2009/04/25
【 私の体験 】
こんにちは、お元気ですか。 発行人の岡野です。 いつも読んで頂き、どうもありがとうございます。 メールで感想を送って頂いた方、どうもありがとうございます。 新しく読者登録して頂いた方、どうもありがとうございます。 プラス思考をすることに的を絞った実用的なメルマガにしていきます。 よろしくお願いします。 《 新しく読者登録をされた方へ 》 このメルマガでは、プラス思考をはじめるための独自の実践的な方法を 紹介しているのですが、続きものというか、流れの中で説明していますから、 できれば第1号から順を追って読んで頂けたらと思います。 時間が無いという方も、次のバックナンバーだけは、必ず読んで下さい。 (プラス思考をはじめるための、非常に大事なことが書いてあります。) 2008/08/03 発行分 2008/08/10 発行分 2008/08/17 発行分 2008/08/24 発行分 バックナンバーはこちらから。 ↓ http://archive.mag2.com/0000268922/index.html (ご参考)うつ病に関する記述があるのは、次のバックナンバーです。 2008/09/21 発行分 2008/09/28 発行分 2008/10/05 発行分 【 前回までのおさらい 】 このメルマガで紹介している『プラス思考のはじめ方』というのは、 《 何かをする時に、「○○をやろう」「○○をやろう」と言いながら、実行する 》 という、非常にシンプルなものです。 そして、実行するために、3つの事をおこなうのです。 (1)「やろう」と書いた張り紙をする。(常に自分に「やろう」を意識させるため) 他人に見られるのが恥ずかしい人は、「やろう(YAROU)」の「YA」だけを 張り紙にして、他人が見ても何のことか分からないようにする。 (2)自分自身に向かって、「やろう」「やろう」と何度も声に出して言う。 (3)何をする時でも、自分自身に対して、「○○をやろう」「○○をやろう」と 語りかけて行動する。 (2)と(3)については、まわりに人がいる状況の中では、声を出さずに、 心の中で自分自身に向かって語りかけるように言う。) 以上のことを続けていれば、確実にプラス思考ができるようになります。 「やろう」「やろう」と言い続けることによって、無意識の内にプラス思考が できるようになるのです。 意識的にプラス思考をしようとするレベルではなく、無意識のうちにプラス思考を しているというレベルにまで、自分をもっていくための、とっかかりです。 ここまでが、第一ステップです。 第一ステップで、「やろう」「○○をやろう」ということを、繰り返し繰り返し、 何度も何度も、言い続けて下さい。 最初は、第一ステップの「やろう」だけに絞って、取り組んで下さい。 そして、自分で「ある程度はプラス思考をするようになった」と感じたら、 第二ステップに進んで下さい。 少しでも早くプラス思考をするようになりたい気持ちはわかりますが、焦りは禁物です。 いきなり第二ステップに取り組むと、失敗する可能性が高くなります。 「ある程度はプラス思考をするようになった」という変化を感じてから、第二ステップに 進んで下さい。 さて、第二ステップです。 第二ステップの、『プラス思考の高め方』というのは、 《 「(私は)これでいいのだ」という言葉を、何度も繰り返す 》 という単純なものです。 もちろん、(私は)の部分は、自分に合うように、(俺は)(僕は)などに変えて下さい。 「やろう」の時と、同じように、3つの事をおこないます。 (1)「(私は)これでいいのだ」と書いた張り紙をする。 (「(私は)これでいいのだ」を常に自分に意識させるため) 他人に見られるのが恥ずかしい人は、 「(私は)これでいいのだ(WATASHI・・・)」の頭の「WA」だけを 張り紙にして、他人が見ても何のことか分からないようにする。 (2)自分自身に向かって、「(私は)これでいいのだ」「(私は)これでいいのだ」と何度も 声に出して言う。(声に出せないときは、心の中で。) 「(私は)これでいいのだ」という言葉が自分の中にしっかり染み込んで、 「(私は)これでいいのだ」が口癖になると、びっくりする変化が起きてきます。 「(私は)これでいいのだ」という言葉は、強烈なプラス言葉です。 自分の中に染み込んだ「(私は)これでいいのだ」という言葉が、自分自身を 肯定するようになるのです。 自分の存在そのものを「(私は)これでいいのだ」と肯定できるようになるのです。 プラス思考の本質である「(潜在意識レベルで)現在の自分を肯定すること」が、 できるようになるのです。 プラス思考というのは、「(潜在意識レベルで)現在の自分を肯定すること」から 生まれるほんの一面に過ぎません。 「(潜在意識レベルで)現在の自分を肯定すること」ができるようになると、 自分に自信が持てるようになります。 