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2009/10/07

◆◇【1000年水】Vol.53 2009/10/7発行「前原国交相が唱えるダムに頼らぬ河川政策が必要な理由」

━━━━━━━━━━━━━━━━ アクアスフィア 橋本淳司事務所 ━━

◆◇【1000年水】おいしい水きれいな水を次世代へ ◇◆
Vol.53 2009/10/7発行

━━ http://www.aqua-sphere.net/ ━━━━━━━━━━━━━━━

■□■CONTENTS ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■□■HOT TOPICS■□■
イギリスで新たな節水キャンペーン「1日20リットルの節約」

■□■きょうの話題■□■
「前原国交相が唱えるダムに頼らぬ河川政策が必要な理由」

■□■メディア掲載情報■□■
『ソトコト』2009年10月号「あたらしいニッポンのかたち」でインタビューを受けました。
「日本は本当に水資源豊かな国なのか」を語っています。
http://www.sotokoto.net/sotokoto/index.php/sotokoto-section

『世界が水を奪い合う日、日本の水が奪われる日』(PHP研究所)
http://tinyurl.com/ndr6vm
を書評で紹介していただきました。
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■おはようございます。橋本淳司です。


■イギリスで9月24日、新たな節水キャンペーンがはじまりました。
イギリスは雨が多いので意外な感じもしますが、一人あたりが利用可能な水の量は、
多くのヨーロッパ諸国よりも少ないために、水は貴重で保護すべき資源となっています。


■節水キャンペーンは「1日20リットルの節水」を提唱し、「大きな違いを生む小さな心がけ」として、
「歯磨き中に水を止める(1分間で6リットルの節水)」、「シャワーを1分間短く切り上げる(9リットルの節水)」、
「皿洗いは水を溜めて行う(1分間で6リットルの節水)」、
「花の水遣りや洗車にはジョウロやバケツを利用(1分間で16リットルの節水)」などがあります。

■キャンペーンでは、「1日1人当たり150リットルもの水を使うイギリスは水の浪費国」とさかんに言われているのですが、
「1日1人当たり250リットルもの水を使う日本」では、節水に無関心の人が多いようです。

■□■きょうの話題■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「前原国交相が唱えるダムに頼らぬ河川政策が必要な理由」
(→水と暮らしのはなし)
http://www.aqua-sphere.net/1000/ws/kurashi/kurashi.html
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■前原国交相が就任以来、いちばん気合いが入ったのは、国交省への初登庁、職員への演説のときだったといいます。


■民主党は選挙活動中からダム建設中止など、これまでの国交省の政策をひっくり返すことを宣言していただけに、
新しいトップを迎える職員の心中は複雑なものがありました。
歓迎できない新しいボスを煙たがる職員も少なくはなかったでしょう。


■そうした空気の中、前原国交相はこう切り出しました。
「私の話を国交省の職員としてではなく、1人の国民として聞いてください。
将来に不安を抱える日本人の1人として聞いてください」


■前原さんのいう「日本人が抱える不安」は3つあります。
1つは「人口減少」、1つは「少子高齢化」、1つは「国がかかえる借金の大きさ」です。


■日本の人口は急激に減少しています。現在1億2700万人の人口がいますが、40年後の2050年には9000万人にまで減少するとの予測があります。
一方、アジア諸国は人口上昇カーブを描いており、たとえばベトナムは現在9000万人、40年後に1億3000万人とちょうど日本と逆転するかっこうです。


■人口減少と同時に進んでいるのが少子高齢化です。
現在65歳以上の人口比率は22%ですが、40年後には40%に増えます。
これは働く人の割合が減り、社会保障を受ける人の割合が増えることを意味しています。


■そして国の借金は膨れ上がっている。財務省によると、国債や借入金などを合計した「国の借金」は約850兆円もあります。


■この3点を強調したうえで前原さんはこう言っています。
「今回の選挙では民主党が積極的に評価されたわけではありません。閉塞感を払拭してほしいという国民の思いが、
たまたま民主党への票に繋がったにすぎません。
ですが私たちには国民の閉塞感を払拭する使命があります。
国交省は、国民全体の不安を解消するためにも、社会資本の整備を見直し、公共投資を社会保障に向けていかなくてはならない」


■こうしてすべてのダムと道路の見直しがはじまろうとしています。


■これはとてもよいことです。欧米では「ダム不要」の動きは1980年くらいからありました。
環境保護団体の主張ではなく、国策としてダム建設を取りやめたり、ダムを撤去する例が増えています。
1990年代にアメリカの水源開発を受けもつ内務省開墾局の総裁だったD・ビアードは、
「アメリカにおけるダム開発の時代は終わった」と宣言しています。


■その理由は、「ダムはメリットよりデメリットが多い」からです。
具体的には、建設コストが高すぎる、水の需要が減った、たまった砂の処理などダムの運営維持コストが高いこと、
環境に悪影響をおよぼすことなどをあげています。


■ダムは建設コストにばかり注目されますが、じつはできてからの負の影響が大きいのです。
だから将来への「負の遺産」を残さないためにも、不要なダムは最初から建てないほうがいいのです。


