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2009/07/08

【1000年水】おいしい水きれいな水を次世代へ「お水とりは水への感謝の儀式」

━━━━━━━━━━━━━━━━ アクアスフィア 橋本淳司事務所 ━━

 ◆◇【1000年水】おいしい水きれいな水を次世代へ ◇◆

                     Vol.40 2009/7/8発行
━━ http://www.aqua-sphere.net/ ━━━━━━━━━━━━━━━━

─■ CONTENTS ■─────────────────────────

 ★ きょうの話題 ★ 「お水とりは水への感謝の儀式」

 ★ HOT TOPICS! ★ 7月20日より「みずのがっこう」が開校します。

 ★ メディア掲載 ★ 雑誌『ecocolo』(エココロ)で、
           はじめての浄水器選び」を監修しました。

         ★ 『DIME ECO』誌(小学館)で
           「環境キーパーソン」として橋本淳司が紹介されました。

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◆   おはようございます。橋本淳司です。

    『世界が水を奪い合う日・日本が水を奪われる日』が、

    本日になり、全国の書店に並びはじめました。
    ↓↓↓
    http://tinyurl.com/ndr6vm



◆   出版社の方は「ビジネスのコーナーにならべます」と

    おっしゃっていましたが、実際には、

    「環境」「科学」「土木」「経済予測」など、

    書店さんによって、いろいろなコーナーに並べられているので、

    もしかしたら見つけるのがたいへんかもしれません。


◆   書店員さんに、

    『世界が水を奪い合う日・日本が水を奪われる日』はどこ?

    と聞いていただくのが、いちばん早いと思います。

    よろしくお願いします。


□★□★ きょうの話題 ★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    「お水とりは水への感謝の儀式」

    (→水辺の伝承と旅)
     http://www.aqua-sphere.net/1000/ws/tabi/tabi.html
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◎その場で手ですくって飲むに限る


