館/TEL 042・564・2451
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■館林市立第一小学校学校公開特別授業
「世界各地の水について知ろう」
<日時>  11月21日(土)9:00〜12:00
<会場>  館林市立第一小学校学校
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■神奈川県内広域水道企業団創立40周年記念式典
パネルディスカッション「水循環に関わるそれぞれの役割」
<日時>  11月25日(水)13:30〜16:30
<会場>  はまぎんホール「ヴィアマーレ」
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■「中国での水の授業」
<日時>  1月12日(月)〜1月19日(月)
<会場>  河南省鄭州市、山東省淄博市など
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■山の手ロータリークラブ卓話会
「世界の水問題と日本」
<日時>  1月21日(木)13:00〜
<会場>  八重洲富士屋ホテル
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 「水」の講演、出前授業!いたします
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■水の不思議や水問題について橋本淳司がわかりやすくお話しします。
過去の講演実績はこちらからご覧ください。
http://www.aqua-sphere.net/seminar/water_s.html
■ご依頼はメールにてお願いします。
welcome@aqua-sphere.net
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◆◇【1000年水】おいしい水きれいな水を次世代へ
Vol.58 2009/11/11発行
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編集・発行:アクアスフィア 橋本淳司事務所
http://www.aqua-sphere.net/
メールでのお問合せ、ご感想は welcome@aqua-sphere.net まで
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バックナンバーは http://www.aqua-sphere.net/1000/1000_index.html
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