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2009/10/21

◆◇【1000年水】Vol.55 2009/10/21発行「雨水利用を根付かせるためにはグランドデザインが必要だ」

━━━━━━━━━━━━━━━━ アクアスフィア 橋本淳司事務所 ━━

◆◇【1000年水】おいしい水きれいな水を次世代へ ◇◆
Vol.55 2009/10/21発行

━━ http://www.aqua-sphere.net/ ━━━━━━━━━━━━━━━

■□■CONTENTS ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■□■HOT TOPICS■□■
●今年の夏に行った水の授業、「みんなで共感し、みんなで考える都市の水循環」の
レポートがアップされました。
http://www.thinktheearth.net/jp/waterplanet/seatwork/post-89.html

■□■きょうの話題■□■
●「雨水利用を根付かせるためにはグランドデザインが必要だ」

■□■メディア掲載情報■□■
●『ソトコト』2009年11月号「あたらしいニッポンのかたち」で
インタビューを受けました。
「日本は本当に水資源豊かな国なのか」を語っています。
http://www.sotokoto.net/sotokoto/index.php/sotokoto-section

●『世界が水を奪い合う日、日本の水が奪われる日』(PHP研究所)
http://tinyurl.com/ndr6vm
を書評で紹介していただきました。
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■おはようございます。橋本淳司です。僕の新しい本
『明日の水は大丈夫?バケツ1杯で考える「水」の授業』(技術評論社)
http://tinyurl.com/ksgsx3
の挿画を描いてくれた岩岡ヒサエさんのマンガにすっかりはまってしまいました。
これまで読んだのは、『オトノハコ』『しろいくも』『土星マンション』(1、2)です。


■とくに高校の弱小合唱部の日常が、静かにやさしく展開する『オトノハコ』は
http://tinyurl.com/yfu6mqk
何度も読んでしまいました。
読むと何だか心が温かくなり、歌いたくなってきます。最近、疲れ気味の僕には、クスリ以上に効きました。


■さて、今年の夏に行った水の授業、
「みんなで共感し、みんなで考える都市の水循環」のレポートが、Think The Earth Projectさんのサイトにアップされました。
http://www.thinktheearth.net/jp/waterplanet/seatwork/post-89.html
この授業は、僕が行った3回の授業のなかで、いちばん評判がよかったと思います。


■水との関わりが身近に感じられるコンテンツだと思います。やり方はサイトを見れば
わかると思うので、興味のある人は、ぜひやってみてください。
どんな水循環図ができたか、やってみた感想などをメールしてくれるとうれしいです。
それでは、今日の授業です。

■□■きょうの話題■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「雨水利用を根付かせるためにはグランドデザインが必要だ」
(→水の問題と解決のための知恵)
http://www.aqua-sphere.net/1000/ws/wits/wits.html
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■東京都墨田区にある「すみだ環境ふれあい館」に行きました。
http://www.city.sumida.lg.jp/sisetu_info/siryou/kankyou_hureai/
僕は東武線の小村井駅から歩いたのですが、地下鉄の押上駅からも15分ほどのところにあります。
建設中の新東京タワー「東京スカイツリー」を見ながら、住宅地を歩いて行くと、
入り口に、スリランカで使われている大きな雨水タンクがおいてある施設があり、「すみだ環境ふれあい館」に到着です。


■そこで村瀬誠さんの言葉に出合いました。
「遠く利根川から水を引いてくるのではなく、天から降ってくる雨水をどうしてもっと利用しないのか」


■この言葉を紹介していた「あまみず」(2007年12月15日号)に、
印象的な文章があったので、そのまま紹介したいと思います。


「水が大切だと思いながらも、梅雨時など大量に降るにもかかわらず雨水の利用など考えも及ばない。
どうしてこんなにも単純なことに人は気づけないのか。
雨の日に同容量でガソリン価格の倍もするようなペットボトル入りのミネラルウォーターを買って、飲みながら雨がやんで晴れるのをただ眺めている不思議な日常。
そのペットボトルの水だって、遠くヨーロッパの山々に降った雨が地層を通って涌き出している、元はと言えば雨水。
目の前に降っている雨はアスファルト脇に流れ込み、どこぞの河に流れては利用されずに海に向かう」


