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2008/08/18

週刊フィロス 2008年35号

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              週刊フィロス

08/08/18発行
08/09/01日号                           35号
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━━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ・ファンタジックな(KMY)

 ・次号予告
 ・小説募集要項
 ・フィロスノベルズ創刊のお知らせ
 ・このメルマガについて

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━━━ファンタジックな━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

1900字の、只今短期連載中のラヴコメ第2話です。
─────────────────┬─────────────────
                 │第2話 ヴァレンタイン
「はい、チョコ」         │
 フィルごと冨川玲実は、にっこり笑│【作者】KMY
顔で、ケンジごと南原健二に、ハート│ この小説の原題は「電波少女」
型の包みを渡す。         │ エロ小説と思われたら嫌ですので、
「え・・・・・・?」       │ タイトルを変更しました。
 教室に入って真っ先にフィルの顔を└─────────────────
見たケンジは、フィルの差し出した包みを見て、呆然とした顔をしていた。
「こ・・・これは?」
「チョコじゃないの、聞こえなかったの?」
 フィルはむすっとする。それに対し、ケンジは困った顔をする。
「で、でも、今日3月だし」
「だって、今年の2月14日、日曜日だったんだもん。旧暦でないとやってら
 れないわ」
「そうゆう問題なのか・・・」
 ケンジは呆れた顔をして、そのチョコを受け取る。
「絶対、返事ちょうだいね!」
 にっこりとフィルが微笑みかけると、ケンジはさらに困った顔をする。
「で、でも・・・」
「何?」
「ホワイトデー、今日だけど・・・」
「え?」
 フィルは目を白くする。
「じゃ、今すぐちょうだい」
「あのなあ!」
 ケンジはそう言うのがやっとだった。

「全く・・・」
 放課後、ケンジはため息をつきながら下校道を歩いていた。
「ホワイトデーに3倍返ししてくれることで、私たちの愛は報われるの!」
 後ろでは、フィルがきゃびきゃび言っていた。
「はぁ・・・、わかったよ、寄ればいいだろ、寄れば」
 ケンジはそう言い、帰ろうとしていた足を、駅前の方へ向ける。
「・・・でも、チョコの3倍って何だろう・・・」
 ケンジがぼつりと言うと、フィルは当然といった顔をする。
「そんなの、決まってるじゃない。チョコの3倍は、こじ●よしおよ」
「・・・・・・へ?」
 ケンジは目を細める。
「こじ●よしおがいないから、チョコが永遠の天敵になるのよ」
 フィルはそう言いながら、くるくる回転する。
「何それ、訳わかんねえよ」
 ケンジはそう言って、歩く。

 大通り。
 人がたくさん歩いているところで、フィルは人ごみを掻き分けながらケンジ
の手を引っ張りながら、走っていた。
「離せよ、危ないし恥ずかしいし」
 ケンジがそう言うと、フィルは明るい声で言った。
「絶対に青山さんを見つけるのよ!こじ●よしおに見つかる前に!」
「青山って誰だよ!」
 ケンジが言うと、フィルはにこっと振り向く。
「青山さん・・・青山さん!」
 そこの眼鏡をかけた少年のそでを引っ張って、フィルは言う。
「はぁ?僕は田中ですが」
 その少年は、頭をかきながら言った。
「だって、人がたくさんいるんですもの、とても青山さんには気付かないし」
「だから、僕は田中です、人違いでは?」
「青山といったらあ・お・や・ま!あなたは前世、青山だったの!」
 フィルが勢いよく言うと、ケンジはフィルの手をぎゅっと握る。
「わけわかんないし、知らない人に迷惑をかけちゃ・・・」
「こじ●よしおに見つかる前に青山さんを探さないと、わたしたちの愛が実ら
 なくなるのよ!」
 フィルがさらに、ケンジの手を強く握る。
「だから、訳わかんないし」
 二人は、言い合いを始めた。
「あ、あの、僕そろそろ行っていいですか?寄宿舎の門限が」
 田中が割り込むと、フィルは大きな声で言う。
「だめ!青山さんがわたしに見つかったことを証明しなければいけないのよ!
 」
「だから、青山さんって誰ですか」
 田中は呆れた顔をしていた。ケンジは、そんなフィルの顔に手のひらを押し
付けると、言った。
「すみません、こういう人なので・・・」
「そうですか、それでは失礼します」
 田中はそのまま行ってしまった。
「ああ!青山さん!行かないで!」
 追おうとするフィルの両肩に、ケンジは腕を入れる。
「え・・・?」
 フィルは振り向く。
「知らない人にいいかかりをつける癖はやめたほうがいいよ」
「うん・・・、そうね」
 フィルは、顔を赤くしていた。
「ねえ、わたしの胸に触って」
「へ・・・」
 ケンジは目を点にする。
「だ、だめだぞ、大勢の人の前で」
 ケンジがそう拒むと、フィルは右腕を元気よく上げる。
「それじゃ、青山さんを捕まえるぞ!」
「ちょっと待て!」
 ケンジは、フィルの手を引っ張り、人ごみを掻き分けて裏路地に入る。
「何か事件?」
 ケンジは、そう言うフィルを壁に押し付ける。
「・・・・・・えっ?」
 フィルは、再び顔を真っ赤にする。
「な・・・何の真似?」
 そんなフィルの胸を、ケンジは触る。
「な・・・」
 フィルは、ケンジの顔を見上げる。ケンジも顔を真っ赤にしていた。
「頼むから、これで青山を追いかけるの、やめろよ」
 妙に区切りが多かった。フィルは、うつむいていた。
「もう、冗談のつもりだったのに・・・馬鹿!」
 フィルは自分の火照っている顔を隠そうと下を向いていたが、それも限界の
ようで、わっと走り出した。
「フィル!」
 ケンジも、フィルの後を追いかけ、┌─────────────────
人ごみを掻き分けるが、なかなかフィ│感想は作品名を添えてこのメールに返
ルの姿が見えなかった。      │信してください。こちらから作者に転
                 │送いたします。
─────────────────┴─────────────────
来週、ケンジが行方不明に??
───────────────────────────────────
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                              次号に続く
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━━━次号予告━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 次号の巻頭:ファンタジックな(KMY)

 ケンジが行方不明に・・・。二人の結末は?そしてホワイトデーのプレゼン
トの中身は?短期集中連載、次号最終話!

 ■ファンタジックな

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