ある中国美人の波乱の半生(ふるさとを離れ深センへ)  RSSを登録する

中国進出中小企業の6年間にわたる工場管理の失敗談、経験談を赤裸々に語ります。筆休みで、中国美人の魅力にも迫ります。

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2009/04/05

ある中国美人の波乱の半生(コピー商品製造の巧妙な手口)(その2)

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ある中国美人の波乱の半生では、したたかとも思える「王」という女性(仮名)
の波乱に満ちた生き方にスポットを当てています。王はカラオケクラブの女から
香港企業のキャリアウーマンとして変身を遂げることになった。だがそこには
様々な難関が待ちかまえているのだが・・・
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崔国峰は更に続けた。
確かに中国の取締機関は、コピー商品の製造業者数が多いため、そのすべてを取
り締まりきれない。また、中国では法整備が遅れていたことからくる遵法精神の
水準の低さに加えて、取り締まっても、損害賠償、罰金、刑罰が軽いため、犯罪
の抑止効果が低いことなどの理由で、取り締りの効果がなかなかあがっていない
のが現状だ。

また、中国国内法の整備の遅れもさることながら、欧米に比べ日本のコピー品に
対する法整備があまりにも不備である。例えば、商品形態を模倣したデットコピ
ー品の輸入を禁止しているが、その対象は商品の形態の模倣のみで、内部的設計
の模倣は対象外なのだ。また形態の模倣でも販売後3年を経過した商品は日本に
輸入しても取締の対象外となっている。

更にICチップの電子回路をコピーした模倣品を輸入しても取締対象外、すなわ
ち形態の模倣を禁止するのみで、ICチップの中身までは問わないのである。ノ
ウハウや設計図面、製造技術を無防備で他企業に提供すると、いつしか彼ら独自
でコピー商品を製造するようになる。技術だけ吸い上げられ客先に半額以下で販
売されてしまう。

日本企業の経営者はこういう現実とリスクを十分理解していない。祐二は黙って
聞きながら自分の会社の製品を当てはめて考えていた。確かにほとんどの部品は
深セン市の周辺から調達し、進栄電子に供給し組み立てている。形態を少しアレ
ンジして設計し直すことで、日本の法律をかいくぐる事が出来る。もし崔国峰の
言っていることが本当なら・・・・・

祐二は、華南地区の産業の根本的な問題を崔国峰は無意識のうちに浮き彫りにし
ているのではと感じた。華南地区は来料加工による労働集約的な組立産業で発展
してきたために基幹的な技術が育っていない。技術開発力が弱く、外国の力に頼
らなければならない。中国政府もここに気が付いて軌道修正をかけ始めた。国内
技術力を高めるため来料加工企業への優遇措置は撤廃方向、方向転換され始め、
彼らは生き残りを掛けた選択を余儀なくされている。

コピー商品が多く作られるのは、開発力の弱さをカバーする生き残り策とも捉え
られる。ただ崔国峰も問題はICチップと考えているようだった。チップには電
子回路とソフトウエアが組み込まれており、これだけは簡単には模倣出来ない。
しかも台湾メーカーからの輸入品であるし、中国で作ろうと思っても、ICなど
の基幹電子部品の設計や製造分野で遅れを取っている中国ではさすがにコピー品
を作るのは難しい。華南地区ではIC工場もなくそんなうまくいくわけがない、
現実離れした話だと祐二は思った。

ところが崔国峰はICチップについても巧妙な手を祐二にうち明けた。


続く >>>

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