■雨水活用は家庭でもできます。墨田区を歩いてみると、雨水をためるタンクが備え付けられた家をけっこう見かけます。


■東京は、水源のほとんどを150キロも離れた上流のダムに頼っています。
これまで大都市の水行政は、水が足りなくなったら上流にダムをつくればいい
という考え方でした。でも巨大ダムを開発すると、自然環境を破壊し、膨大な費用もかかります。


■それぞれの家が雨水タンクに「天水」をためれば、無数のミニダムを都市におくことができます。
かりに東京都内のすべての一戸建て住宅が屋根に降った雨をためたとすると、
1億3000万トンの水が確保でき、これは利根川水系の八木沢ダムが東京都に供給している水量を上回るのです。


■雨水利用はとてもすばらしいことなので、ぜひ進めて欲しいのですが、じつはあまり進んでいません。
なぜかというと、雨水利用されると困る人たちがいるからです。
それは水道事業者です。雨水利用がすすむと、水道水を使わなくなります。
水道事業社の売上げは落ちてしまいます。だから雨水利用なんかしてくれるな、というのです。


■こういう問題は、雨水か水道かというような、小さな視点で議論しても、ものわかれに終わってしまいます。
八ツ場ダムを建設するのか、中止するのかという議論も同じです。
それぞれの主張は、まず背景が違うのです。
ダム建設推進は、ダムを利水・治水のキーシステムと考える20世紀の水行政の立場からは正しいことです。
一方、建設中止は、利水・治水をダムに頼らないという新しい考え方からは正しいのです。


■じつは、治水・治水に関する双方のグランドデザインを明らかにし、検討したうえで、個別の政策を議論しなくては、議論の意味がないのです。


■大きな流れを見ると、水不足が発生したり、洪水の危険性も高まっていることから、治水・利水に関する新しいグランドデザインが求められています。
とくにアジアの振興都市は水不足に悩んでいるところが多く、都市全体で水を効率的に使う新しいデザイン作成が急務です。


■これは水道事業社にとっては大きなチャンスです。水道に関わる人たは、
自分たちの仕事を「水を売ること」と考えず、「都市の安定的な水供給をデザインすること」と視野を広げて考えてみてはどうでしょうか。
そのしくみや技術を確立し、アジアの振興都市に提案していくとよいと思います。
そのときには「雨水活用」は必要不可欠な中核技術となっているはずです。

【「1000年水」のバックナンバーはこちらから↓↓】
http://www.aqua-sphere.net/1000/1000_index.html

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◆近日開催される講演・セミナー情報
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■館林市民大学講座
<日時>  10月28日(水)19:00〜20:30
<会場>  館林市文化会館大ホール
<主催>  館林市民大学講座実行委員会/館林市教育委員会
<問合せ> 館林市市役所生涯学習課生涯学習係/TEL 0276・72・4111
<詳細>
http://www.aqua-sphere.net/seminar/2009/pdf/091028.pdf
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■東京学芸大学講演
<日時> 11月5日(木)10:30〜12:00
<会場> 東京学芸大学
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■東大和市中央公民館講座
<日時>  11月19日(木)10:00〜12:00
<会場>  東大和市中央公民館
<主催>  東大和市中央公民館
<問い合わせ先> 東大和市中央公民館/TEL 042・564・2451
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◆メディア掲載情報
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■『ソトコト』2009年10月号「あたらしいニッポンのかたち」でインタビューを受けました。
「日本は本当に水資源豊かな国なのか」を語っています。

■月刊ジュニアエラ2009年9月号「今月の本棚」で『水の大研究』が紹介されました。
http://www.aqua-sphere.net/media/pdf/2009/junioraera0910.pdf

■毎日新聞「水道水:もっと飲もう エコで味、質とも向上」にてコメントしました。
http://mainichi.jp/life/food/news/20090917ddm013100124000c.html

■月刊ジュニアエラ2009年9月号「今月の本棚」で『水の大研究』が紹介されました。
http://www.aqua-sphere.net/media/pdf/2009/junioraera0910.pdf