この自信というのは、優秀な頭脳を持っているとか、運動能力が優れているとか、 人を驚かせるような特技や技能があるとか、容姿が優れているとか、多くの財産を持って いるとか、そういったものから生まれる自信とは別のものです。 もっと根元的な自信です。 特に優れたものが何も無くても、「私は私、これでいいんだ」という自信です。 長所も欠点もあるけど、それが良いとか悪いとかに関係なく、そういったものを全て 含めて、自分自身の存在そのものを「(私は)これでいいのだ」と肯定できる自信です。 ------------------------------------------------------------------------------- (今回の内容) 【 私の体験 】 1.転職 2.競輪 3.転機 4.マイナス思考からプラス思考へ 5.プラス思考を広めたい 6.過去が変わる 1.転職 一生の内で、何をしている時間が一番長いかというと、寝ている時間を除けば、 働いている時間です。だから、私は大学を出て、最初に就職する時からずっと、 仕方なくやる仕事ではなく、自分が夢中で取り組める仕事に就きたいと考えて いました。 しかし、それが何なのか自分でもわからないまま、あるメーカーへ就職しました。 そして、私は経理部に配属されました。新入社員ですから、意欲的に仕事に取り組んで、 仕事に必要な知識や技術や交渉力などの様々なノウハウを貪欲に吸収していかないと いけない時期なのに、仕方がないからやるという取り組み方で、全く面白さは感じません でした。そして、漠然とですが、もっと自分に向いている仕事があるはずだと思って いました。 入社して3年後くらいに、私は会社を辞めました。田舎に帰って会計の勉強をして、 税理士の資格を取ろうと思ったのです。最初の内こそ熱心に勉強しましたが、すぐに ダレた状態になって、「やらなければ」と思いながらも、なかなか勉強に本腰が 入らないという状態になってしまいました。本当に会計の勉強をしたいのなら、会社で 経理部にいたのですから、いくらでもできたはずです。私は本当に会計に興味を持って いたのではなかったのだと思います。 そうではなく、自分の中に「自分で何かやらなければ」という強迫観念みたいなものを 感じていたのです。大学は商学部を出て、会社では経理部にいたのだから、自分で何か やるのなら税理士かなというくらいの思いだったような気がします。 税理士になるのを諦めた私が、次に選んだのは、複写機を販売する営業の仕事でしたが、 私は入社研修の途中から、これは違う、私が本当にやりたい仕事ではないと感じて いました。当然、意欲的に仕事に取り組めるわけがありません。2ヶ月くらいの間に 1台も売ることができなくて、いやになって辞めてしまいました。 その当時の事ですが、入社して研修を受けた後、先輩の営業マンに同行して、営業の やり方を教えてもらう機会がありました。私が付いて行ったのは、先輩といっても 年下ですが、かなりの成績を上げている人でした。 飛び込みで営業をするのですが、その人は1つの会社へ行って断られても、その会社から 出てくるとすぐに「よし、次」と言って、別の会社へ飛び込んで行きます。 断られ続けても、落ち込む様子は全くなく、それを繰り返します。私が同行した日には 売れませんでしたが、この積極性が良い営業成績につながっているのだなと感じました。 私は、その積極性がうらやましいというのを通り越して、不思議ですらありました。 どうしてそんなに前向きに考えられるのだろうと思いました。今思えば、プラス思考を している先輩営業マンとマイナス思考の私との違いだったんだなと理解できますが、 当時の私にはその積極性が本当に不思議でした。 その次に私が目指したのは、学校の先生でした。学習塾で働きながら、大学の通信講座で 教師の資格を取ろうと思ったのです。学習塾での仕事は、中学生の子供たちが相手と いうこともあって面白さも感じて、しばらくは「やろう」という気持ちで意欲的に 取り組んでいましたが、やがて「やらなければ」という気持ちで取り組むようになって しまいました。 大学の通信講座の方は、「やらなければ」という気持ちはあるのですが、申し込んで お金を払っただけで、1回もレポートを提出しないまま投げ出してしまいました。 そして、学習塾での仕事も2年半くらいで辞めてしまいました。 私はどの仕事をやっている時も、夢中にはなれなくて、これは自分が本当にやりたい 仕事ではないと思っていました。一時的には面白さを感じても、それが長続きしません。 自分が本当にやりたい事を見つけたと思って転職しても、前向きに頑張れるのは最初 だけです。やはり、長続きしません。その結果、自分が本当にやりたい仕事が見つから ない、自分が本当にやりたいのは何なのだろうと悩むのでした。 それと同時に、どうしてこんなに根性無しになってしまったのだろうと感じていました。 私は中学高校と野球部に所属していました。