天地人、大河ドラマ&徳川将軍家系図&江戸時代文化  RSSを登録する

江戸幕府300年の歴史とその周囲の親藩、譜代、島津家など外様の各大名など大徳川氏の家系図をまじえ、大奥から側室、埋蔵金までそして江戸町文化や浮世絵について語っていきます。NHK大河ドラマ「天地人」「篤姫」関連も充実してより一層ドラマが面白く見られます。

最新号をメルマガでお届けします    
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。
2009/02/14

七尾城の戦い、その2

 能登七尾城攻めが越年となった3月、謙信が能登に居る間にとばかりに

 北条氏が上野(群馬県)に攻め入ってきます。

 もともと上杉家は関東管領の身分。

 関東は上杉憲政が河越夜戦で北条氏に大敗してからは北条氏の影響下に

 ありましたが、上野国だけは謙信が盛り返して上杉家の勢力範囲です。

 北条氏は再び国人たちを自分の支配下に入れようと機を伺っていた処

 謙信の能登遠征をチャンスと見て上野国へ攻めよせて来たのです。

 時は3月。雪が溶けはじめ雪深くない地域を本拠としている北条氏に

 とって動きやすい季節になったわけです。

 北条氏の動きを知った謙信は守備隊を残して、上野の諸城救援に向かい

 ます。

 これが鬼神・謙信の凄いところで、あっという間に北条氏を蹴散らし、

 5ヶ月後の閏7月には再び能登に舞い戻ってきます。

 謙信が留守の間の畠山勢は鬼の居ぬ間のなんとやらで上杉守備隊の城

 を次々と落としていきますが、謙信が舞い戻ると、慌てて奪い取った

 城を放棄して、再び七尾城にて籠城作戦を取ります。

 このとき領民たちを皆連れて七尾城に入ったのです。

 数の上で15000人と上杉軍に引けを取らない勢力となりました。

 攻城戦では一般に攻める側は守る側の3倍の兵力が必要と言われて

 います。

 この人数なら守りきれると畠山軍(実質は筆頭家老長続連の指示)は

 考えたのでしょう。すぐに信長にも援軍を要請しています。

 信長軍が来るまで持ちこたえればこっちのもの。

 上杉軍を挟み討ちに出来ると考えたのでしょう。

 前年に越前をたいらげた信長が能登を見捨てるわけはありません。

 籠城戦に持ち込めば人数的にも引けを取らない 

 というのが長続連の読み。

 ところが、逆に七尾城はそれほどまでの人数を養えるだけの設備は

 ありませんでした。城内は糞尿があふれ、疫病が流行り、ついには

 建前上の当主、畠山春王丸まで疫病で死んでしまいます。

 当主が死ねば内乱が起こるのは戦国の常。

 長続連が采配を執るのを面白くないと思っていた同じく家老の遊佐続光

 が上杉軍に内応し、上杉軍を城内に導き入れます。

 こうなると半病人でしかも烏合の衆である畠山軍はまともな戦も出来ず

 七尾城は上杉軍の手に落ちます。

 これが9月15日ですから謙信が城を囲んで僅か2ヶ月。

 織田の援軍も間に合いませんでした。

 しかも織田勢は総大将の柴田勝家と与力の羽柴秀吉が陣中で喧嘩して

 秀吉は自分の兵をまとめて長浜へ帰り戦場離脱をしています。

 そこへ七尾城落城の知らせが勝家の元に届きます。

 意気消沈した勝家軍に、これまた破竹の勢いで軍をすすめる謙信が

 襲い掛かります。

 これが手取川の戦いです。

 織田軍は1000名余りを討ちとられて逃げ帰ります。

 「上杉に逢ふては織田も名取川 跳ねる謙信逃げるとぶ長」と落首に

 詠まれています。

 これを機に松永久秀が信長に反旗を翻し、謙信が加わった信長包囲網は

 再び勢いを盛り返すことになります。



 しかし一説ではこの手取川の戦いはホンの小競り合いであり、

 両軍とも大して損害は出していない、謙信も信長も後方にいて直接

 戦には関わっていなかった という説もあります。

 その根拠は信長公記ほかの史料にこの戦の記述がなく、上杉茂憲

(最後の米沢藩主)が明治24年に書いた「上杉謙信公略履歴」に

 載っているだけで、それも「上杉謙信公の書状にある」(但し写本)

 と言うのがこの合戦の概要だからです。


 私の個人的な見解では、1000名以上も織田軍が討ちとられている

 割には名のある武将は誰も戦死していないこと、陣を引き払った

 秀吉がそののち信長に許されていることから、織田軍に大した

 被害はなかったものと思います。

 秀吉が引き揚げたことを後から聞いた上杉方が「秀吉が逃げ帰った」

 と、小競り合いを針小棒大に語り継いでいったのではないでしょうか。

 松永弾正が叛旗を翻したことも、上杉軍の中でこの噂が信憑性をもって

 流布されていったものと思います。


 さてドラマでは「手取川の戦い」はどのように描かれるでしょう。




     会議室は人の集まるのに便利なところで
丸ノ内線大手町徒歩4分。東京駅・上野駅も15分以内。しかも小綺麗!
     <a href=http://kasikaigisitu.com><b>◆会議室をシンプルにすれば格安価格◆</b></a> 
最新号をメルマガでお届け
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。

最近の記事

上へ戻る