2009/09/02
石平(せきへい)のチャイナウォッチ No.061号
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 2009.09.02 No.061号 ╋■╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋ ~誰よりも中国を知る男が、日本人のために伝える中国人考~ 石平(せきへい)のチャイナウォッチ http://www.seki-hei.com ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋ =★==========================================================★= 風刺詩に見る中国の世相 =★==========================================================★= 中国のネットでは最近、次のようなブラックジョークが流布されている。 - - - - - - - - ある私営企業の社長は、社員のやる気を引き出すために、 ひとつのスローガンを全社員に配布して会社の合言葉にした。 「やりたいならすぐ行動に移せ」というスローガンだった。 その日のうち、会社の財務係は公金30万元を横領して夜逃げした。 2日目には、会社の若手常務は社長の美人の奥さんと駆け落ちした。 3日目には、会社の精鋭技術者3人がよその会社の引き抜きに応じた。 4日目には、全社員は給料引き上げと 労働時間の短縮に関する要望書を社長に提出した。 5日目には、例のスローガンをうわさに聞いた取引先の企業が、 会社の売掛金1千万元を踏み倒した。 そして6日目、いよいよ社長本人は、 全社員のクビを切って休業すると決めた。 しかしその翌日、クビになった社長秘書は、 社長が長年やっていた贈賄や商売上の詐欺に関するネタを 週刊誌にタレ込んで検察にも密告した。 このように、皆は合言葉の通り、 やりたいことを真っ先にやってしまった。 - - - - - - - - 中国社会が陥っている深刻な人間不信を風刺するこのブラックジョークは、 この国で何らかの商売をしている人間なら、おおむね納得するのではないか。 次の風刺詩はまた、 最近のネット上で一世を風靡(ふうび)した絶品のひとつである。 - - - - - - - - 中国で最大の殺人者訓練機関はどこか知っているか。 それは自動車学校だ (訳者注、中国全土の交通事故死亡者数は2008年では7万3千人)。 中国で最大の失業者量産機関はどこか知っているか。 それは大学だ。 中国で最大のヤクザ養成機関はどこか知っているか。 それは警察学校だ。 中国で最大の汚職研修センターはどこか知っているか。 それは間違いなく、共産党幹部の通う党校だ。 - - - - - - - - この風刺詩のオチは、 警察学校が「ヤクザ養成機関」、党幹部を教育する党校が「汚職研修センター」 だと揶揄(やゆ)されるところだ。 要するに詩の著者からみれば、中国の警察はすなわちヤクザであり、 共産党幹部はイコール汚職者なのである。 そしてこの風刺詩が全国のネットで大人気を博しいることからすれば、 多くの人々はそれと同じような認識を持っていることがよく分かる。 中国の警察は果たしてヤクザそのものであるかどうか、 党幹部は全員が全員で汚職しているかどうかは、ここではもはや重要な問題ではない。 重要なのは、多くの人々が現にそう思っていることだ。 政府や警察をターゲットとする暴動の多発の背景にも、 このような共通認識の存在があると思うが、 とにかくネットの世界では、「党幹部はけしからん」、「警察はけしからん」 というのが一種のコンセンサスとなっているようだ。 7月16日掲載の本欄は、中国における「世論」の誕生を記したが、 この新しく生まれた世論の空間では、現実への強い不満と、 党幹部と権力に対する強い不信が主流を占めていることは明々白々である。 このような世論の形成と増殖は、 共産党政権にとってたいへん危険な前兆であるとは言うまでもない。 旧ソ連では、体制崩壊の前から 政権批判のブラックジョークが氾濫(はんらん)していたことがよく知られているが、 それと同じような現象は、今の中国で起きているのだ。 次の番となるのは、やはり中国共産党政権なのか。 ( 石 平 ) □PR■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□ ■□「マスコミの学校」再開校記念講演会 大下英治「作家への道」□■ □■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■□ ビジネスマンとして見識を広げたい方。 