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京都のラジオで流れる「ワンポイント・イングリッシュ」を愛聴し、放送の雰囲気も含めて個人が作成した備忘録。鮮やかな手さばきで英語の「含み」が切り取られます。英会話にビジネス英語、TOEFL・TOEIC対策、英検留学受験にも通じる外国語の学校!

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2009/10/09

「今夜は家で夕食は食べられないと思うな」

「スーパーエルマー」は、東京SIM外語研究所の看板教材です。
歴史が古く、受講者も多く(17万人!)、名前はご存じだと思います。
返り読みをしない、関係「代名詞」の考え方、リズムの法則・・
私(えいいち)も、受講者の一人です。
東京SIM外語研究所、今はダン上野Jr.氏が担当されていますが、
私が高校生時代に受講した時には、ダン上野氏でした。
「カセットテープ」を何度も聞いて、SIM同時通訳方式を勉強しました。
今でも、分厚いカセット教材が2つ、家の本棚に置いてあります。
その当時の教材が、今は「スーパーエルマー」として昇華。
現在は、提供の方法も、当時よりずっと優れています。
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       珠玉の『ワンポイント・イングリッシュ』-京都から
     ~あなたのもとへ、京都からお届けします~
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■ 「今夜は家で夕食は食べられないと思うな」


毎日のことではありますけれども、
我々、いろいろ考えなくちゃいけないことが多いですよね。

時には、
「そんなこと考えてたら身が持たないじゃん」と周りに言われても、
まあ、気になる方には気になる。

この「考える」というのは、
かの哲学者デカルトが、
「我思う、ゆえに我あり」という名言を残したぐらいで、

cogito, ergo sum.
コギド・エルゴ・スムというラテン語が有名ですけれど、

これがドイツ語になりますと、
Ich denke, also bin ich.

英語になると、
I think, therefore I am. になるんですね。

「~だと思う」
我々、よくこういう表現を使って、
「ああ、間に合わないと思うな」と言ったり
「ああ、今日は行けないと思う」
「ああ、できないと思うよ」
「いやー、喋れないと思うな」

いろいろ「~しないと思う」という日本語表現、
ありますでしょ。

で、そうなんです、
お気づきの通り、
「~しないと思う」というのを、

「思う」だから I think
「~しない」 I will not ~

これをくっつけて 
I think I will not ~
I think I won't ~

こう訳すのは、基本的に間違いですね。
間違いというか、不自然です。

「~しないと思う」は、

I don't think I will ~

になるんです。
「~するとは思わない」という順番になるんです。

これは、おそらく中高の時代に、
何度も何度も練習する中で、

I think I won't ~ という言い方は不自然で、
I don't think I will ~ という風に使う、
というところまでは教わるんですが、
なぜか。

やっぱり、
私もそうでしたけれど、

「なんで?」って思うと、
「いやいや、なんでなんてややこしいこと考えずに、覚えればいいんだ」
などと言われて、
どうも腑に落ちないまま大人になった方、多いと思います。

これは、
英語と日本語の根本的な違いを含んだ、
結構裾野の広いお話ですので、
一曲挟んで、そんなお話をさせて頂きましょう。



(今日の音楽 - Tom Jones「I Don't Think So」)



さて、トム・ジョーンズで「I Don't Think So」
「そうじゃないよ」という曲をお聴き頂きました。

I don't think so.  って、
8回ぐらい繰り返してましたけれども。

この、
I think なのか、
I don't think なのか。

特に、後ろとの関係で、
I think I won't ~ というのは、
一概に間違いとは言い切れないですが、
不自然です。

I don't think I will ~ という風になるわけで。

これは、
何度も練習していくうちに違和感が残って、
こういう言い方をしなくなっていると思いますね。

I don't think I can ~

「できないと思うな」という言い方に
すっと入れ替わっていると思うんですけれど。

そもそもなぜなのか、
ということを考えると、

話は大きいんですけれど、
英語という言語は、私、
実はこれを「せっかちな言語」と呼んでいるんですけれど、

つまり、
「結論を先に言う」という傾向が、
英語というものそのものにあります。

ですから、

I think I will ~ でいうと、
前半部分 I think と、

I don't think I will ~ の前半部分、
I don't think ~ だけを聞くと、

前者は肯定で、後者は否定ですよね。

ところが、意味内容からすると、
I think I won't ~ と 
I don't think I will ~ は、
共に「そうしないと思う」という意味ですから、
否定ですね。

ですので、
先方に伝わるメッセージは「否定」でないといけない。

なので、なるべく早く、
「言わんとすることは否定だよ」ということを、
先方に伝える必要がある。

「今夜は家で夕食は食べられないと思うな」という場合、

英語的にいうなら、
「今夜は家で夕食を食べられるとは思わない」という、
妙な日本語になるわけです。

この日本語を英語に訳しますから、

I don't think I will eat dinner at home tonight.

