ある中国美人の波乱の半生(ふるさとを離れ深センへ)  RSSを登録する

中国進出中小企業の6年間にわたる工場管理の失敗談、経験談を赤裸々に語ります。筆休みで、中国美人の魅力にも迫ります。

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2009/01/21

ある中国美人の波乱の半生(その7)

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ある中国美人の波乱の半生では、したたかとも思える「王」という女性(仮名)
の波乱に満ちた生き方にスポットを当てています。この記事は中国人少女が内
陸部の村から都会に移り住み、家族を想いながら必死に生きる姿を描いた、リ
アリティーに富んだ内容のフィクションです。

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祐二はある日、いつものように王の店を訪れていた。
水割りを1,2杯飲みながら、たわいもない話をしているとき、店の入り口で
「いらっしゃい小姐」がいつものように甲高い声で「いらっしゃいませ〜」と
客が来るのを告げた。一人の丸顔の40歳くらいの男が入ってきた。しばらく店
の中を見回していたが、挙動がおかしいと思っていた矢先、入り口で「キャー」
という声が聞こえた。

間髪をいれず迷彩服のヘルメットをかぶった男が4,5人ドカドカと入ってきた。
カラオケの音楽は止まり、一斉に女たちは店の奥に消えた。薄暗い店の中はソ
ファーにポツリ、ポツリと日本人の男の客だけが残されていた。店に公安の手入
れが入ったことを王は祐二に告げ、王も小走りで店の奥に消えて行った。店の奥
で最初に入ってきたリーダーらしき丸顔の男とママとなにやら話をしている様子
だった。

20分ぐらい立っただろうか?客は一人、また一人と出て行った。祐二も仕方なく
店を後にした。ホテルのベッドに横になった祐二は王に携帯電話をかけたが、そ
の日の夜は応答が無かった。公安の手入れが時々あることは聞いていたが、今ま
で実際に店に踏み込まれた経験は無かった。祐二はその夜なかなか寝付けなかっ
た。

翌日の夕方になって、やっと王と電話が通じた。王は昨夜のことを泣きながら祐
二に一部始終を話した。その夜、店の女は全員、無理やりトラックの荷台に乗せ
られ、公安に連れて行かれ、留置場に入れられた。携帯は取り上げられ食事も与
えられず、一睡もせずにただ暗い留置場に寄り添って座っていたという。

店のオーナーと公安との間である交渉が成立し、開放されたのだと祐二は考えた。
王の店に限らず他のカラオケクラブも同様に、中国の法律違反すれすれで営業し
ている店が多く、営業を継続して行くにはそれなりのリスクを覚悟しなければな
らなかった。王の店はその日以降、営業できなくなった。入り口のドアが公安の
手によって封印されたのだ。

王はこの日限りでクラブを辞めた。王の仕事仲間の女たちも仕事を失い、散り散
りになった。全員何日か分の給料ももらうことができなかった。日ごろ華やかに
見える彼女らの生活基盤はあまりにももろく崩れてしまうのがこの国の現実であ
ると祐二は思い知らされた。


続く >>>


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