2008/07/15
「世界最大の学び舎を創る」 ラーニングエッジ株式会社 代表取締役 清水康一朗の挑戦
アマゾン1位、お金の聖書の著者 今日はラーニングエッジの清水社長に訪問させていただくことになった。訪問前、会社 について調べていると、清水社長が執筆されている本に目がとまった。私が以前に読ん だことがある『お金の聖書』という本。清水社長がザビエルというペンネームで執筆さ れた本だ。読んだことのある本の著者に会えるとわかり、胸を躍らせながら訪問先へ向 かった。西新宿のラーニングエッジ社につき、席にとおされた僕の目の前に、物静かな 男性が現れた。清水康一朗社長だ。 **********世界一の学び舎を創る********** 丹下:それでは、まず会社の夢から聞かせて頂けますでしょうか? 清水:はい。究極的なところでいいますと、世界最大の学び舎をインターネット上に存 在させたいんです。Amazon.comって世界最大の本屋をインターネット上に存在させまし たよね。 丹下:はい。 清水:セミナーズというサイト自体は切り口がセミナーというだけで、ビジョンとして は、Amazon.comに近いんですね。私自身がコンサルティング時代から結構セミナーが好 きで、よく通っていました。起業に関して勉強していたとき、「経営者のセミナー」と いうものが見つかりにくいことに気付きました。いつか上場したいと思って上場企業の 経営者に会おうと思っても、彼らがどこでセミナーをしているのかわからなかったんで すね。なので、参加者として学ぼうと思ったり、知りたいと思ったことがあるサイトが あればいいなと思ったんですね。一方で、セミナーをしている側からみると、元々いい コンテンツなのに、それを消費者に知らせる場所がないんですね。だからそういう場所 を作ろうというのがセミナーズのできたきっかけなんですね。それを世界規模に広げて いくというのがビジョンですね。 丹下:それはいつくらいから考えられていたんですか? 清水:2003年からですね。 丹下:当時は全然そういうものがなかったんですか? 清水:なかったですね。リンク集みたいなものはありましたが、それだと情報がまとま っていないし少ないんですよね。 丹下:雑談になってしまうんですが、私の知り合いで同じようにセミナーのポータルサ イトを2005年くらいから運営していた友人がいまして、いいビジネスモデルだなぁと思 ったことがあるんですよね。 清水:でもポータルだけじゃ会社経営は厳しいですよ。キャッシュ化するまでに時間が すごくかかります。トラフィックが増えてきてNO1になるまでは厳しいです。一回廻り出 せば自動化できるんですけど。うちのセミナーズは広告出稿から、掲載などの流れがシ ステム化できているんですよ。もちろん、営業は必要ですが、かなり自動化できていま す。 **********ポータルから会員ビジネスへ********** 丹下:まさに「自動販売機モデル」ですね。 清水:そうですね(笑)それから、セミナー開催と教材の販売などを国内のものから海 外のものまでやっています。300万円もする高額海外セミナーから、1万円程度の国内セ ミナーまで扱っています。さらに、そのコンテンツをまとめたCDとニュースレターが届 くサービスもしています。 丹下:はい。 清水:それを会員制にしてまして、月々3980円で毎月マーケティングの教材が届きま す。これを2万人に増やしていこうと考えています。 丹下:なるほど、ポータルでの会員がいるからこそのビジネスですね。 清水:2万人だったらいけると思ってます。 丹下:そうですね。ターゲットはどういう方なんですか? 清水:中小企業の社長さんや個人事業主の方を想定しています。もちろん企業のマーケ ット担当者もですが。彼らは30万円のセミナーにいきなり行くことはないと思うんです が、月々3980円は払えると思うんですよね。 丹下:なるほど。 清水:1万人会員がいて月々3980円もらえれば、9割位粗利になりますからね。 丹下:いいビジネスですね。 清水:実はアメリカにこういうことやっている通信教育会社みたいビジネスがいっぱい あるんですよ。いってみれば顧問税理士みたいなものです。例えば、月3万円払って相談 するじゃないですか。 丹下:はい。 清水:それが、うちは通信教育なので、教材が月1回届くんです。税理士のように行く必 要がないので。 丹下:社内にいるわけですね。 清水:そうです。だからレバレッジがいくらでもきくんですよ。ユーキャンとかベネッ セとかが伸びていますよね。年商500億くらいありますけど。これらもいわゆる通信教育 のモデルです。 丹下:TVCM見るといつもこのCMが流れた後、どのくらい問い合わせがくるんだろ。って 思ってます(笑)生涯学習とかほんといいキャッチフレーズですよね。 清水:そうですね(笑)。我々は、今のところ、マーケティングの教材に特化していま す。それには理由があって、社員のマーケティング教育も兼ねているんですよ。これに よって、ビジネスをしていれば、自然と弊社のマーケッターが育っていく。