ある中国美人の波乱の半生(ふるさとを離れ深センへ)  RSSを登録する

中国進出中小企業の6年間にわたる工場管理の失敗談、経験談を赤裸々に語ります。筆休みで、中国美人の魅力にも迫ります。

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2009/03/10

桂林観光で黄金週を楽しむ(その2)

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ある中国美人の波乱の半生(桂林観光で黄金週を楽しむ)(その2)では
したたかとも思える「王」という女性(仮名)の波乱に満ちた生き方にスポット
を当てています。王は祐二と桂林観光に訪れ、ひととき、俗界を離れ、雄大な景
色を眺めながら漓江下りを楽しんでいた。王はカラオケクラブの女から、香港企
業のキャリアウーマンとして変身を遂げることになった。だがそこには様々な難
関が待ちかまえているのだが・・・
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桂林二日目は朝六時起床、七時半にツアー客を乗せたバスがホテルを出発、まだ
肌寒く感じる空気の中を漓江下りの出発点である摩盤山へ到着したのは八時すぎ、
遊覧船は九時に出発とのことだった。何艘もの遊覧船が桟橋に停泊し、観光客も
すでに桟橋に向かって何列も列を作っていた。そして出発の案内らしき中国語の
アナウンスが騒々しく流れていた。ちょっと肌寒い川縁の待合所で王は祐二に寄
り添っていた。

摩盤山の桟橋は中国人観光客専用の船着き場だと、祐二は王から告げられた。外
国人と判ると、別の場所の料金の高い船に乗らなければならないと言うことだっ
た。日本語は話さないように!と王は祐二に忠告した。待っている間にも桟橋か
ら一定間隔で次々と船は出発していった。

祐二と王がツアー客と一緒に乗り込んだ船は二階建てで、一階は座席が並び、狭
い階段をの上ると四方が見渡せるオープンデッキになっていた。王は祐二の手を
引っ張って足早にデッキに上った。「ここなら良い写真が撮れるわ!」とカメラ
を取り出して祐二を撮ったり、景色を覗いたり、出発前からはしゃいでいた。

汽笛を鳴らし、船はゆっくり桟橋を離れ下流に向かって動き出した。川は以外と
幅が広く水量も十分にあり、ゆっくりと曲がりくねりながら流れていた。手前の
山の陰から次々と現れる奇怪な形の山を眺め、また遠くの岸辺にたたずむ現地民
の家、田畑や牛や山羊、農民の姿など、現実に目の当たりにした桂林は祐二にと
って感動そのものだった。川の流れのようにゆっくりと時間が過ぎている別世界
に誘われたような錯覚に陥っていた。

祐二は我に返るとすっかり身体が冷え切っていた。「一旦下に下りているよ」と
王に告げて、一階の座席に腰をおろした。窓からは片側の景色は十分に眺めるこ
とはできた。なにやら飲み物や食べ物がサービスで運ばれてきて中国人達は手を
伸ばしていたが、祐二は熱いお茶だけを飲み、食べ物には手を付けなかった。そ
のうち王がデッキから下りてきて祐二をまた上に来るようにと誘った。

外は日が高く上り幾分暖かく感じられた。景色をバックに王のポーズをとった写
真を何枚か撮った。王と祐二はデッキの手すりに寄りかかって、ゆっくり移り変
わる山々や岸辺の景色を見ながら一言二言、言葉を交わしていた。「私のふるさ
ともあんな家がたくさんあって、父や母も住んでいるわ」「田舎の景色は綺麗だ
ね」、「田舎はとても大変、あなたは住んだことないからきっと判らないのね」
「私、深センに家を買って両親を呼んで暮らしたい」、「ふーん、お父さん、お
母さんは大事なんだね」「私、一番両親が大事・・・」「貴方は奥さんや子供が
一番大事でしょう?」「・・・男は仕事が一番大事かな?でも奥さんには苦労を
掛けているけどね。」

四時間に及ぶ漓江下りも気が付くと終点の桟橋が見えていた。祐二と王はデッキ
で誰にも邪魔されず、とりとめもない会話を交わしながら二人だけの時間を過ご
していた。こんなにゆっくりうち解けて話をしたのは二人が知り合ってから始め
てのことだった。


続く >>>

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