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2009/09/23

◆◇【1000年水】Vol.51 2009/9/23発行「熊が人を襲うのは人間が水を飲めなくなる前兆である」

━━━━━━━━━━━━━━━━ アクアスフィア 橋本淳司事務所 ━━

 ◆◇【1000年水】おいしい水きれいな水を次世代へ ◇◆

                     Vol.51 2009/9/23発行
━━ http://www.aqua-sphere.net/ ━━━━━━━━━━━━━━━━

─■ CONTENTS ■─────────────────────────

 ★HOT TOPICS   橋本淳司の新刊『明日の水は大丈夫?

          バケツ1杯で考える「水」の授業』(技術評論社)を

          http://tinyurl.com/ksgsx3

          9月30日の「みずのがっこう」でプレゼントします。


 ★きょうの話題  「熊が人を襲うのは人間が水を飲めなくなる前兆である」

    (→水と暮らしのはなし)
     http://www.aqua-sphere.net/1000/ws/kurashi/kurashi.html


 ★メディア掲載情報 9月17日(木)毎日新聞朝刊記事

           「水道水:もっと飲もう エコで味、質とも向上」

           にてコメントしました。

 http://mainichi.jp/life/food/news/20090917ddm013100124000c.html

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◆   おはようございます。橋本淳司です。


◆   新しい本の最終チェックをようやく終えることができました。

    夏の間、「みずのがっこう」をやっていたり、地方への講演も多かったので、

    編集さんにはゲラのやりとりや確認作業で

    たいへんご迷惑をおかけしたのですが、

    なんとかここまでたどりつくことができました(ほっ…)。


◆   今回の本では、水に関するさまざまなことがらをバケツではかっていきます。

    なぜバケツなのかと不思議に思う人もいるでしょうが、

    じつは深い意味があります。


◆   ここで使うバケツには10リットルの水が入ります。

    10リットルの水とは、人間ひとりが1日生きていくのに最小限必要な量です。

    飲み水は1日に1人当たり2リットル程度必要ですが、

    生きることを考えるとそれだけでは不十分です。

    顔や体が洗えなかったり、衣服の洗濯ができなかったりという理由で、

    衛生状態が保てなくなると伝染性の病気がひろがります。

    それを防ぎ、最低限の衛生的な生活をするためには、

    少なく見積もっても1日に1人当たり10リットルの水が必要です。

    つまり、バケツ1杯の水というのは命の基本単位なのです。


◆   このバケツを使って、身の回りにある水をはかってみたのが、この本です。

    ふだんはあまり意識しない「水の量」をバケツではかってみました。

    たとえば、こんな感じです。それぞれバケツ何杯分だと思いますか?


    (Q1)体重50キロの大人がからだのなかにもっている水の量は?

    (Q2)体重50キロの大人がからだから失うと死んでしまう水の量は?

    (Q3)日本人1人が1日に使う水の量は?

    (Q4)水道の蛇口から1分間に流れていく水の量は?

    (Q5)ラーメンの汁で汚れた水をきれいに戻すために必要な水の量は?

    (Q6)牛肉10グラムをつくるために必要な水の量は?


◆   いかがですか?

    答えを発表すると、

    (Q1)バケツ3杯、(Q2)バケツ1杯、(Q3)バケツ25杯、
    (Q4)バケツ1杯、(Q5)バケツ99杯、(Q6)バケツ21杯

    となります。


◆   バケツ1杯で水のことを考える、というやり方は、

    僕が子どもたち対象の水の授業でずっと行ってきたものです。

    バケツ1杯の水を目にしながら、

    「体重50キロの人はからだのなかに、バケツ3杯分の水が入っているんだよ」

    と話すと「よくわかる」「実感できる」という声が多かったので、

    それを書籍としてまとめてみることにしてみました。


◆   さて、ここでプレゼントのお知らせ!!

    この本、


    『明日の水は大丈夫?バケツ1杯で考える「水」の授業』(技術評論社)は、
     http://tinyurl.com/ksgsx3


    10月17日に発売されるのですが、

    それに先行し、9月30日に行われる

    「みずのがっこう。今年最後の特別授業&交流会」

    に参加していただいた人、

    20名にプレゼントしたいと思います。(かなりの確率で当たると思います)


◆   特別授業では、沖大幹先生も登壇されます。

    詳しい内容と参加方法はこちら↓↓をチェックしてください。

    http://www.thinktheearth.net/jp/waterplanet/timetbl/post-83.html


    それでは「きょうの話題」にいってみましょう。


□★□★ きょうの話題 ★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    「熊が人を襲うのは人間が水を飲めなくなる前兆である」

    (→水と暮らしのはなし)
     http://www.aqua-sphere.net/1000/ws/kurashi/kurashi.html
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◆    観光客がツキノワグマに襲われる事故がありました。


     最近、毎年秋になると、こうした悲劇を耳にします。

     ですがクマは本来、臆病な動物で人と出合うことはありません。

     人の気配を敏感に察知し、クマのほうから避けてくれているのです。


◆    それでは、

     クマが頻繁に人の前に姿を現すようになったのはなぜでしょうか?