辞めたいと思ったことは何度かありましたが、 我慢して最後まで続けたし、他のことも根気良く続ける方だったから、自分は粘り強いと 思っていました。 ですから、一つの仕事を続けることができない自分自身に対して、どうしたのだろうと いう苛立ったような思いがありました。 私は30才になる少し前に、3度目の転職で、あるメーカーへ就職しました。 この時は入社する時点から「いずれはサラリーマンではなく、自分で何かやらなければ」と 考えていました。特に何かやりたい事があるというのでもないのに、「独立して、自分で 何かやらなければ」という思いに取りつかれていました。 そして会社では、私はいつも、「あれもやらなければ」「これもやらなければ」という 考え方で仕事をしていました。与えられた仕事については、義務感でしっかりと頑張る けれど、前向きな気持ちで意欲的に取り組むということはありませんでした。 そんな状態が長く続きましたが、自分が本当にやりたい仕事に就きたいという気持ちは 一向に変わりませんでした。 2.競輪 話がガラッと変わりますが、私は30代の半ばで、競輪を始めました。 誰かに誘われたというのではなく、一人でぶらりと競輪場へ行ってみたのです。 ギャンブルとしての競輪に興味があったというより、元々自転車が好きということも あって、時速60キロを超える競輪選手の走りを生で見てみたいと思ったのです。 そして、何も知らないまま買った車券が的中して五千円くらい儲かりました。 ビギナーズラックですが、選手の迫力がある走りを見た上に、お金も儲かるのだから、 これは面白いと思いました。私は夢中で競輪を勉強するようになりました。 手に入る競輪の本は全て読みました。競輪の月刊誌や隔週で発行される情報誌も全て 読みました。スポーツ新聞の競輪欄も熱心に読みました。 選手の走りやレースの面白さを楽しむのなら、断然上位クラスの選手のレースなのですが、 稼ぐのなら下位クラスのレースでイキのいい新人選手が走る本命戦だと思いました。 平均するとオッズは2倍になるかどうかというようなレースです。こういうレースは そんなに多くないのですが、1レース10万円くらい賭ければ、そこそこ稼げると思う ようになりました。1レース当り千円とか2千円しか賭けていなかったのに、いきなり そんな事を考えるようになっていました。 私はそういう狙い方に絞ってどんなレースを狙えばいいかを熱心に研究しました。 初めて10万円賭けたのは、岡山県の玉野競輪場のレースでした。 ちょうど、インターネットで過去のレース結果や選手の成績とか、翌日のレースの メンバーを調べることができるようになった時期でした。 私はある金曜日に夜遅く会社から帰ると、早速インターネットで、狙い目のレースが ないかを探し始めました。直感でこれだと思うレースがあり、出走する選手の過去の 成績等を徹底的に調べました。 選手一人一人について、過去の成績から、どの位の力があるのか、どんな走りをするのか、 最近の調子はどうかなどを調べるのです。 あれこれ調べたり考えたりで、たった1レース検討するのに5、6時間を費やしました。 気が付いたら朝になっていました。このレースは勝負だと思ったので、私は徹夜をしたまま 車を運転して、広島から玉野競輪場へ向かいました。 玉野競輪場へは2時間半くらいで着きました。レースまではまだ時間があります。 早速私は、競輪場内で売られているレース予想の専門紙を買って熱心に読みました。 大丈夫と思うレースですが、何か死角がありはしないかを調べるのです。 現地まで足を運んでいましたが、何かひとつでも引っかかるものがあれば、勝負は止める つもりでした。特に心配なことは見つかりませんでした。 車券は基本的には場内の窓口で、現金で購入するのですが、電話投票というものがあり、 あらかじめ専用の口座にお金を振り込んでおけば、電話で車券を購入することもできるの です。私は電話投票で車券を購入しました。あとはレースを待つだけです。 選手が入場してきた時はそうでもなかったのですが、号砲が鳴ってレースが始まると、 私はものすごく緊張してドキドキしていました。競輪では他の選手の走りを妨害する ことも、ルールの範囲内で許されており、たいていは前後の選手がめまぐるしく 入れ替わって駆け引きをしながらレースが展開していくのですが、このレースは ものすごく単調なものでした。 9人の選手で走るのですが、私が狙った選手が1番前と2番目に並び、勝負所になっても まったく前後が入れ替わることがなく、そのまま逃げ切って1着2着になりました。 見事に的中です。レース後すぐに配当額の放送があり、230円つきました。 10万円が23万円になりました。私はやったという気持ちもありましたが、それよりも ホッとしたという気持ちが強かったです。心地よい気分でしばらくボーッとしていました。 私はその後、同じようなレースに狙いを定めて勝負を繰り返し、3ヶ月間で8連勝して、 200万円くらいのプラスになっていました。