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2009/05/20

◆◇【1000年水】おいしい水きれいな水を次世代へ ◇◆Vol.33 2009/5/20発行 「『南水北調』は中国の水問題を解決するか」

━━━━━━━━━━━━━━━━ アクアスフィア 橋本淳司事務所 ━━

 ◆◇【1000年水】おいしい水きれいな水を次世代へ ◇◆

                     Vol.33 2009/5/20発行
━━ http://www.aqua-sphere.net/ ━━━━━━━━━━━━━━━━

─■ CONTENTS ■─────────────────────────

 ★ 今日の話題 ★  「『南水北調』は中国の水問題を解決するか」

 ★ HOT TOPICS ★  JICA地球ひろばで「水と衛生」展が

            はじまります。

 ★ メディア掲載 ★ 「地球ニュース」に

           「カリフォルニアで「水を求める行進」」

            という記事を書きました。

 http://www.thinktheearth.net/jp/thinkdaily/news/news-detail-668.shtml

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 ◆おはようございます。橋本淳司です。

    メルマガの読者の方から、

    「中国資本が日本の水源地買収狙う」

     http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/econpolicy/253036/

    という記事についてどう思うか、というメールをいただきました。


 ◆中国資本が自国で不足している水を求め、

    地価の下がった日本の山林にねらいを定めたということでしょう。

    日本の山林は木材需要の低下などから荒廃がすすんでいるので、

    ねらいはズバリ、その下にある「水」というわけです。

    日本で水を確保できれば、中国までの輸送コストもあまりかかりません。


 ◆このような動きは世界的に見れば珍しいことではありません。

    グローバル水企業は世界中で水源を物色し、

    湯水のごとくくみ上げ、水が枯渇すると去っていきます。

    周辺の地下水などが減少し、

    地域住民は水資源不足や地盤沈下などの被害にあいます。


 ◆訴訟に発展するケースもありますが、

    企業の水のくみ上げと、水の枯渇・地盤沈下の

    因果関係を立証するのは困難であるため、

    多くは住民側の敗訴になっています。


 ◆水は土地に付随する資産であるため、

    土地を購入した企業は基本的に自由に水を汲めます。

    それをストップできる法律はありません。


 ◆ただし無秩序な土地の買収が水源地バブルを引き起こす可能性、

    無秩序な水のくみあげが地下水の枯渇や地盤沈下を引きこす

    可能性があります。


 ◆いまこそ水源地買収や地下水利用に関する明確なルールが必要でしょう。


□★□━★ 今日の話題 ★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    「『南水北調』は中国の水問題を解決するか」

    (→水問題と解決のための知恵)
     http://www.aqua-sphere.net/1000/ws/wits/wits.html

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◎水不足に苦しむ中国北部


 ◆2008年の北京五輪のとき、

    北京市内では水不足が心配されていました。

    新設されたスタジアムでの水利用の増加、

    開催期間中の五輪関係者や観光客の増加による水需要の高まりから、

    水不足が起きるのではないかと考えられていました。


 ◆しかし実際にはさまざまな対策をしたことで、

    大きな支障も出ずに乗り切ることができました。


 ◆それでも水不足の心配が消えたわけではありません。


 ◆中国は、南のほうは降雨量も比較的多く、水資源が豊富であるのに対し、

    北のほうは降雨量が少なく、河川の流水量も少ないのです。

    北京の1人当たり水資源量は年間300立方メートルとされ、

    これは世界平均の30分の1です。


 ◆北京市の生活用水は現在、

    北東部の密雲ダムと西部の官庁ダムという2大水源から

    60%近くが供給され、

    特に飲料用水は密雲ダムに多くを依存しています。


 ◆しかし最近は雨が少ないためにダム貯水量が慢性的に少なく、

    水を確保するのがむずかしくなっています。



◎「南水北調」はうまくいくのか?


 ◆中国は20世紀前半から、

    水不足を解決する国家戦略として「南水北調」を打ち出しました。

    これは1952年の毛沢東主席の発言、

    「南方は水が多い。北方は水が足りないので、南方から借りたい」

    に端を発したもので、2002年末に着工が宣言されました。


 ◆長江の水を3つのルートで北部に送り、

    海河、黄河、淮河に流して北部の用水を確保しようというもので、

    2010年に完成予定でした。


 ◆しかし、2009年5月10日、

    北京市水務局の程静局長は、南北北朝計画が5年遅延していることを

    明らかにしました。

    これによって北京の水不足は深刻の度合いを強めることになるでしょう。


 ◆ただし、「南水北調」が完成したとしても、

    長江の水はすでに汚染されているという心配があります。

    これは急速な経済発展を成し遂げた裏で、

    工場廃液、農薬などが大量に川に垂れ流された結果です。

    2005年12月、

    中国国家環境保護総局は、

    「都市部の河川や湖沼の90%以上が汚染されている」

    と汚染の深刻化を警告しました。

    このままでは「南水北調」は汚れた水を運ぶ

    「汚水北調」になってしまうでしょう。


 ◆中国の水資源は2兆8000億立方メートルで世界第4位ですが、

    国民1人あたりの水資源は2300立方メートルで

    世界110位の貧水国です。

    近年、黄河の水量は急激に減り、

    1950年代には推定800億t以上あった水量が、

    現在は550億tほどで3割以上減っています。


 ◆しかし、中国の水のうち30億tは日本への農産物輸出のために

    使われており、中国の水問題は日本と無関係ではありません。


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   http://www.aqua-sphere.net/1000/1000_index.html


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    H O T T O P I C S
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   ★ 6月2日から9月6日まで

     JICA地球ひろばにて、

     http://www.jica.go.jp/hiroba/index.html

     企画展『水と衛生』が開かれます。

     水のことがよくわかると思いますので、

     ぜひ遊びに行ってください。


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    メ デ ィ ア 掲 載 情 報
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   ★ 「地球ニュース」に

     「カリフォルニアで「水を求める行進」」

      という記事を書きました。

      記事はこちらから

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 http://www.thinktheearth.net/jp/thinkdaily/news/news-detail-668.shtml


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   ◆2009年7月発刊予定です!

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    『世界が水を奪い合う日』(仮)
           
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    講 演 ・ セ ミ ナ ー 情 報
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    ★ 横浜市立桂小学校「水」の授業

     「飲み水はどこからやってくるんだろう?」

     <日時>  6月9日(水)

     <会場>  横浜市立桂小学校

     <主催>  横浜市立桂小学校


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    ★ 大地を守る会・ポコポコセミナー

     「日本の水と食の未来予想図」(仮)

     <日時>  8月29日(土)10:00〜12:00

     <会場>  津田ホール(渋谷区千駄ヶ谷1-18-24)

           ※JR千駄ヶ谷駅/都営大江戸線・国立競技場下車

           アクセス:http://tsudahall.com/

     <主催>  大地を守る会


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   「水」の講演、出前授業!いたします
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   ◆水の不思議や水問題についてわかりやすくお話しします。


   ◆過去の講演実績はこちらからご覧ください。

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【1000年水】おいしい水きれいな水を次世代へ
                      Vol.33 2009/5/20発行
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