ある中国美人の波乱の半生(ふるさとを離れ深センへ)  RSSを登録する

中国進出中小企業の6年間にわたる工場管理の失敗談、経験談を赤裸々に語ります。筆休みで、中国美人の魅力にも迫ります。

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2009/03/03

桂林観光で黄金週を楽しむ(その1)

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ある中国美人の波乱の半生(桂林観光で黄金週を楽しむ)では
したたかとも思える「王」という女性(仮名)の波乱に満ちた生き方にスポット
を当てています。王は祐二と桂林観光に訪れ、ひととき、俗界を離れ、雄大な景
色を眺めながら漓江下りを楽しんでいた。王はカラオケクラブの女から、香港企
業のキャリアウーマンとして変身を遂げることになった。だがそこには様々な難
関が待ちかまえているのだが・・・
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祐二の押し進めた進栄電子の自社調達活動が軌道に乗り始め、祐二の精神的なプ
レッシャーは、徐々に解放されていた。王は、まだ祐二の会社との窓口を担当す
る営業ウーマンとしては自立出来ていなかった。祐二は連日新栄電子を訪れ、王
と共に購買部門や製造部門の担当者と生産の進捗や問題点を聞いて回っていた。

祐二は日本に妻とまだ幼い子を残しての香港赴任だった。毎回中国の休暇には帰
国していたが、心の余裕が生じたのも手伝って、やがてやってくる黄金週(中国
のゴールデンウイーク)には王を誘い中国国内を旅行しようと考えていた。妻に
は仕事が手放せないのでと電話で帰国しないことを告げた。

最近の中国では労働節(5月1日)をはさみ、どの会社も数日から一週間の連休
を取っていた。王の希望も取り入れ、二泊三日の桂林ツアーを深セン市内の旅行
社に申し込んだ。中国人のみの観光ツアーのため、ホテルも食事も外国人ツアー
とは異なり質素ではあるが格安との事だった。

広東省の北西隣の広西壮族自治区に位置する桂林は、深セン空港から約一時間の
近さで、中国国内は勿論、香港や日本を起点とする観光ツアー客が訪れる中国で
も最も有名な景勝地であった。五月初めの黄金週は気候も良く、春先の雨で、水
量も増え漓江船下りには絶好の時期であり、多くの人出が予想された。


出発当日朝、深セン市内のバスターミナルから、深セン空港までシャトルバスで
移動し、桂林行きの小型旅客機にツアー客20人ほどと一緒に乗り込んだ。王は
バスに乗る前からはしゃいでいた。深センとふるさとの四川省以外は行ったこと
が無く、桂林もどこに有るのかも知らなかった。「私、桂林に着いたらたくさん
写真撮りたい。綺麗に撮ってね。それから桂林米粉も食べてみたい。」祐二は久
しぶりに見せたにこやかな王の顔を眺め自分も浮き浮きした気分に浸っていた。

桂林空港到着ロビーから外に出ると、さらっとしたさわやかな空気が覆っていた。
空港からチャーターバスでホテルに向かいチェックインしたのは午後4時を回っ
ていた。その日の予定はホテルの中華レストランでの会食と、夜になってから、
小さな観光船で桂林市内の運河を巡る両江四湖ナイトクルーズをセットしていた。
夜景が美しいから是非にと旅行社で進められ、祐二はオプションツアーを申し込
んだのだった。

ナイトクルーズを申し込んでいたのは祐二と王の二人だけだった。ひんやりとし
た夜風が心地よく、祐二と王はデッキで寄り添って、七色にライトアップされた
移り変わる景色に見入っていた。山水画の風景の先入観しかなかった祐二も桂林
の街がこんなに綺麗だとは思っていなかった。

一時間半ほどのクルーズが終わり下船した二人の身体はすっかり冷え切っていた。
長袖シャツを用意して着てはいたが、夜の気温は急激に下がっていた。深センの
気候とは異なり寒暖の差が激しいのが桂林の気候の特徴であった。

二人はホテルに戻ると交互に熱いシャワーを浴び身体を暖めた。ベッドで疲れた
身体を寄せ合いお互いのぬくもりを感じながら眠りについた。翌日は早く起きて
いよいよメインの漓江下りと、桂林市内に戻り景勝地の象鼻山などを巡る観光、
桂林米粉の美味しい店などを訪れる予定であったが、二人はベッドで言葉を交わ
すこともなかった。


続く >>>

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