この間には、勝負するつもりで競輪場へ 足を運んだけど、何か引っかかるものを感じて勝負するのを止めて、それが正解だったと いうレースもありました。ビギナーズラックもありますが、勘も冴えていたような気が します。 ちょうどその頃にゴールデンウィークを迎えたのですが、私は調子に乗ってしまい ました。 ゴールデンウィークは競輪のレース数も非常に多くなるのですが、私はゴールデン ウィークで200万円を500万円にしようと考えました。それまでは何百レースも チェックして、厳選して3ヶ月でわずか8レースしか勝負しなかったのに、その慎重さは 吹き飛んでしまい、それまでなら自重していたようなレースで次々と勝負してしまい ました。結果は惨敗でプラス分をほとんど無くしてしまいました。 私はその後も熱心に競輪の研究を続けました。スカパーの衛星放送で競輪のレースが 放送されるようになり、競輪場まで行かなくてもレースが見られるようになりました。 その日のレースダイジェストを録画して、夜には選手の走り方や調子をチェックし、 インターネットで翌日のレースの出走表を見て狙い目のレースがないか探すのが日課に なりました。 競輪場は全国で50場近くあり、平日でもまずどこかでレースが行われています。 私は平日のレースは電話投票ですませましたが、土日のレースはできるだけ競輪場へ 出かけるようにしていました。収支はトータルで若干のプラスだけど、実際に競輪場へ 足を運んだレースではかなりのプラスになっていました。 仕事ではよく現場に足を運ぶことの重要性が言われますが、仕事でも競輪でも、何でも そうだという気がします。実際に現場に行ってみることによって、初めて感じることが できるものがあるような気がします。 3.転機 私の中では、自分が夢中で取り組める仕事に就きたいという気持ちがずっとくすぶり 続けていました。父が亡くなった時に、生と死について真剣に考えさせられましたが、 そうするとその気持ちが一段と強くなってくるのです。 しかし、相変わらず自分が本当に何をやりたいのかが分からないのです。 私は、やりたい仕事が見つからないのなら、一層のこと、夢中で取り組める競輪で 食べていけないかと考えるようになりました。何を考えているんだと言われそうですが、 本気でそう考えるようになりました。実際に競輪場へ足を運んだレースだけでなく、 前日のレースダイジェストをしっかり見て予想したレースはかなり成績が良かったから、 私はやっていけるという自信を持っていました。 働きたくないとか、楽をして稼ぎたいとかいうのではないのです。 とにかく夢中で取り組めることを仕事にしたかったのです。 こうなってくると、気持ちがどんどんと、その方向へ傾いて行きます。 私は会社を辞めて、競輪で食べていこうと決めました。そして、私は上司に辞意を 伝えました。適当な退職理由を考えるのが面倒くさかったから、思っている事をそのまま 正直に話しました。当時の上司は、それが会社を辞める本当の理由ではないと思われた ようで、違う業務を担当するとか、他の事業所へ転勤をするとか、自分にできることなら 手を打つという事を言ってくれました。それはとても嬉しかったです。 そして、私が本気であることを知ると、自分がやりたい事をやるのが一番だと励まして くれました。 私はその年末で退社し、年明けから競輪づけの生活に入りました。当時の私の狙い方は、 下位クラスのレースでは本命狙いで、上位クラスのレースでは穴狙いでしたが、勝負する レース数を増やしたいと思っていました。最初の1ヶ月は試運転期間と決めて、 賭け金額を低くして、いろいろと試してみました。 トータルで120%台の回収率になり、このやり方で行けると判断し、翌月から金額を 上げて勝負していくことにしました。 歯車が狂い出したのは、ちょうどその頃からでした。 私は競輪をやっていく上で役に立つのではないかと思って、日記を付けていました。 日記の内容はほとんどが競輪に関することです。当時書いた内容を読み返してみると、 「このやり方でいい」「うまくいく」といった前向きな記述が多いのですが、この頃から 急に次のような内容が増えているのです。 「もっと頑張っておけばと、後で悔やむことがないようにしなければ」 「ハローワークへ雇用保険の申請に行った。ついでに少し求人情報を見てみたが、 はっきり言って魅力のある仕事はない。競輪で頑張らなかったら、そういった中から 仕事を見つけて働かなければならなくなってしまう。それはしたくないから、競輪の 分析を徹底的にやって、必ず勝てるようにならなければ」 「自分で決めたことは、しっかりやらなければ」 「しっかりやらないと、またサラリーマンに戻って、やりたくない仕事をやらなければ ならない。全力で頑張らなければ」 「ちんたらやっていてはダメだ。もっと必死でやらなければ」 私は「(やらなかったら、まずいことになる。だから)やらなければ」を忠実に実行し 始めていたのです。