2009/09/25
石平(せきへい)のチャイナウォッチ No.064号
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 2009.09.25 No.064号 ╋■╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋ ~誰よりも中国を知る男が、日本人のために伝える中国人考~ 石平(せきへい)のチャイナウォッチ http://www.seki-hei.com ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋ =★==========================================================★= ある中国人戦略家の国防観 =★==========================================================★= 人民日報社発行の国際情報専門紙の『環球時報』は8月26日付で、 中国屈指の軍事戦略研究家である彭光謙氏の小論文を掲載した。 氏はもともと中国軍事科学院戦略研究部所属の研究者で、 少将の階級をもつ軍人であった。 定年退役後は民間の研究機関に勤めながら、 軍事評論家として活躍している。 このような背景からも、彭氏の論はある程度、 中国政府もしくは主流派エリートたちの共通認識を代弁している、 と見ることができる。 「国防の強化に一刻の猶予もない」と訴えた彼の論文には、 いくつかの注目すべき論点がある。 その1、冷戦後の現在、中国にとっての全面戦争の脅威は明らかに減少し、 外部からの武装侵略によって国家の存亡が脅かされるような危機は もはや現実のものではなくなっている。 その代わりに、一部の国際的敵対勢力は中国の発展と強大化を快く思わず、 できるだけ中国の発展を阻止しようとしている。 その2、そのために、敵対勢力は 「台湾独立」「チベット独立」「ウイグル独立」 を暗に支持して扇動し、中国の発展戦略を妨害する。 彼らはまた、経済的・技術的手段を用いて、 中国の経済秩序・金融秩序を攪乱(かくらん)することによって 中国の発展を遅らせるのである。 その3、したがって、中国は今後、国家戦略の重点を自国の「発展権」の維持に置き、 そのために戦ってゆかなければならないが、 必要なのは、抑止力としての国防の強化であり、 実力をもって自立自存をはかり、実力をバックにして発展権を守ることである。 以上は、中国の軍事戦略論の第一人者である彭氏の論文の骨子だが、 そこから読み取れるのは、次の大変重要な点である。 要するに彭氏ら国家級の戦略家たちは、 中国に侵略戦争をしかけてくるような国はどこにも存在しない事実を認めていながらも、 依然、「敵対勢力は中国の発展を阻止しようとする」 という妄想に近い世界観の上に立って中国の国防戦略を考えている。 あるいは彼らは、中国の軍事力のさらなる強化を正当化するために、 このような独善的な世界観を意図的に吹聴しているのかもしれない。 いずれにしても、 大量の核兵器と世界屈指の軍事力を既に持っているはずのこの中国で、 主流派の戦略家たちは依然、何かの妄想や口実にこじつけて 「一刻の猶予もない国防力の強化」を訴えているのである。 彼らは一体、何をたくらんでいるのであろう。 このような異様な国の存在は、近隣国の日本にとって憂慮すべき大問題であろう。 一体どこの国が中国にとっての「敵対勢力」となるのかは、 結局彼らの主観的恣意(しい)によるものだから、日本という国はいつか、 中国の強化された軍事力の餌食にならない保証はどこにもない。 彭氏の言葉を借りていえば、われわれ日本国民も、 自国の生存権と「発展権」を真剣に考えなければならない時がきている。 しかし残念ながら、日本国民の大半にはこのような問題意識がまるきりない。 この前の総選挙で、国防問題を棚上げにして 選挙戦を戦った民主党が大勝したことはその証明であろう。 これほどのんきな日本国民に、 中国人戦略家の彭氏が例の論文のなかで吐いた至言の一つを贈りたい。 「国家の発展権の維持と戦争の予防は机上の空論でもなければ片思いの願望でもない。 それは強大な実力をバックにして初めて達成できる目標である」と。 残念ではあるが、問題の本質をきちんと見抜いているのは、 むしろわれわれの「敵方」の方である。 ( 石 平 ) □■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□ ■□■ □■□■ □◆長谷川慶太郎『断末魔の北朝鮮!CD』のご案内です◆□■□■ 各国からの圧力を無視して、北朝鮮は核実験をつづけています。 その、北朝鮮の目的は?北朝鮮は崩壊するのか? 崩壊するならどんな形になるのか?その場合日本はどうなるのか? 朝鮮半島のパワーバランスはどうなるか? その時、アメリカはどう動くか?中国はどう動くか? 韓国は北朝鮮崩壊にむけてどんな準備をしているのか? 末期的になってきた北朝鮮の状況を説明する、 学者や評論家は少ないと思いませんか? 心もとない解説を捨て、長谷川分析を聞いてみませんか? 韓国経済がダメージを受けると、日本はどうなるでしょうか? 大きな転換期を迎えています。 すぐそこにある危機について心構え、準備が必要だと思う人は ここをクリック↓↓ http://www.hasegawa-report.com/pro/ □PR■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□ ■□■「渡部昇一の昭和史 松本清張と私」全3巻CDセット □■ □■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■□ TVや雑誌で見る著名な評論家や知識人と言われる人の発言でも、 「なぜか薄っぺらな気がする」 と違和感を感じたことはありませんか? それは「歴史認識やそこからくる哲学がないから」 と思った場合ではないでしょうか? 祖先に対する尊敬の念だけでなく、 歴史に対する正確な知識や見解なくして 哲学のある意見だとは言えません。 昭和の文豪と呼ばれた、松本清張。 彼は膨大な資料を調べ上げ、 見事なまでに詳細にドラマを構築し、 昭和の闇に迫るミステリーを多く残しました。 しかし、そんな松本清張でも 残念ながら昭和史の理解不足、取り違いを多く犯しています。 著作をすべて初版で読んできたという、 松本清張ファンである渡部昇一が、 松本清張に対する違和感を解明します。 清張はじめ、近年の評論家や知識人の多くが取り違えた 昭和史観の項目に迫ります。 「ここがわからないと、昭和史がわかりません。」 このCDでは、そんなポイントをあげて、渡部昇一が語ります。 猪木正道氏はじめ、近年では保坂、半藤氏らはじめ、 昭和の論壇をつくってきた先生方でも取り違えてきた 昭和史のねじれを学びましょう。 このCDを買っても意味のない人がいます。 * 共産党員の方は聞き込むことができないでしょう。 * 社会主義を信望したい人にも不向きでしょう。 * 日本を外国に攻め込んでもらったりして欲しい と思っていると絶えられないでしょう。 上記の人には全く不向きですが、 日本人としての誇りを感じて生きて行きたい とお考えの方は、安心してください。 お申込みはこちらからどうぞ! ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 『渡部昇一の昭和史 松本清張と私』 http://www.watanabe-shoichi.com/sw3cd.html ━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━ ◆◆ 石平(せきへい)のチャイナウォッチ ◆ ◆ 発行者へのご意見:http://www.seki-hei.com/contact/ ◆ このメールマガジンは、「まぐまぐ」を利用して配信されています。 ◆ このメールマガジンの友人、知人等への転送は自由です。 ◆ ただし、ヘッダ・フッタ付きで転送してください。 ◆ 配信停止は、http://archive.mag2.com/0000267856/index.htmlからできます。 ━…━…━…━…━…━…━…━…━ http://www.seki-hei.com/ ━…━