■ではダムに頼らずにいかに河川政策を行っていくか。
それについては別の機会にお話ししますが、これを具現化していくことが、人類の将来にとても大切なこととなります。

【バックナンバーはこちらから↓↓】
http://www.aqua-sphere.net/1000/1000_index.html

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         近日開催される講演・セミナー情報
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■館林市民大学講座
<日時>  10月28日(水)19:00〜20:30
<会場>  館林市文化会館大ホール
<主催>  館林市民大学講座実行委員会/館林市教育委員会
<問合せ> 館林市市役所生涯学習課生涯学習係/TEL 0276・72・4111
<詳細>
http://www.aqua-sphere.net/seminar/2009/pdf/091028.pdf
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■東京学芸大学講演
<日時> 11月5日(木)10:30〜12:00
<会場> 東京学芸大学
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■東大和市中央公民館講座
<日時>  11月19日(木)10:00〜12:00
<会場>  東大和市中央公民館
<主催>  東大和市中央公民館
<問い合わせ先> 東大和市中央公民館/TEL 042・564・2451
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        メ デ ィ ア 掲 載 情 報
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■『ソトコト』2009年10月号「あたらしいニッポンのかたち」でインタビューを受けました。
「日本は本当に水資源豊かな国なのか」を語っています。

■月刊ジュニアエラ2009年9月号「今月の本棚」で『水の大研究』が紹介されました。
http://www.aqua-sphere.net/media/pdf/2009/junioraera0910.pdf

■毎日新聞「水道水:もっと飲もう エコで味、質とも向上」にてコメントしました。
http://mainichi.jp/life/food/news/20090917ddm013100124000c.html

■月刊ジュニアエラ2009年9月号「今月の本棚」で『水の大研究』が紹介されました。
http://www.aqua-sphere.net/media/pdf/2009/junioraera0910.pdf

■『世界が水を奪い合う日、日本の水が奪われる日』http://tinyurl.com/ndr6vm(PHP研究所)を
書評などで紹介していただきました。

●毎日新聞「今週の本棚」森谷正規氏評(2009年7月26日)
http://www.aqua-sphere.net/media/pdf/2009/mainichi090726.pdf
「世界的な水不足は、輸入食料価格の高騰、さらには入手難となって、日本にも重大な影響をもたらす恐れが大きい」

●上毛新聞「三山春秋」(2009年8月4日)
http://www.aqua-sphere.net/media/pdf/2009/jomo090804.pdf
「水問題は、著者によると、地球と人間社会との不調和が生んだ問題の一つ。
エネルギー問題、食料問題と密接に絡み、これら〈三つ子〉の問題が地球温暖化という現象として現れてきた」

●小学館「本の窓」9・10合併号 PHP研究所大久保龍也氏「私の編集した一冊」
http://www.aqua-sphere.net/media/pdf/2009/honnomado090820.pdf
「世界の水争奪戦を俯瞰するとともに、水ビジネスの動向なども交え、今後、日本がとるべき対策を解き明かす。資源・環境問題を考えるに欠かせない一冊である」

●日刊工業新聞「話題の本」(2009年8月21日)
「本書は、世界各地で起きている水の争奪戦の実情を見ていく。
水争奪戦は、水資源をめぐって国際間の紛争・戦争だけでなく、水利権や上下水道ビジネスをめぐる経済戦争でもある。
企業間や、企業と地域社会のケースもある。また、エネルギー・食料・水の“三つ子問題”は、
人類が地球の恩恵を無秩序にむさぼり続けた結果である地球温暖化の問題児でもある、と。」

●中日新聞「新刊案内」(2009年8月30日)
「日本人は水だけは自給自足できていると少なからず錯覚しているが、食料輸入という形で世界中の水を大量に消費している。
一方で、日本の豊かな森林(水源地)は外国による買収の標的にもなりつつある。
世界各地の水事情やグローバルな水企業の巨大ビジネスを紹介し、日本も決して無縁ではいられない水問題の輪郭を浮き彫りにする。」

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     「水」のことがやさしくわかる!橋本淳司の本
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■いろいろな水問題をバケツ1杯というものさしではかってみましょう。
『明日の水は大丈夫?バケツ1杯で考える「水」の授業』(技術評論社)
http://tinyurl.com/ksgsx3

■水問題の「いま」がわかります!
『世界が水を奪い合う日、日本の水が奪われる日』(PHP研究所)
http://tinyurl.com/ndr6vm

■小学校の総合学習教材として採用されています!
『人と地球の生命のみなもと「水の大研究」不思議な世界をのぞいてみよう』(PHP研究所)
http://tinyurl.com/24hn5f

■「水」を勉強するための入門書として好評をいただいております!
『おいしい水 きれいな水』(日本実業出版社)
http://tinyurl.com/3bzy7t
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       「水」の講演、出前授業!いたします
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■水の不思議や水問題について橋本淳司がわかりやすくお話しします。過去の講演実績はこちらからご覧ください。
http://www.aqua-sphere.net/seminar/water_s.html

■ご依頼はメールにてお願いします。
welcome@aqua-sphere.net
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◆◇【1000年水】おいしい水きれいな水を次世代へ
Vol.53 2009/10/7発行
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 編集・発行:アクアスフィア 橋本淳司事務所
 http://www.aqua-sphere.net/
 メールでのお問合せ、ご感想は welcome@aqua-sphere.net まで
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 バックナンバーは http://www.aqua-sphere.net/1000/1000_index.html
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