それまでは、「やろう」という気持ちで競輪に取り組んでいたのに、 この頃から「やらなければ」という気持ちが急速に強くなってしまったのです。 会社を辞めて後がないというプレッシャーが、そうさせたのだと思いますが、 潜在意識の中で競輪に対するマイナスイメージがどんどん増大していく中で、 顕在意識だけでプラス思考をしようとして必死になっていたのです。 そして、私は競輪には熱心に取り組むことができなくなってしまいました。 会社へ行っていないのですから、時間はいくらでもあるのですが、読書、映画、山登り、 スポーツセンター通い、風俗遊びなど、他のことばりに目が行って、競輪には意欲的に 取り組めません。競輪に取り組む時間は、会社勤めをしていた頃よりもずっと少なく なってしまいました。 それでもやらなければと、レース内容や選手の調子をチェックするために、録画した レースダイジェストを見始めると、急に耐えられないような眠気が襲ってくるのです。 テレビをつけて面白くもない番組をぼんやりと見ていても何とも無いのですが、レース ダイジェストを見始めた途端にフワーッと眠くなってしまうのです。 当然、競輪の成績も一気に悪くなってしまいました。 競輪で賭けて負けるというより、これだと思う勝負レースを見つけることができなく なってしまいました。勝負するレースが極端に減った上に、回収率も100%を下回る ようになってしまいました。 全力を尽くしてダメというのなら諦めもつきますが、私は全力で頑張ることが 出来ない状態になってしまったのです。時々、思い出したように頑張るのですが、 それはものすごく苦しいもので、長続きしませんでした。 私は頑張れない自分にイライラしながら、ダラダラと競輪を続けていました。 こんな状態のまま、2年半くらい過ごしました。 ある日私は、自分が競輪を嫌っていることをはっきりと自覚して、愕然としました。 (実際には、かなり前から、薄々とは感じていたのですが、正面から向き合うのが 怖くて、ずっと目をそらしていたのです) 夢中で取り組めるやりがいのある仕事を求めて何度か転職しても、それが満たされず、 それなら本当に夢中で取り組める競輪で食べて行こうと思って、行動に移したのに、 今度は競輪を嫌っているのです。 あんなに好きで、夢中で取り組んでいた競輪を嫌っているのですから、わけが 分からないというか、一体どうなっているのだというのが、正直な気持ちでした。 「やろう」という気持ちで意欲的に取り組んで楽しかった競輪なのに、 「やらなければ」で取り組むようになってしまい、辛く苦しいものになっていたのです。 どんなに楽しいことや意欲的に取り組めることでも、仕事にすると苦しいものになって しまうのか。どんなことでも、仕事にすると「やらなければ」で取り組むようになって しまうのだろうか。夢中で取り組める仕事に就くというのは幻想なのか。 どうすればいいのだろう。私は行き詰まったようで、絶望的な気分になりました。 しかし、完全に絶望してはいませんでした。私は重い気分のままですが、半分は 開き直った気持ちになっていました。 これはどつぼを踏んでいるかもしれないと思いましたが、それなら、どつぼの底を 踏み抜いてやるという気持ちになっていました。ただ、どうすれば、どつぼの底を 踏み抜けるのかは全く分かっていません。 また、「やろう」と「やらなければ」という考え方が大違いだということは、 はっきりと感じていましたが、その違いが潜在意識から来ているということには 気付いていませんでした。 私はどうすればいいか分からないまま、翌日から歩き回るようになりました。 考え込んでしまうような時は、その場でじっとしているより、動き回るほうがいいことを 経験的に知っていたのです。これは競輪から学んだことです。 私は競輪を始めてしばらくは本命戦をやっていました。前にも書いたように1レース 10万円で勝負するのですが、これは堅いぞと思うレースは、30万円で勝負することも ありました。案外そんなレースがはずれるものです。 そんな時は、底冷えがする真冬の競輪場にいても、タラーと汗が出てきます。 こういう時はじっとしていてはいけません。 じっとしていると、「どうしてこんなレースで勝負したのか」と自分を責めたり、 「どうしてあそこで思いきって仕掛けないのか」と選手を責めたりして、気分が どんどん重くなっていきます。こんな時は早足で歩くに限るのです。 歩いていても同じような考えは浮かんで来ますが、歩き続けていると、次第に 「すんだことは仕方ない」「この失敗は今後にいかせばいい」と前向きになって くるのです。 じっとしたまま考えるより、歩きながら考えるほうが、前向きになれることを 経験的に知っていたから、私はどうしたらいいのか分からないままに、次の日から 歩き回るようになりました。毎日3、4時間は歩いていました。 そんな時にふと立ち寄った書店で、手に取った本をペラペラめくっていると、 「あなたは「やろう」タイプ?「やらなければ」タイプ?」