■『世界が水を奪い合う日、日本の水が奪われる日』(PHP研究所)を
http://tinyurl.com/ndr6vm
以下の書評などで紹介していただきました。

●毎日新聞「今週の本棚」森谷正規氏評(2009年7月26日)
http://www.aqua-sphere.net/media/pdf/2009/mainichi090726.pdf
「世界的な水不足は、輸入食料価格の高騰、さらには入手難となって、日本にも重大な影響をもたらす恐れが大きい」

●上毛新聞「三山春秋」(2009年8月4日)
http://www.aqua-sphere.net/media/pdf/2009/jomo090804.pdf
「水問題は、著者によると、地球と人間社会との不調和が生んだ問題の一つ。
エネルギー問題、食料問題と密接に絡み、これら〈三つ子〉の問題が地球温暖化という現象として現れてきた」

●小学館「本の窓」9・10合併号 PHP研究所大久保龍也氏「私の編集した一冊」
http://www.aqua-sphere.net/media/pdf/2009/honnomado090820.pdf
「世界の水争奪戦を俯瞰するとともに、水ビジネスの動向なども交え、今後、日本がとるべき対策を解き明かす。資源・環境問題を考えるに欠かせない一冊である」

●日刊工業新聞「話題の本」(2009年8月21日)
「本書は、世界各地で起きている水の争奪戦の実情を見ていく。
水争奪戦は、水資源をめぐって国際間の紛争・戦争だけでなく、水利権や上下水道ビジネスをめぐる経済戦争でもある。
企業間や、企業と地域社会のケースもある。また、エネルギー・食料・水の“三つ子問題”は、
人類が地球の恩恵を無秩序にむさぼり続けた結果である地球温暖化の問題児でもある、と。」

●中日新聞「新刊案内」(2009年8月30日)
「日本人は水だけは自給自足できていると少なからず錯覚しているが、食料輸入という形で世界中の水を大量に消費している。
一方で、日本の豊かな森林(水源地)は外国による買収の標的にもなりつつある。
世界各地の水事情やグローバルな水企業の巨大ビジネスを紹介し、日本も決して無縁ではいられない水問題の輪郭を浮き彫りにする。」

●北海道新聞「新刊案内」(2009年9月27日)
「国全体が水不足に苦しむ豪州、上流の中国と下流の国々とが対立するメコン川など、
世界の深刻な水事情を旅する形で見ていくとともに、各国で水道業務を請け負う巨大企業の動きなど多岐にわたる水問題を解説する。
また水とエネルギーとの密接な関係にも触れていく。全編を通して読みやすく、問題の根深さとその打開策について理解しやすい構成だ。」

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◆「水」のことがやさしくわかる!橋本淳司の本
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■いろいろな水問題をバケツ1杯という「ものさし」ではかってみましょう。
『明日の水は大丈夫?バケツ1杯で考える「水」の授業』(技術評論社)
http://tinyurl.com/ksgsx3

■国際河川での水の奪い合い、企業による水の奪い合い、水源地の奪い合い、
日本にも外国企業がすでに上陸しています!
『世界が水を奪い合う日、日本の水が奪われる日』(PHP研究所)
http://tinyurl.com/ndr6vm

■小学校の総合学習教材として採用されています!
『人と地球の生命のみなもと「水の大研究」不思議な世界をのぞいてみよう』(PHP研究所)
http://tinyurl.com/24hn5f

■「水」を勉強するための入門書として好評をいただいております!
『おいしい水 きれいな水』(日本実業出版社)
http://tinyurl.com/3bzy7t
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◆「水」の講演、出前授業!いたします
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■水の不思議や水問題について橋本淳司がわかりやすくお話しします。
過去の講演実績はこちらからご覧ください。
http://www.aqua-sphere.net/seminar/water_s.html

■ご依頼はメールにてお願いします。
welcome@aqua-sphere.net
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◆◇【1000年水】おいしい水きれいな水を次世代へ
Vol.55 2009/10/21発行
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編集・発行:アクアスフィア 橋本淳司事務所
http://www.aqua-sphere.net/
メールでのお問合せ、ご感想は welcome@aqua-sphere.net まで
登録解除のお手続きは http://www.mag2.com/m/0000273841.html
バックナンバーは http://www.aqua-sphere.net/1000/1000_index.html
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