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2008/08/25

週刊フィロス 2008年36号

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              週刊フィロス

08/08/25発行
08/09/08日号                           36号
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━━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ・ファンタジックな(KMY)最終回

 ・次号予告
 ・小説募集要項
 ・このメルマガについて

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━━━ファンタジックな━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

1600字のラヴコメ、第1部最終回です。
─────────────────┬─────────────────
                 │第3話 中身
「友達のお母さんから電話よ」   │
 夕方。下から母の声がしたので、部│【作者】KMY
屋で電気を付けてベッドで横になりな│ 第2部からはちゃんと「電波少女」
がら天井を見ていたフィルは、むくり│ というタイトルでしっかりやりたい
と起き上がる。          │ です。
「えっ?」            └─────────────────
 フィルは、下の階に降り、電話のところへ行く。母の差し出した受話器を受
け取ると、耳に当てる。
「はい、もしもし、冨川・・・玲子です」
「ああ、フィルちゃん?」
 電話の向こうから声がした。
「はい、そうですけど・・・」
「ケンジがまだ帰って来ないんだけと、何か心当たりある?」
「・・・・・・えっ?」
 フィルは、目を丸くしていた。
「まだ・・・帰ってないんですか」
「はい」
「いえ・・・わたしは何も知りません」
「そうですか」
 向こうから電話を切ってきた。フィルは受話器を置くと、母に言う。
「ちょっとだけ、外探してくる」
「えっ?こんな遅くに・・・」
「お願い!」
 フィルが力強く言って頭を下げると、母も言った。
「うーん・・・3分だけなら」
「う・・・うん」
 フィルはそう言って、玄関へ走っていく。

 川辺のすっからかんの野球場のグラウンドの真ん中で、フィルは目をつぶり
両手を軽く組む。地面から円が金色に光ってきた。
(ケンジ・・・)
 ゆらりとフィルの頭に1つの風景が浮かび上がってくる。フィルの家の隣の
家の前。
「・・・えっ?」
 フィルは、目を開ける。円が消えると、フィルは自分の家に向かって走って
いく。
「そんな・・・まさか?」

 案の定、フィルの家の前で、ケンジはもじもじしていた。
「ケンジ!」
 フィルが言うと、ケンジは後ろめたくフィルに、1つのレジ袋を差し出す。
「3倍返しはできないかもしれないけど」
 フィルは、呆然としていた。ケンジは、続ける。
「これは3倍じゃないかもしれませんが・・・、僕はフィルのことが好きです
 」
 ケンジは顔を真っ赤にしていた。
「え・・・・・・」
 フィルも、顔を真っ赤にしていた。フィルはぎゅっとケンジの体を抱き締め
る。
「そんなぁ・・・、ぎ、義理のつもりだったのに・・・」
 フィルはそう言いながらも、恥ずかしそうに、ケンジの顔を至近距離から見
つめていた。
「もうすぐ・・・ち・・・中学生だね」
 フィルは、そう言うのがやっとだった。
「ああ」
 ケンジも、恥ずかしそうにそう答えた。
「そ・・・その、お返事はいただけませんか?」
「お返事・・・」
 フィルはその後何も言わずに、顔を真っ赤にしてうつむきながら、レジ袋を
受け取ると、黙って自分の家に入る。
 そんなフィルを見て、ケンジは全速力で、フィルの家から離れていった。

 その夜、フィルは部屋で、何度もレジ袋の中を見ようか迷った挙句、次の日
に保留した・・・。

「これは3倍じゃないかもしれませんが・・・、僕はフィルのことが好きです
 」
 かばっ。
「夢か・・・」
 フィルは、深夜の真っ暗な部屋の中でそうつぶやき、もう一度横になる。な
んちゅう夢だ。フィルは、ぶんぶんと首を横に振る。
 嘘でしょ。嘘といってよ。だって、わたし・・・。
 フィルは、何度も目を瞑ったが、なかなか寝付けないので、起き上がる。時
計を見る。3時20分。フィルはベッドから立ち上がると、机の上にあるレジ
袋を開け、中を取り出す。
「これは・・・・・・」
 くまのぬいぐるみ。の、描かれたハンカチ。
「ん・・・・・・」
 フィルの緊張は、一気にほぐれた。

 それから1ヶ月足らずの後、学生服を着たケンジは、かばんを持って玄関に
いる母に声をかける。
「いってきます」
「いってらっしゃい、気をつけてね」
 母がそう答えると、ケンジはにこっと歩き出す。
「お、おはよう」
 横にセーラー服を着たフィルが、恥ずかしそうにもじもじした顔で立ってい
たので、ケンジはにこっと笑む。
「おはよう」
 フィルはにこっと、ケンジに寄る。
「ねえ・・・」
 フィルが声をかける。
「つ、付き合っていることにしない?」
 フィルがそう言うと、ケンジは立ち止まって、フィルの右手を握る。
「もう付き合ってるし」      ┌─────────────────
「そうね」            │感想は作品名を添えてこのメールに返
 フィルも、ケンジも、お互いを見合│信してください。こちらから作者に転
って、顔をほでらせていた。    │送いたします。
─────────────────┴─────────────────
ここまで読んでいただきありがとうございました。タイトルを「電波少女」に
戻してさらに意味不明度やファンタジー度を重視した第2部は今年末より連載
予定です。
───────────────────────────────────
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はい  http://personal-dictionary.com/enq/in.asp?ans=321657451
いいえ http://personal-dictionary.com/enq/in.asp?ans=321657452
結果  http://personal-dictionary.com/enq/view/enq.asp?EID=56376

                               おしまい
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━━━次号予告━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 全ての連載が終了したので、次号掲載の小説はありません。みなさんの小説
をお待ちしています。ぜひこの機会に投稿してください。待っています。

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