という文字が目に飛び込んで きました。そこには、「やろう」と「やらなければ」の違いは潜在意識から来ていると いう事が書かれていました。 私は、「これだ!」と思いました。 村山幸徳さんが書かれた『幸せをつかむ「気」の活かし方』(たま出版)という本ですが、 早速買って帰り熱心に読みました。 4.マイナス思考からプラス思考へ 私は、即座に「やらなければ」という考え方を「やろう」に変えて、プラス思考を するようになろうと決心しました。しかし、どうすればいいのかが問題でした。 村山さんは、潜在意識を浄化する方法として、ハッピーエンドを考えるイメージ トレーニングや鏡の中の自分に笑いかけることを勧められていました。 私は、以前にマーフィーの成功法則の本を読んで潜在意識を活用しようとして、 同じようなことをやってみたけれど、うまくいかなかったという経験がありました。 だから私の場合は、そのやり方ではうまくいかないと感じていました。 潜在意識を浄化、つまりマイナス思考をプラス思考に変えることができれば、 その結果として「やらなければ」という考え方が「やろう」という考え方に変わって くるのですが、潜在意識を浄化するためのいい方法がありません。 私は、どうすればいいのかを自分なりに考えてみました。 要は、何かをする時に「やろう」と考えられるようになればいいのだから、「やろう」と いう言葉そのものを、自分自身の中に徹底的に染み込ませればいいのではないかと 考えました。ものすごく単純な発想ですが、直感的にそう感じました。 そして、思いついた3つのことをすぐに実行しました。 (1)「やろう」と書いた紙を、よく目につく所、あちらこちらに貼りました。 部屋の壁、机の上、カレンダーの下、テレビの画面の下、パソコンのディスプレイの横、 冷蔵庫のドア、トイレの中、洗面所の鏡の横などです。 部屋の中にいて、どちらを向いても「やろう」という文字が目に入るようにしました。 最初は小さな紙に書いて貼っていたのですが、もっとしっかり目に入るようにと、 筆を使って書道用の半紙に大きな文字で「やろう」と書いて、あちこちにべたべたと 貼りました。こうして「やろう」という言葉を常に自分に意識させるようにしました。 (2)自分自身に向かって、「やろう」「やろう」と何度も声に出して言いました。 「やろう」という言葉が、自分自身の中に染み込んでいくイメージを浮かべながら、 何度も何度も「やろう」と言い続けました。時間は、5分とか10分の時もあれば、 30分、1時間と言い続けることもありました。 念仏のように、ただひたすら「やろう」「やろう」といい続けるのです。 雑念が浮かんできますが、あまり気にせずに「やろう」と言い続けるのです。 その内に、雑念が消えて「やろう」という言葉に意識が向かいます。 別の雑念が浮かんできても、気にせずに「やろう」と言い続けました。 (3)何をする時でも、意識的に自分自身に対して「○○をやろう」と語りかけて、 行うようにしました。日常生活の中で、無意識にやっている些細な事も含めて全てです。 「顔を洗おう」「歯を磨こう」「ひげを剃ろう」「新聞を読もう」「朝食を食べよう」 「服を着替えよう」「靴を履こう」「風呂へ入ろう」 こんな事までと笑われるかも しれません。 でも、私は何をする時でも、「やらなければ」と考えるタイプだから、何も考えずに やっているような事でも、無意識の内に「やらなければ」と考えている可能性は非常に 高いと思ったのです。 だから、「やらなければ」という考え方を、「やろう」という考え方に変えていく ためには、どんなに小さな事でも、「やろう」と意識して行うことが必要だと感じて いました。それに些細な事だと、「やろう」と考えて、それを実行するのは簡単ですし、 結果もすぐにその通りになります。 そして実際にやってみると、些細なことでも「やろう」と考えて実行すると、何となく 気分がいいのです。 実行するのは、思ったより簡単でした。「やろう」という言葉を常に意識していると、 何かをする時に、「やろう」という言葉が自然に浮かんでくるようになります。 そして、その「やろう」という言葉は、行動につながっているようです。 「○○をやろう」「○○をやろう」」と自分に対して、いつも言い続けていると、 不思議ですが、意外と簡単に「やろう」という気持ちになるものです。 「やらなければ」と考えていた時に比べて、はるかに楽な気分で取りかかることが できます。 何度も繰り返して、「○○をやろう」と自分に言い続けることによって、潜在意識が、 ○○に対して次第にプラスのイメージを持つようになっていくということは、容易に 想像できます。 すぐに全てのことに対して「やろう」という気持ちで取り組めるようになるわけでは ありませんし、いつの間にか「やらなければ」と考えてしまっている事もよく ありました。 しかし、続けていると「やろう」という意識で行動することが次第に多くなって いきます。 5.