     9月21日の朝日新聞「天声人語」には、

     「人との棲み分けは難しくなるばかりのようだ」と書いてあったのですが、

     本当に難しいのでしょうか。

     僕はそうは思いません。

     人間が無意味な開発を止めるだけで、棲み分けはできると思います。


◆    人間は自然界の聖域に入りすぎました。

     なにごとにも「分」というものがありますが、

     人間の活動にも当然「分」はあるのです。     


◆    クマはもともと広葉樹の原生林にすんでいます。

     広葉樹林は、自然界の母ともいうべき存在で、

     秋には実をつけ生物に餌を提供し、

     晩秋、土のうえに葉を落とし、土壌を豊かにします。

     この土壌にしみ込んだ雨が、清浄な地下水となり、

     あるいは涌きだして、生物にとっての命の水となります。


◆    かつての日本人は広葉樹林の恩恵によって生きていました。

     水を飲み、木の実や果実を食べ、森に生息する動物を食べました。

     それゆえ森に感謝する心をもっていました。


◆    ところが、広葉樹の原生林は開発のために年々減少しています。

     外材との競争に敗れた国内林業は衰退の一途にあり、

     山林の荒廃は進むばかりですが、

     林野庁は今も全国で森林を切り倒し、ムダな道路を造り続けています。
 

◆    大規模林道計画というものを知っていますか?


     これは森林資源開発を名目に1974年から始まった、

     総事業費が1兆円を超える大プロジェクトです。
 

◆    そもそも、この大規模林道の建設計画が策定されたのは、

     1969年(古い!)の「新全国総合開発計画」においてです。

     当時、国内では木材が不足し、

     木材生産の拡充の必要性が唱えられていました。


◆    そこで、農水省と林野庁は「大規模林業圏開発計画」を打ち出しました。
 

     この計画とは全国に7つの「大規模林業圏」を設け、

     29路線、2800キロメートルにわたる林道を建設しようというものでした。
 
     ですが、大規模林業圏計画はすぐに破綻しました。

     70年代に外材の輸入が急拡大して、木材不足はまたたく間に解消され、

     国内林業は衰退していきました。
 
 
◆    人里離れた山奥に豪華な道路を建設する事業は、

     その根拠となる計画が破綻目前だったにもかかわらず、

     関係公団の延命のためにスタートを切りました。

     公団はすくすくと育ち、関係官僚の天下り先となりました。

     その間、全国各地の広葉樹林は伐採されてスギ林に代わり、

     ほとんど誰も通らない立派な道路がたくさんできました。


     一方で、

     自然、生物、林業農家、税金を支払う国民は、血を流し続けたのです。


◆    最大の被害者は、広葉樹林の原生林にすんでいた生物です。

     彼らは生活の場所を失ったのです。

     人工のスギ林は見た目には青々とし、

     いかにも山のていをなしているのですが、

     あれは人間が利用するだけに植えられた畑のダイコンのようなもので、

     他の動植物や土壌などには恩恵をもらたしません。


◆    かつて「フカフカ」のスポンジのように、水を保つ力のあった山の土壌は、

     スギ林になってからは「カチカチ」のコンクリートのようになりました。

     水をためる力はなく、降った雨は山にとどまることなく、

     ひたすら低いほうへと流れていきます。これが洪水の原因にもなります。

     もし保水力のある森があれば、治水目的のダムなど必要ないでしょう。


◆    山に水がなくなるということは、

     私たちにとっては飲み水がなくなることを意味します。

     水道をひねれば出てくる水は、もともとは山に降った雨が土壌にしみ込み、

     地下水となり、涌きだしたものです。


     熊が人を襲うのは人間が水を飲めなくなる前兆である、

     という意味がおわかりいただけますか。
 

◆    では、私たちに何ができるでしょうか。

     1つは原生林は手をつけないことです。

     森を保護するなどと考えなくてもよいのです。

     自然の叡智にまかせておけば森は森でありつづけるのです。

     もう1つは、可能な限り、スギ林を広葉樹林に戻すことです。 



     【1000年水バックナンバーはこちらから↓↓】

      http://www.aqua-sphere.net/1000/1000_index.html

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         近日開催される講演・セミナー情報
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    ★ みずのがっこう特別授業&交流会

     <日時>   9月30日(水)
            特別授業:19:15〜21:00(開場 18:45〜)
            交流会 :21:00〜22:00

     <会場>   東京ミッドタウン・デザインハブ
            インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター
      http://www.liaison-center.net/content/view/29/72/lang,ja/ 