中学生ぐらいでしょうかね、
「仮主語」というのを習いますでしょ。

It is good to ~ 後ろにくるやつですね。

で、英語の先生がよく、

To ~ is good.
という文章をひっくり返すとこうなるんだ、と
こう教わりますね。
同じ意味なんだけれど。

その時でも、
「同じ意味なら、変えなくていいじゃん」
と思う子供が、いるんじゃないかなと思うんですけれど。

あれも、これに類した話で、

なぜ It is ~ という形にするかというと、
そうなんですね、

単語ふたつ目で、
否定なのか肯定なのか、
今の話なのか昔の話なのか未来の話なのかがまず分かって、
その内容は後から言うね。

こういう構造になっているわけです。

で、なぜそうなのかということを考えると、
まあ、これはもう想像の域ですけれども、

おそらく英語という言語が、
昔々のその昔、
狩猟民族の言語だったことが関係しているのではないか。

つまり、
「鹿がいる」「鹿がいない」というのは、
「いるかいないか」を先に言わないと、鹿が逃げちゃう。

それはつまり、食料を確保できるかできないかという、
生存に関わる問題だったので、
そういう風に結論を先にもってくる。

喋っている途中でぽっと話が終わってしまっても、
否定か肯定か、現在か過去か、
分かるような構造にしておくという必然があったためではないか。

それゆえに、
日本語のケースですと、
稲の生育は、今日見ても明日見てもほとんど変わらないですから、
そんなにそんなに焦って言う必要がなかった。

「せっかちな言語」英語というのであれば、
「鷹揚な言語」日本語と言えるかもしれませんね。

このために、もうひとつ言うと、
英語は「時制」が発達するんですね。

一般的に、英語の時制は12種類あると、
こう言われています。

ですから、我々の感覚からすると、
時制はすごく緩いものですから、
英語を話す時の時制のミスというのは、
それほど気にしていない方が多いかもしれませんが。

「 is でも was でもいいじゃない」
と思っている方もいるかもしれませんが、
これは大きな問題で。

時制とか、結論を先に言うという、
そういう言葉の特徴をちょっと頭の隅に入れておかれると、
英語を書いたり話したりする時の、
ひとつのヒントになるんじゃないかな、と思います。

以上、「ワンポイント・イングリッシュ」でした。




■ ソース

放送局は、京都のFM局、αステーション。
DJは、佐藤 弘樹 さんです。
http://fm-kyoto.jp/djprofile/profile/hiroki_sato/index.shtml
渋い声、思想が薫る、gentleman という表現ぴったりの方です。

このコーナーから、本も出ています。オススメです。
「英語+α―ヨコ文字信仰タテ社会 」 (α‐ラジオブック) 
http://pause-cafe.jp/z/230310.html



■ 注意事項

このメールマガジンの内容は、
放送を愛聴する個人が、備忘録として記録したものです。
公式のものではありません。

従って、十分に注意しているつもりではありますが、
万一、その内容に誤りがあった場合、その責は発行人にあります。

私は、佐藤弘樹さんやαステーションが大好きで、
なるべく放送の雰囲気もお伝えしたいという気持ちがありまして、
基本的に、放送の言葉に忠実に書き起こしています。

すこし読みにくい感じがするかもしれませんが、
その意図をお汲みいただき、ご容赦願います。



■ ひとりごと


今日は子供の幼稚園の運動会。
台風のために予定が一日ずれて、ちょっと慌てましたが、
無事に参加できました。
親が参加する競技もやはりあって、小さい子の親は
サイコロを振って出た動物をマネして一回り。簡単です。
しかし、大きい子の親のものは、サッカーボールを
二人で横パスしながら進み、線で止まってシュートして・・
結構むずかしそうでした。
聞けば、例年、大きい子の親の競技は「わりと大変!」だとのこと。
来年のプレッシャーをかけられてきました~



■ あなたの限りある時間やお金を、「投資」に使うか「消費」に使うか。

こんな時代です。限りある時間とお金は、将来の自分のためにこそ使いたい。
以下は、あなたご自身への「投資」にふさわしい機会になると思います。


【 桜花・宮口式記憶術 】
http://pause-cafe.jp/z/270118.html

図書館のように、きちんとした整理の仕組みがあり、
それを検索して引き出せるなら、
情報量の多少は、記憶のしやすさには影響がありません。
脳は、記憶済みのモノと連鎖できると、より記憶しやすくなりますので、
その「記憶済みの情報」が増えれば、より覚えやすくなっていきます。
ですので、「記憶術」は、年齢が上の方のほうが、
記憶のストックが多い分、覚えやすいとも言えます・・・

私は実際にこのメソッドを日常で使っていますが、
なんというか、頭の中で「何を」「どこに」置いたかという
その見通しがよくなった・・という実感です。しっくりきます。(えいいち)


【 宮口式記憶術 オンライン無料講座 】 (サイト開封後24時間だけ公開)
http://pause-cafe.jp/z/240406.html

上記の【記憶術】から抜粋された、無料オンライン講座です。
記憶術は気になるけど、怪しそうだし、まずは試しにどんなものか見てみたい・・
そんな方に最適です。
初回に配られる「24 Limits Memory」という7つの音声・動画ファイルは、
エクササイズもあり、それだけでもかなりの効果があるのではないでしょうか。
サイトは、開封後24時間だけ公開される仕様のようです。
ご注意下さい。(えいいち)


(bis)お天気がよくて、よかったです。

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マガジン名:  珠玉の『ワンポイント・イングリッシュ』-京都から
発行人:    えいいち
発行人メール: the_lake_poets@yahoo.co.jp
登録・解除:  http://www.mag2.com/m/0000269406.html
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