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2009/06/17

【1000年水】おいしい水きれいな水を次世代へ Vol.37 2009/6/17発行 「名水で客をもてなした古の茶人」

━━━━━━━━━━━━━━━━ アクアスフィア 橋本淳司事務所 ━━

 ◆◇【1000年水】おいしい水きれいな水を次世代へ ◇◆

                     Vol.37 2009/6/17発行
━━ http://www.aqua-sphere.net/ ━━━━━━━━━━━━━━━━

─■ CONTENTS ■─────────────────────────

 ★ きょうの話題 ★「名水で客をもてなした古の茶人」

 ★ HOT TOPICS!★【最新刊】
          『世界が水を奪い合う日、
              日本の水が奪われる日』(PHP研究所)
           の装丁が決まりました。
                       http://blogs.yahoo.co.jp/aquasphere2007/29707983.html

         ★『DIME』誌(小学館)に取材を受けました。
           http://www.digital-dime.com/new.html

 ★ メディア掲載 ★ 雑誌『ecocolo』(エココロ)で、
           はじめての浄水器選び」を監修しました。

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 ◆おはようございます。橋本淳司です。

    横浜市立桂小学校での水の授業がはじまりました。


 ◆4年生の社会科には、「水はどこから」という単元があります。

    この単元の目標は、

    生活に使われている水に関心を持ち、

    飲料水ができるまでの様子や、

    それに携わる人々の努力や工夫について進んで調べ、

    水を大切に使おうとする態度を育てることにあります。


 ◆第1回目は、興味をもってもらうために、

    「水問題マインドマップ」を使って、
     http://www.aqua-sphere.net/data/mindmap/mindmap2008.html

    世界各地で起きている水の問題を見てもらいました。


 ◆世界各地で起きている水問題は、

    「水はどこから」と直接関係ないのでは、と思われるかもしれませんが、

    水についてマクロに見てから、

    「浄水場」などミクロの視点に切り替えるほうが、

    この問題の本質を捉えることができますし、

    単元目標である、水を大切に使おうとする態度を育てることができます。


 ◆子どもたちがいちばん興味を示したのは、

    水の不足している地域で行われている「水くみの疑似体験」でした。

    水の不足している地域では、

    重さ15キロほどのカメをもって、

    遠く離れた水源(なかには10キロというところも!)に、

    毎日、水くみにいきます。

    子どもたちは、2リットルのペットボトルを7本(14キロ)をリュックにつめ、

    もったり、かついで歩いたり、かついだまま屈伸運動をしてもらいました。


 ◆もったときには、「意外と軽いよ!!」という反応でも、

    屈伸運動するとドテンと尻もちをついてしまいます。

    屈伸運動をしてもらうのは、別に意地悪をしているわけではなく、

    水くみの行程は平坦な道ばかりでなく、

    かがんだ姿勢をとらなくてならないこともあるからです。


 ◆水を運ぶことが大変だということがわかってもらえば、

    第一回目の授業は成功なのです。

    水は重く、運びにくい。これが人間のむかしからの悩みでした。

    だからこそ水道はありがたいのです。


□★□★ きょうの話題 ★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    「名水で客をもてなした古の茶人」

    (→水が生んだ文化の話)
     http://www.aqua-sphere.net/1000/ws/bunka/bunka.html
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◎地球上から永久に自分の国が姿を消す


 ◆知り合いの茶道の先生に

   「名水点(めいすいだて)」に招待してもらいました。


   先生「昔の茶人は、お茶にあった水を求めて、全国各地を歩いたのですよ」

   橋本「そうなんですか」

   先生「お茶のおいしさは、点てるお湯のおいしさに左右されますから。

    だから、茶人の水への思い入れは並大抵ではなかったのです。

    うまい水の湧き出る泉、名高い井戸水を求め、

    旅する茶人もいたくらいですから」


 ◆以下、先生にお聞きした話です。


 ◆江戸後期の茶人、宗偏(★ぎょうにんべん)流の

    龍渓宗匠もその一人でした。

    日本中を歩き、名水といわれる名水を試してみましたが、

    どうも気に入りません。


 ◆ところがある日、天竜川中流の水でお茶を点ててみると、

    いままで味わったこともないような不思議なあまさを感じました。


 ◆龍渓宗匠は、

    「上流によい水の湧き出す場所があるのではないか」

    と思いました。

    すぐに船頭を雇って天竜川を漕ぎ上りながら、

    ところどころで川の水を汲んでは、お茶を点てました。

    大きな支流が流れ込む地点では、

    よい水の湧き出す場所がわからなくなってしまうので、

    そんなときは後戻りして水を飲んだり、

    ずっと上流へ行って試してみたり、

    深いところの水を取って飲んでみたりして、

    よい水の涌きだす場所を探しました。


 ◆ですが、川の流れは急ですし、雨の日も風の日もあります。

    お供のなかには、「やめて帰りたい」という人もいましたが、

    茶人の意思は固く、

    みんなを励ましながら川を辿っていきました。


 ◆いまの静岡県からスタートした旅は、

    長野県に入り、天竜峡も過ぎました。


 ◆松川が天竜川に流れ込んでいる地点で、

    茶人の舌は、水のあまみをはっきりと感じました。

    あまい水は、左の岸のほとりを流れていました。

    松川の水を飲んでみると、さらに美味かったのです。

    念のため、もっと上流の水を飲んでみると、それはただの水でした。


 ◆泉は、松川の上流にある!