このマーケ ティングを学んだ社員が他のビジネスをすることによって広がりがものすごく出来るん ですね。こうしていくことによって、『世界最大の学び舎』をインターネット上に作っ ていこうとしています。 丹下:なるほど。一挙両得ですね。 清水:しかもビジネスマンが自己啓発のためにMBA取りに行ったりするよりは圧倒的に安 いですよ。 丹下:そうですね。 清水:月一回飲みに行くのを我慢して、勉強しておこうかなという方にぴったりです ね。こういうところで堅実に稼いで、後は大きなセミナーで4000人位集めたりとか、海 外のセミナーを開いたりとかしています。学び好きな人をどんどん囲い込んでいって、 その人たちに対して、お金の運用法や勉強法、マーケティングや経営などの情報を提供 していっています。 丹下:なるほど、そういうことだったんですね。すごい戦略です。賢い! 清水:いやいや(笑) **********40歳までに2つの会社を上場させたい********** 丹下:それでは、個人的な夢もお聞かせ願えますか? 清水:そうですね。長期的なところで言うと、経営者・教育者として後世に希望を与え られるような人になりたいな。と思っています。 丹下:具体的に何かやられていたりするんですか? 清水:日々やっているこの仕事というのが、経営者として修業だと思っています。だか ら、会社は40までには2つ上場させていきたいですね。 丹下:なるほど。 清水:一つの業界だったら、頑張ったらまぐれでも上場できると思いますし、証券会社 にノせられて上場した人もいると思うんですけど、経営手腕としてきちんと会社を公の ものにできるという能力を身につけて、経営の最前線に立ちながら、そのノウハウを多 くの人に伝えていって、アドバイザー業務などをすることで、自分を通じていろいろな 人が成長していってほしいなと考えています。 丹下:わかりやすいですね。個人的にはものすごく達成しそうなニオイを感じます。御 社のビジネスを始められた理由としては、もともと清水さんがセミナーが好きだったこ とから、こういう学びの場を作りたいという気持ちがあったんですか? 清水:正直言って、事業は何でもよかったんですよ。それまでは、健康食品のビジネス はどうかとか、自転車のレンタル事業はどうかとか、いろいろなことを考えていまし た。事業計画書も何枚も何枚も書いていました。その中で、自分は本を読むのが好きで すし、セミナーに行くことも大好きでしたので、セミナーのポータル事業にしようと決 めていきました。 丹下:なるほど。 清水:このモデルはセミナー主催者がセミナー情報をバンバン載せていってくれます。 そして、そのセミナーを受講したい人がどんどん登録していきます。やる度にどんどん データベースができていくんです。そうすると、受講生たちは自然とうちの会員になっ ていきます。言ってみれば自動的に見込み客がドンドンできるモデルなんですね。その 見込み客に対して教材を販売していくわけです。 丹下:ものすごい効率的ですね。無駄がない。 清水:セミナー主催者にとって、自分たちのセミナーが盛り上がることが儲かる事につ ながるし、受講生にとっては勉強をすることで自己実現ができます。うちにとっても見 込み客が増えていくので、ALLWINのシステムなんです。 丹下:なるほど。 清水:そういうビジネスを色々な分野で作っていきたいなと考えています。 丹下:経営者の鏡みたいな方ですね。 清水:準備期間長かったですからね。これはどのビジネスにも当てはまるんですが、助 走期間が長いほど、成功する確率や伸び幅も高くなってくるらしいんですよ。助走期間 に何度もつまづいているので、会社として大きくなってもその失敗の経験を活かせるん ですね。 丹下:なるほど。本当に勉強になります。今回はありがとうございました。 清水:こちらこそありがとうございました。 取材後記(夢宴のあと) 以前、とある方の紹介で清水さんと一緒に食事に予定でしたが、スケジュール調整が つかず、結局いけませんでした。清水さんは、覚えていらっしゃらなかったのですが、 私にとっては会いたかった人。HPの写真からは元コンサルタントという事もあり、怖 い人なんだろうなーと思っていましたが、実際にお会いすると別人でした。非常に謙虚 で、笑顔が素敵な社長さんでした。しかも私と同じ年でした。こんなに親近感が持てる なんて、なかなか無いです。マラソンが趣味ということで、ホノルル・マラソンは毎年 参加されているようですね。心身共に鍛えていらっしゃる清水さんの生き様に尊敬の念 を抱きました。 取材は、終始楽しく、穏やかに進みましたが、その穏やかさとは裏腹に、ビジネスモデ ルはしっかりとして、着実に上場への道を歩んでいらっしゃいました。私から、マーケ ティングとは何ですか?との質問に、「売れる為の仕組みづくりです」と答えて頂きま した。さすがです。売れる為の仕組みづくり。売れるか、売れないかは時代の流れとい う概念ではなく、売れる為に設計して、開発して、そして実際に使っていく。本日も大 変素晴らしい経営者に出会いました。


