起業はこうしてする 第5号
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【週間】起業はこうしてする
■第5号 2008/ 8/ 19
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某起業アンケート調査によると、「起業時に直面する課題」のトップ回答は「
開業資金の調達」で、次いで「販売先の確保」「質の高い人材の確保」という
結果となっています。
しかし、トップ回答の「開業資金の調達」はどう解決したかというと「自己資
金」が半数を占めています。公的支援制度の活用度は低く、支援制度の存在を
知っているが活用していないという起業者は46%に上りました。
みなさんは、この課題に直面したとき、どのように対処しますか。今回は資金
調達についての解説です。
■ 第 5 号 不足資金の調達 ■
起業プラン作成の際、開業資金計画により必要資金を算出します。必要資金を
自己資金または出資者からの調達で賄えられれば良いのですが、不足するとき
は、その調達を考えねばなりません。
どんなに立派な計画を立てても、当初より資金不足でスタートしては失敗する
だけです。資金不足は計画を狂わせるだけでなく、その事業の終結を意味しま
す。いかに資金が事業経営に大切かを心に刻んでください。
まず、身近なところから考えてみましょう。皆さんのまわりで思いつくものを
一覧にしてみました。
・預貯金 事業にいくら使えるか(事業に使える金額が自己資金)
・退職金 いくらになるか・いつ現金入金となるか ( 〃 )
・株券 売却または担保融資を受ける
・不動産 売却または担保融資を受ける
・生命保険 保険契約返戻金の融資を受ける
・個人カード 金利は高いが、借りやすい (会社での会計処理は個人借入金)
・リース 融資と同じ効果(創業時は信用度の問題で難しい )
どうでしょうか?
こんなところから、調達のヒントになりませんでしょうか。
預貯金・退職金につきましては、事業に使えるお金が公的融資でいう「自己資
金」となります。個人カードで調達し、会社で事業を行う場合の会計処理は、
個人からの借入となります。
リースは、コピー・ファックス・営業車・内装等の設備投資関係をリース会社
から、5・6年の利息とともに分割リース料を支払い賃借するもので、融資と同
じ効果があります。
しかし、開業仕立ての会社は、信用度の問題で審査が通りにくくなっています
。業種や起業者個人の信用度で、リース契約が締結されることもあります。
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さて、これでも不足するときは創業の公的支援を活用することです。
ご存知の方が多いかと思いますが、融資にかかわる公的資金の機関といえば「
国民生活金融公庫」「信用保証協会」の2つが挙げられます。以下にそれぞれの
融資制度を説明します。
■国民生活金融公庫
国民生活金融公庫につきましては、直接申込み審査の上、国民生活金融公庫か
ら融資が実行されます。 国民生活金融公庫は、企業のための政府系金融機関
で、ほとんどすべての業種が利用できます。(金融業・投機的事業・一部の遊
興娯楽業は利用できません。)
起業者への融資は「新規開業資金」「女性、若者/シニア起業家資金」、飲食
店等を対象とする「生活衛生貸付」等があります。
ここでは、これらの融資を申し込む際、以下の条件を満たしている場合に無担
保・無保証人で利用できる「新創業融資制度」による融資の説明をします。
・「新創業融資制度」は、次の1〜3のすべての要件に該当する人が申込めます。
1 創業の要件
新たに開業する人、または開業して税務申告を2期終えてない人
2 雇用創出、経済活性化、勤務経験または修得技能の要件次のいずれかに該
当する人
イ 雇用の創出を伴う事業を始める人(1人以上アルバイトでも構いません)
ロ 技術やサービス等に工夫を加え多様なニーズに対応する事業を始める人
ハ 現在勤めている企業と同じ業種の事業を始める人で、次のいずれかに該
当する人
1)現在の企業に継続して6年以上勤めている人
2)現在の企業と同じ業種に通算して6年以上勤めている人
ニ 大学等で修得した技能等と密接に関連した職種に継続して2年以上勤め
ている人で、その職種と密接に関連した業種の事業を始める人
ホ 既に開業している場合は、開業前にイ〜二のいずれかに該当する人
3 自己資金の要件
事業開始前または事業開始後で税務申告を終えてない場合は、創業資金の
3分の1以上の自己資金を確認できる人
・使いみち 事業開始時または事業開始後に必要となる事業資金
・融資額 1,000万円以内
・返済期間 運転資金5年以内(うち据置期間6ヶ月以内)
設備資金7年以内( 〃 )
・担保・保証人 不要
・取扱期間 平成21年3月31日
この制度は「雇用の創出を伴う事業を始める人」と「自己資本を3分の1以上」
の要件をクリアーすれば、ほとんどの起業者が該当することになります。ここ
でいう雇用は、正社員でなくアルバイト1人の雇入れでも良いのです。
取扱期間は来年の3月までとなっていますが、これまでの期間実績からいくと
毎年更新されますので、しばらくは継続されると思います。
開業時で何の実績もありませんので、これまでの経験・資格は勿論ですが、提
出書類の「開業計画書」の作成がポイントとなります。「開業計画書」の作成
の仕方は、今後の当所の「起業プランの作成」のセミナーで解説します。