◆  僕は毎年、「お水とり」に行っています。

   毎年決められた日に、よいとされる方角にある神社などに行き、

   そこの水を飲み、汲んでもちかえってくきます。

   ここ数年は、

   2004年は富山の穴の谷の霊水、

   2005年はフランスのルルドの泉、

   2006年は日光の二荒山神社、

   2007年はいわきの赤井獄薬師寺、つくばの筑波山神社、

   2008年は足利の織姫神社に行きました。


◆  そして今年は、

   じつは今日8日と、17日、18日がお水とりの好日とされ、

   僕は群馬県の榛名神社か、茨城県の香取神宮に行こうかなと

   思っています。


◆  水の仕事をしている自分にとって、

   「お水とり」は自分なりの水への感謝の儀式であり、

   初詣のようなものです。


◆  2005年にルルドへ行ったときのことです。

   ルルドはカトリックの巡礼地です。

   わずか130年ほどまえにカトリックの巡礼地として公認された

   歴史の浅い巡礼地だというのに、

   私のようなキリスト教徒ではない人も含めて、

   年間五〇〇万人におよぶ巡礼者を集めています。


◆  巡礼とは旅なのです。

   昔の人にとって旅とはいつも巡礼でした。

   一族がみな同じ地域に住み、冠婚葬祭のために移動する必要はなかったし、

   観光しようにも、交通手段はなく、道行きの治安が悪いうえに、

   人はみな生産のために土地に縛り付けられていました。

   そうした時代に唯一許された旅が巡礼でした。

   巡礼の旅は、祈願であったり、浄化であったりしたが、

   いつもひとつのことが期待されていました。

   それは、変化することです。

   「自分自身が感じている自分」と、「他人の目にうつる自分」との

   隔たりが大きくなったとき、

   昔の人は巡礼に出て帰ってくることでその隔たりを埋めようとしたのです。


◆  ルルドが巡礼地として人気があるのは、

   「水」という、わかりやすい「変化の触媒」があるからではないか、

   と僕は思っています。

   昔から水が「変化の象徴」としてとらえられることは多く、

   いろいろな神話が残っています。たとえば、


   「昔々、人間は不老不死の生き物だった。

    これは神様から若返りの水をもらっていたからだ。

    人間は年に一度、神様から不老不死の水をもらい、

    その水をあびると、老いがすっかり癒えて、元気な体に戻ってしまう。

    ところがある日、神様の使いが人間に不老不死の水を届けにいく途中、

    昼寝をしてしまう。

    そこに蛇が現れた。

    蛇がその不老不死の水で沐浴してしまうと若返りの力が消えてしまう。

    その水を知らずに飲んだ人間は不老不死ではなくなってしまい、

    蛇はいまでも脱皮して若返ったような姿になる」


◆   ここでも水は老いた肉体を若い肉体に変化させる触媒の役割を果たしています。

    日本には禊という習慣があります。

    日本には古くからけがれを嫌う風習があり、

    けがれを水で流す「みそぎ」が生まれました。

    禊というのは「水そそぎ」で、水で身をそそぐから禊というのです。

    水は体の汚れだけでなく、精神的な穢れも落とすと信じられていました。

    穢れを落として新しい自分になるということで、

    ここでも水が「変化の触媒」となっています。

    水が人生に化学変化を起こす。

    そうした考えは昔からあり、

    そして、いまもそれがルルドに残っているのです。


◆   ルルドの町は年間500万人におよぶ巡礼者を集めているだけあって、

    思っていた以上に賑わっていました。

    第一印象を正直に言えば「軽井沢」。

    車二台がすれ違えるほどの幅の道路のわきに、

    ホテルと土産屋がずらりと並んでいます。

    土産屋の店頭には、泉の水を汲むための水筒やタンクや小瓶。

    それぞれに聖母マリアのレリーフや絵が施され、

    信仰心の薄い私は「何だか俗っぽい」と思ってしまいました。


◆   しかし、観光地っぽい雰囲気は、

    泉のある聖域に入ったとたんに変わりました。

    シスターやナースに伴われた車イスの人たちの列、列、列。

    いままでに見たこともないほどの車イスの数でした。

    なかには見るからに重篤そうな人もいました。

    フランスではどんな重病患者でも、

    本人が「ルルドに行きたい」と願えば、外出を許可するのだそうです。


◆   車イスの列は聖母マリアが現れたという洞窟にまで続いていました。

    ここでミサが開かれます。

    泉はマリア様の洞窟の横にありました。

    いえ、泉というのは正確ではありません。

    整備された水汲み場です。

    金属製の蛇口がいくつも並び、訪れた人たちはさほど待つことなく、

    手にした水筒やタンクに「泉の水」をくんでいました。

    灯油タンクの小型版のようなものをいくつも水を満たしている人もいて、

    日本での「名水」をくむ光景を思い出しましたが、

    患部に直接水をかけている人がいるのが違うところです。


◆   僕は、プッシュ式の水道を押し、

    手で水をためて、一口飲みました。

    周辺の山肌のあちこちから石灰岩がむき出しになっているので、

    かなりの硬水ではないかと思っていたのですが、

    飲み口はやわらかく、わずかな甘みを感じました。


◆   ここから不思議な体験をしました。

    しばらくすると体が火照るのを感じたのです。

    体の中心から熱が広がってくるような感じなのです。

    そのうちに火照りは寒気に変わりました。

    僕は這うようにしてホテルに戻ると、

    夕食を一口も食べることができず、震えながらベッドに倒れ込みました。

    寒くてたまらないのです。

    まるでインフルエンザにかかったときのようでした。


◆   気がつくともう朝になっていました。

    夜中に聖域で行なわれるという

    キャンドル行進は見ることができませんでした。


◆   ですが、すっかり体が軽くなり、頭がしゃきっと冴えていました。

    太陽の光がいつもよりまぶしく見えました。

    なんだか脱皮したような、生まれ変わったような、

    不思議な感覚でした。

    僕は再び泉に向かいました。

    プッシュ式の水道を押し、手で水をためて、一口飲むと、

    今度はとてもさわやかな感じがしました。

    それからずっと元気だし、いまでも元気です。


◆   ルルドの水を飲んだから熱が出たというわけではないでしょう。

    実際、汲み帰ったルルドの水を何にかの友だちに上げたが、

    体にわずかでも異変が起きたという人はいませんでした。


◆   日本にも霊水などと呼ばれるものがあり、

    飲めば病気が治るとうたわれ、高価な値段で売られています。

    信じる、信じないは自由です。

    よい思い込みにより、

    少しでも治ろうという気持ちが自分のなかに起きるなら、

    それはすばらしいことでしょう。

    だが、そうした水は効く人もいれば、効かない人もいる。

    効くときもあれば、効かないときもあるのです。


◆   ルルドでの出来事は、あくまで僕の個人な体験であって、

    そこには普遍性などありません。

    ですが、それをきっかけに水への想いはさらに深くなり、

    個人的には大きな変化に恵まれた貴重な体験となりました。


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       講 演 ・ セ ミ ナ ー 情 報
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    ★ 館林邑楽農業共済事務組合

     「農は水なり 水と食との未来予想図」(非公開)

     <日時>  7月15日(水)18:00〜

     <会場>  館林市文化会館

     <主催>  館林邑楽農業共済事務組合

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    ★ 大地を守る会・ポコポコセミナー

     「水と食との未来予想図」(公開)

     <日時>  8月29日(土)10:00〜

     <会場>  津田ホール(渋谷区千駄ヶ谷1-18-24)

           ※JR千駄ヶ谷駅/都営大江戸線・国立競技場下車

           アクセス:http://tsudahall.com/

     <主催>  大地を守る会

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    ★ エヌ・ティー・エスセミナー

     「各国と日本における水事情と水ビジネスの今後のゆくえ」(公開)

     <日時>  9月11日(土)10:00〜

     <会場>  エヌ・ティー・エスセミナールーム

     <主催>  株式会社エヌ・ティー・エス

     <詳細>  http://www.nts-book.co.jp/seminar/09/aa.html

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    ★ 館林市民大学講座

     <日時>  10月28日(水)19:00〜20:30

     <会場>  館林市文化会館大ホール

     <主催>  館林市民大学講座実行委員会/館林市教育委員会

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       「水」の講演、出前授業!いたします
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   ◆水の不思議や水問題について

      橋本淳司がわかりやすくお話しします。

   ◆過去の講演実績はこちらからご覧ください。
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【1000年水】おいしい水きれいな水を次世代へ
                      Vol.40 2009/7/8発行
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 編集・発行:アクアスフィア 橋本淳司事務所
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