    茶人たちは、ここで船を捨て、

    岸に沿って上流に向かって歩きながら、

    ときどき水を含んでは泉を探していきました。


 ◆気をつけてみると、さらさらと流れ落ちる小さな谷川がありました。

    その水を汲んで飲んでみると、

    それこそ紛れもない美味い水でした。

    谷川をさらに遡ると、岩間からちょろちょろと湧き出る泉がありました。


 ◆茶人は、泉を汲んで、連れの茶人と茶を点て、

    心から楽しんだそうです。

    天竜川をさかのぼること約30里(120キロ)の場所にあったこの水は、

    名水「猿庫の泉」です。


 ◆お茶の先生は、

    「龍渓宗匠に限らず、

     茶人は名水が手に入ると「名水点」を行なったのですよ」

    と、教えてくれました。


 ◆目のまえに置かれた水指には注連縄が張ってあります。


    「ふだん使う井戸や近くの川の水ではなく、

     名水を使うときは、水指に注連縄を張ってお客様をお迎えするのです」


 ◆そんなとき客は、名水のもてなしへの返礼として、

    茶を点ててもらう前に、まず水そのものを所望し味わうのが作法です。

    「おいしい水ですね」

    「これは伏見のお水です。

     伏見のお酒は甘口の「おんな酒」、

     対して灘の酒は辛口の「おとこ酒」と言われるのをご存知でしょう。

     それは酒造りにつかわれるお水の違いだと聞きました。

     水は茶の湯の命です。

     茶人は、よい水を求めて足を運び、

     うまい水で点てた茶でお客様をもてなし、

     また、お客様も心よりその労をねぎらい、

     最高のごちそうに感謝したのです」


 ◆おいしい水は、これ以上ないごちそうです。
  
     実際、水は貴重品です。

     地球の水のほとんどは海にあります。

     私たちが飲んだり、生活に使える淡水は、わずか2・5%しかありません。

     さらにそのうちの7割が北極や南極で凍りつき、

     凍っていない水の半分は地中奥深くにあって利用することができません。

     結局私たちが使えるのは、

     浅い層にある地下水、湖や川の水ということになり、

     仮に地球全体の水の量をペッボトル1本分とすると、

     使える水は目薬数滴分。

     ポタポタと垂れたらもうおしまいという量なのです。


 ◆まして世界的な人口の増加と工業化の進展によって

     水の使用量は年々増え、

     一方で、汚染が進んで使える水の量は減り続けているから、

     水の貴重性は高まるばかりです。
 
     そうしたなかでは、

     おいしい水にこだわるということ自体が、

     どれほど贅沢なことかと思います。


  【1000年水バックナンバーはこちらから↓↓】
   http://www.aqua-sphere.net/1000/1000_index.html


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           H O T T O P I C S
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    『世界が水を奪い合う日、日本の水が奪われる日』(PHP研究所)

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    装丁が決まると、いよいよだなぁ、という気がしてきます。

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 ★ 雑誌『ecocolo』(エココロ)で、

    「はじめての浄水器選び」を監修しました。

   http://www.aqua-sphere.net/media/media09.html

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     「水」のことがやさしくわかる!橋本淳司の本
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 ◆小学校の総合学習教材として採用されています!
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 『人と地球の生命のみなもと「水の大研究」
  不思議な世界をのぞいてみよう』(PHP研究所)
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 ◆「水」の入門書として好評をいただいております!        
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 『おいしい水 きれいな水』(日本実業出版社)
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 ◆2009年7月1日発刊!
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       講 演 ・ セ ミ ナ ー 情 報
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    ★ ニフティ株式会社社会活動推進室CSRセミナー

     「水問題をマインドマップで考える」(仮・非公開)
      http://www.aqua-sphere.net/data/mindmap/mindmap2008.html

     <日時>  6月25日(木)

     <会場>  ニフティ株式会社

     <主催>  ニフティ株式会社

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    ★ 館林邑楽農業共済事務組合

     「農は水なり 水と食との未来予想図」(非公開)

     <日時>  7月15日(水)18:00〜

     <会場>  館林市文化会館

     <主催>  館林邑楽農業共済事務組合

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    ★ 大地を守る会・ポコポコセミナー

     「水と食との未来予想図」(公開)

     <日時>  8月29日(土)10:00〜

     <会場>  津田ホール(渋谷区千駄ヶ谷1-18-24)

           ※JR千駄ヶ谷駅/都営大江戸線・国立競技場下車

           アクセス:http://tsudahall.com/

     <主催>  大地を守る会

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    ★ 大地を守る会・ポコポコセミナー

     「各国と日本における水事情と水ビジネスの今後のゆくえ」(公開)

     <日時>  9月11日(土)10:00〜

     <会場>  エヌ・ティー・エスセミナールーム

     <主催>  株式会社エヌ・ティー・エス

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       「水」の講演、出前授業!いたします
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   ◆水の不思議や水問題について

      橋本淳司がわかりやすくお話しします。

   ◆過去の講演実績はこちらからご覧ください。
     ↓↓↓
    http://www.aqua-sphere.net/seminar/water_s.html

   ◆ご依頼はメールにてお願いします。
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    welcome@aqua-sphere.net

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【1000年水】おいしい水きれいな水を次世代へ
                      Vol.37 2009/6/17発行
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 編集・発行:アクアスフィア 橋本淳司事務所
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