     <主催>  Think The Earth Project

     <詳しい内はこちらへ↓>
     https://pro.form-mailer.jp/fms/197456f13710 

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    ★ 館林市民大学講座

     <日時>  10月28日(水)19:00〜20:30

     <会場>  館林市文化会館大ホール

     <主催>  館林市民大学講座実行委員会/館林市教育委員会

     <問い合わせ先> 館林市市役所生涯学習課生涯学習係
              TEL 0276-72-4111(代表)

     <詳しい内はこちらへ↓>
     http://www.aqua-sphere.net/seminar/2009/pdf/091028.pdf

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    ★ くまもり東京シンポジウム(ビデオ出演)

     <日時>  10月4日(日)13:00〜17:00

     <会場>  早稲田大学国際会議場

     <主催>  日本熊森協会

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    ★ 東大和市中央公民館講座

     <日時>  11月19日(木)10:00〜12:00

     <会場>  東大和市中央公民館

     <主催>  東大和市中央公民館

     <問い合わせ先> 東大和市中央公民館
              TEL 042-564-2451(代表)
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        メ デ ィ ア 掲 載 情 報
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◆   毎日新聞「水道水:もっと飲もう エコで味、質とも向上」
    にてコメントしました。
    http://mainichi.jp/life/food/news/20090917ddm013100124000c.html


◆   『世界が水を奪い合う日、日本の水が奪われる日』(PHP研究所)
     http://tinyurl.com/ndr6vm
    が書評などで紹介していただきました。

    ●毎日新聞「今週の本棚」森谷正規氏評(2009年7月26日)
     http://www.aqua-sphere.net/media/pdf/2009/mainichi090726.pdf
    「世界的な水不足は、輸入食料価格の高騰、さらには入手難となって、
     日本にも重大な影響をもたらす恐れが大きい」


    ●上毛新聞「三山春秋」(2009年8月4日)
     http://www.aqua-sphere.net/media/pdf/2009/jomo090804.pdf
     「水問題は、著者によると、
      地球と人間社会との不調和が生んだ問題の一つ。
      エネルギー問題、食料問題と密接に絡み、
      これら〈三つ子〉の問題が地球温暖化という現象として現れてきた」


    ●小学館「本の窓」9・10合併号 PHP研究所大久保龍也氏「私の編集した一冊」
     http://www.aqua-sphere.net/media/pdf/2009/honnomado090820.pdf
     「世界の水争奪戦を俯瞰するとともに、
      水ビジネスの動向なども交え、今後、日本がとるべき対策を解き明かす。
      資源・環境問題を考えるに欠かせない一冊である」


    ●日刊工業新聞「話題の本」(2009年8月21日)
     「本書は、世界各地で起きている水の争奪戦の実情を見ていく。
      水争奪戦は、水資源をめぐって国際間の紛争・戦争だけでなく、
      水利権や上下水道ビジネスをめぐる経済戦争でもある。
      企業間や、企業と地域社会のケースもある。
      また、エネルギー・食料・水の“三つ子問題”は、
      人類が地球の恩恵を無秩序にむさぼり続けた結果である
      地球温暖化の問題児でもある、と。」

    ●中日新聞「新刊案内」(2009年8月30日)
     「日本人は水だけは自給自足できていると少なからず錯覚しているが、
      食料輸入という形で世界中の水を大量に消費している。
      一方で、日本の豊かな森林(水源地)は外国による買収の標的にも
      なりつつある。世界各地の水事情やグローバルな水企業の巨大ビジネス
      を紹介し、日本も決して無縁ではいられない水問題の輪郭を
      浮き彫りにする。」

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     「水」のことがやさしくわかる!橋本淳司の本
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 ◆2009年7月1日発刊!水問題の「いま」がわかります!
  ↓↓↓
 『世界が水を奪い合う日、日本の水が奪われる日』(PHP研究所)
  http://tinyurl.com/ndr6vm


 ◆小学校の総合学習教材として採用されています!
  ↓↓↓
 『人と地球の生命のみなもと「水の大研究」
  不思議な世界をのぞいてみよう』(PHP研究所)
  http://tinyurl.com/24hn5f

 ◆「水」を勉強するための入門書として好評をいただいております!         ↓↓↓
 『おいしい水 きれいな水』(日本実業出版社)
  http://tinyurl.com/3bzy7t

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       「水」の講演、出前授業!いたします
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   ◆水の不思議や水問題について

      橋本淳司がわかりやすくお話しします。

   ◆過去の講演実績はこちらからご覧ください。
     ↓↓↓
    http://www.aqua-sphere.net/seminar/water_s.html

   ◆ご依頼はメールにてお願いします。
     ↓↓↓
    welcome@aqua-sphere.net

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【1000年水】おいしい水きれいな水を次世代へ
                      Vol.51 2009/9/23発行
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 編集・発行:アクアスフィア 橋本淳司事務所
 http://www.aqua-sphere.net/
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 バックナンバーは http://www.aqua-sphere.net/1000/1000_index.html
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