プラス思考を広めたい 私は何かをする時に、「○○をやろう」と言いながら実行するということを、 何度も何度も繰り返すことによって、自分自身が次第にプラス思考をするようになって いくのがはっきりと分かりました。 そしてこの方法を使えば、マイナス思考をしている多くの人が、間違いなく、 プラス思考に変わって行けると感じました。 潜在意識をうまく活用した場合のプラス面については、成功本が山ほど出版されており、 かなり認識されていると思いますが、潜在意識がマイナスに働いた場合の恐ろしさ、 悲惨さに警鐘を鳴らす本は非常に少ないのです。 ですから、マイナス思考をしている人の多くは、自分がマイナス思考をしていることに 気付いていないと思います。また多くの人が、潜在意識は眠っている能力で、それを うまく引き出した人は成功するが、そうでない人の潜在意識は眠ったままだと、 誤解しているのではないでしょうか。 そうではありません。潜在意識は眠っているどころか、24時間不眠不休で働いています。 誰一人として潜在意識と無関係でいるということは、ありえないのです。 「やらなければ」と頑張ってはみるが、なかなか自分が望むようにはならず、とても 辛く苦しい。そんな思いをしている人は、多くいるはずです。私のまわりを見ても、 何かをやる時に、「やらなければ」という考え方で取り組んでいる人は、 結構いるようです。 全国ではどれだけたくさんの人が、同じような考え方をしているのでしょうか。 それに「やらなければ」と考える人の多くは、その考え方が自分自身を苦しめて いるなんて全く気付いていないのです。 そして、私とは比べものにならないくらい追い詰められた気持ちの人もいるでしょう。 これは大変なことです。 そんな人に、考え方(「やろう」「やらなければ」)と潜在意識の関係を知ってもらい、 私がやってうまくいった方法でマイナス思考をプラス思考に変えてもらいたいと思って、 本を書き始めました。 そして、『プラス思考のはじめ方』(本の泉社)という本を出しました。 学生時代には作文が大嫌いだった私が、本を出すのですから、自分で笑って しまいました。でも考え方は間違いなくプラス思考に変わってきているという事を 実感していました。 実は、私は自分がうつ病だという事を、まったく知りませんでした。 マイナス思考をしていることすら、自覚がありませんでした。 自分では、向上心が強く、前向きな考え方をしていると思っていました。 知らず知らずにマイナス思考をしていた頃の私は、慢性的な疲労感があり、ひどい時は、 朝目が覚めても全身がものすごいだるさで、金縛りにあったように動けないことも ありました。人と会うのは億劫だし、仕事だけでなく趣味に対する意欲もひどく低下して いました。 「あれもやらなければ」「ころもやらなければ」と考えて、いつも重苦しい気分でした。 当時住んでいた4階建てのマンションから飛び降りるイメージが浮かんできて、 飛び降りてみたいという気持ちになることもあったくらいですから、間違いなく うつ病だったのですが、自分がうつ病だという自覚は、まったくありませんでした。 ある朝、目が覚めると体中がものすごいだるさで、鉛のように重く感じます。 こんな体調では仕事にならないと思い、やっとのことで会社へ電話をかけて欠勤の連絡を しました。 電話をしてしばらくすると、不思議なことに、だんだん気分が良くなってくるし、体中の だるさも軽くなっていきました。この事があったから、重苦しい気分も体のだるさも、 自分の気持ちの持ちようが原因だと納得して、病院に行くこともありませんでした。 私は、村山幸徳さんの『幸せをつかむ「気」の活かし方』という本を読んで、自分の 心や体を重苦しくさせているのが潜在意識であり、その原因は自分自身のマイナス思考で あるという事を、はじめて知りました。 そして、自分で考えたやり方で、マイナス思考を生み出す「やらなければ」という 考え方を、「やろう」に変えることによって、プラス思考ができるようになり、 つきまとっていた重苦しさからも解放されました。 本を書き始めたのも、マイナス思考が心や体にいかに悪影響を及ぼすか、それにも かかわらず、知らず知らずにマイナス思考をしている人が多いということを知ってもらい、 プラス思考を始めてもらいたいという動機でした。 そして、マイナス思考が心や体に及ぼす悪影響をもっと知りたいと思い、いろいろ と調べる中でうつ病についても調べたのです。 私はうつ病についての知識は全くありませんでしたが、詳しく知れば知るほど、自分が うつ病だったのは間違いないと確信しました。 知らず知らずにマイナス思考をしていた時期の私の心や体の状態は、まさにうつ病の 症状そのものです。 自分でも気付かないうちに、うつ病にかかって苦しんでいたのですが、どうしても 夢中で取り組める仕事に就きたいという気持ちが強かったことや、すばらしい本と 出会えたことが幸いして、自分で考えた独自のやり方で、マイナス思考をプラス思考に 変えることができて、うつ病から回復したのです。 