■信用保証協会
続いて信用保証協会の説明をいたします。
信用保証協会は、事業資金が必要なときに「保証人」としてバックアップする
公的機関でありお金は出しません。融資するのは金融機関ですので、金融機関
等の窓口へ相談・申込をし、信用保証協会が審査をすることになります。
信用保証協会の窓口に直接申込み、借入希望先の金融機関に融資の斡旋もして
もらえますが、現実には難しいです。担当地域制をとっていますので、法人は
本店所在地、個人は住民登録地を担当する窓口での相談となります。
信用保証協会は、融資を受けた企業から保証料(融資額の1%前後)を徴収し、
その企業の保証をします。市区町から推薦状を出し、金融機関へ申込み信用保
証協会の保証を受けての融資があります。この場合、利子、保証料が市区町か
ら補助されることがあります。
市区町から出した「推薦状」は、融資実行のお墨付きではありません。融資す
るかしないかは、信用保証協会・金融機関の判断によります。しかし、融資が
実行されない場合は、市区町にその理由を報告する義務があります。
信用保証協会の保証付制度融資は各都道府県・市区町単位で定められています
が、各々内容が少し違っていますので、各々の商工部等に問い合わせの上、確
認してください。商工会議所などでも相談・申込ができます。
よく県の制度融資を信用保証協会の保証で受けたので、市への申し込みはでき
ないと思っている方がいらっしゃいますが、申込はできます。ただし、信用保
証協会では、すでに保証している金額を含めて審査することになります。
それでは最後に、事例として「埼玉県」と「さいたま市」の信用保証協会保証
付の制度融資の概要を挙げておきます。
・埼玉県
「新事業創出貸付」と「独立開業貸付」があります。
限度額 設備3,000万円 運転1,500万円
返済期間 設備 10年 運転 7年
利 率 年1.3〜1.4%
担 保 「独立開業貸付」は保証協会と金融機関が定める
連帯保証人 個人 不要
法人 代表者を連帯保証人とする
その他 信用保証協会の保証を付する
自己資金の制限あり
・さいたま市
限度額 運転資金、設備資金とも1,000万円
返済期間 運転 7年以内 設備 10年以内
利 率 年1.2%
担 保 不要
連帯保証人 個人 不要、
法人 代表者を連帯保証人とする
その他 埼玉県信用保証協会の保証を付する(保証料率0.8%以内)
自己資金の制限あり
皆さんの地区の制度をネットや問い合わせで確認し、是非ご検討ください。
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起業セミナーのお知らせ
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テーマ 起業の心構と会社設立
内 容 起業の心構え
起業するなら個人か会社か
株式会社と合同会社の違い
会社設立の概要と会社法
講 師 オフィス モリタ 代表 盛田 一夫
日 時 平成20年8月27日(水) 午後6時30分〜午後8時30分
場 所 スター貸会議室五反田(TKP五反田ミーティングセンター
が名称変更しました)
JR・都営浅草線 五反田駅より徒歩3分
参加費 2,000円
メルマガ購読者価格です。他の案内では3,000円としてます。
参加費は当日お持ちください。レジメと関係資料をお渡し
いたします。
申 込 morita_real@yahoo.co.jp へ「メルマガ見て参加希望の旨」
「氏名」「住所」「電話番号」「メールアドレス」を送って
ください。
折り返し「参加証」と「会場案内図」を送らせていただき
ます。
申込期限 8月25日(定員に達し次第、締め切らせていただきます。)
*参加者が少ないときは、中止させていただきます。
*次回以降は、「起業プランの作成」「実践 会社設立手続」「公的融
資と助成金の活用」「起業時の会計・税務」等のセミナーを予定して
います。
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【編集後記】
夏休みも終わり、あとはこの暑さを「気合だ!」で乗り越えます。
毎回メルマガを書いていると、どこで止めるかに迷います。深く突っ込めば
キリがありませんし、読者に理解していただかなくてはと迷うところです。
今回の「資金調達」も、起業セミナーでテーマとして取り上げ詳しく説明い
たします。また、疑問を早く知りたいという方はメールでご質問ください。
よろしくお願いします。
何かアドバイスが必要なときは、メールをください。ご返事必ずします。
それでは! また、来週!!
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発行人 オフィス モリタ 代表 盛田 一夫
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ご意見、ご希望がございましたら、ご遠慮なく下記へメールをください。
また、起業、会社設立・諸届、資金調達、経理・社保等の経営実務について
質問のある方も下記へメールをください。
ご返事が必要なときは、必ずご返事させていただきます。
起業にかかわる手続の代行もしておりますので、何でもご相談ください。
Eメール morita_real@yahoo.co.jp
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