知らない内にうつ病になって苦しみ、うつ病だとは気付かないまま、それを克服して いたのです。 「そうか、俺はうつ病だったのか」と苦笑いしていますが、もしマイナス思考を していた当時に、自分がうつ病だということを知っていたらと思うと、ぞっとします。 ガチガチのマイナス思考をしていましたから、相当なショックを受けて、立ち直れない くらい落ち込んでしまったのではないかと思います。 つくづく知らなくてよかったと思います。 6.過去が変わる プラス思考ができるようになると、自分自身の過去が変わります。 もちろん、過去に起きた出来事や自分の取った行動そのものが変わるわけではありません。 過去の出来事や自分の行動に対する考え方、評価がガラッと変わるのです。 否定的に考えていた自分の過去を肯定できるようになるのです。 マイナス思考をしていた頃の私は、過去の自分の行動について、いつも後悔ばかりして いました。 マイナス思考からくる完全主義者的なところがあって、非常に高い理想を基準にして 自分自身を見るから、マイナス面ばかりに目が行っていたのです。 ところが、プラス思考ができるようになると、自然と良い面に目が行くようになります。 後悔ばかりしていた過去の自分の行動についても、これでいいんだと肯定できるように なりました。 実際、まわりの人々にも恵まれていたし、環境も悪くなかったし、自分自身もそこそこ 頑張ったし、面白いことや楽しいことも多くあったし、悪いどころか良かったと、今は そう思っています。悪くないのに、マイナス面ばかりを見つめて悪戦苦闘したのも、 プラス思考とマイナス思考の本質を理解し、マイナス思考からプラス思考へ転じるための 方法を見つけるためだったのだ、「これでいいのだ」と思っています。 過去の事実そのものが変わるわけではありませんが、過去に対する自分自身の評価が、 否定的なものから肯定的なものに180度変わるということは、過去そのものが 変わるのと同じことだと思っています。 --------------------------------------------------------------------------------- ご意見・ご感想・ご質問・あなたの状況等をお聞かせ下さい。 ↓ 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20081116【 口癖 】 〃 【 血液型 】 20081123【 言霊 】 〃 (第2ステップ) 20081130【 プラス思考の高め方 】 20081207【 一段が1メートルの階段 】 20081214【 努力逆転の法則 】 20081221【 プラス思考のレベル 】 20081228【 「これでいいのだ」 】 20090101【 新年ごあいさつ 】 20090111【 読者アンケートから 】 20090117【 プラス思考の反射神経 】 20090125【 良い睡眠でプラス思考 】 20090201【 マイナス思考はどこからやってくる? 】 20090207【 脳内メーカー 】 20090214【 プラス思考をはじめるための基本 】 20090221【 プラス思考はトレーニングで身に付ける 】 20090228【 潜在意識の特性を上手に利用しよう 】 20090307【 「ありがとうございます」 】 20090314【 プラス思考日記 】 20090321【 北風と太陽 】 20090328【 うまくいかない理由 】 20090404【 向上心について 】 20090411【 読者アンケートから(1) 】 20090418【 読者アンケートから(2) 】 20090425【 読者アンケートから(3) 】 ------------------------------------------------------------------------------- 本にまとまった形で読んでみたい方は、大手書店か、こちらでお願いします。 プラス思考のはじめ方―うつ病も治る岡野 祐二 価格:¥ 1,260(定価:¥ 1,260) http://www.amazon.co.jp/dp/4780703808/ref=nosim/?tag=yuji1590-22 発行者情報 発行者 :岡野祐二 住所 :広島県広島市安佐南大町東2-1-7-202 メールアドレス:yuji1590@ms11.megaegg.ne.jp プラス思考のはじめかた −うつ病も治る− 発行システムは『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ 配信停止は、こちらから。 http://www.mag2.com/m/0000268922.html 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