現代日本の抱える諸問題を学びたい方。 新聞、雑誌、TVに就職したい方。 出版、編集、ライター、作家を目指す方。 または、就職活動のために時事問題を勉強してみたい方。 -----大変いい情報を提供いたします。----------------- 休刊する雑誌が相次ぎ、厳しい状況に陥っている雑誌業界の中で、 一誌気を吐く人気の月刊誌『WiLL』。 その『Will』の編集長、花田紀凱氏が 日本の指針を示すオピニオンリーダーを育てるべく、 「マスコミの学校」を再校しました。 その再校を記念して大講演会を開催しています。 現在まで、田原総一朗氏、小松成美氏、見城徹氏という 錚々たる講師の方々に講演を頂いてきました。 そして、連続講演の最後を飾って頂く講師は、 作家の大下 英治 氏です。 政財界から芸能界まで幅広い取材活動で、 350冊以上の著作を持つ作家、大下英治氏 週刊誌全盛時代に、 スクープをものにするため、しのぎを削るフリー記者、 いわゆる「トップ屋」として、 昭和から平成にかけての闇社会の大物たちを追った記者時代。 児玉誉士夫、政商・小佐野賢治、乗っ取り屋・横井英樹。 読売のドン・渡辺恒雄、闇社会の怪物・稲川聖城、など…。 多くの"昭和の怪物たち"の裏の秘密に鋭く切り込み、 地を這うような粘り強い取材での数々の体験。 『あとに続く若いライター志望の人達に強く言いたい。 どんなに苦しくても、人間を描くことほど生きている充実を感じることはないよ。 その充実は、金銭には換えがたい。』 そう語る大下氏が、 いかにして「トップ屋」から、作家としての道を歩んできたのか、 フリー記者当時『週刊文春』の編集長であった花田校長とともに熱く語る。 そして、常に同氏を突き動かす"人間チュードク"とは? 大下氏のお話を直接聴ける機会は滅多にありません。 このチャンスをお見逃しなく!!! ■お申込みはこちらから■ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ http://www.media-school.jp/ □PR■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□ ■□■「渡部昇一の昭和史 松本清張と私」全3巻CDセット □■ □■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■□ TVや雑誌で見る著名な評論家や知識人と言われる人の発言でも、 「なぜか薄っぺらな気がする」 と違和感を感じたことはありませんか? それは「歴史認識やそこからくる哲学がないから」 と思った場合ではないでしょうか? 祖先に対する尊敬の念だけでなく、 歴史に対する正確な知識や見解なくして 哲学のある意見だとは言えません。 昭和の文豪と呼ばれた、松本清張。 彼は膨大な資料を調べ上げ、 見事なまでに詳細にドラマを構築し、 昭和の闇に迫るミステリーを多く残しました。 しかし、そんな松本清張でも 残念ながら昭和史の理解不足、取り違いを多く犯しています。 著作をすべて初版で読んできたという、 松本清張ファンである渡部昇一が、 松本清張に対する違和感を解明します。 清張はじめ、近年の評論家や知識人の多くが取り違えた 昭和史観の項目に迫ります。 「ここがわからないと、昭和史がわかりません。」 このCDでは、そんなポイントをあげて、渡部昇一が語ります。 猪木正道氏はじめ、近年では保坂、半藤氏らはじめ、 昭和の論壇をつくってきた先生方でも取り違えてきた 昭和史のねじれを学びましょう。 このCDを買っても意味のない人がいます。 * 共産党員の方は聞き込むことができないでしょう。 * 社会主義を信望したい人にも不向きでしょう。 * 日本を外国に攻め込んでもらったりして欲しい と思っていると絶えられないでしょう。 上記の人には全く不向きですが、 日本人としての誇りを感じて生きて行きたい とお考えの方は、安心してください。 お申込みはこちらからどうぞ! ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 『渡部昇一の昭和史 松本清張と私』 http://www.watanabe-shoichi.com/sw3cd.html ━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━ ◆◆ 石平(せきへい)のチャイナウォッチ ◆ ◆ 発行者へのご意見:http://www.seki-hei.com/contact/ ◆ このメールマガジンは、「まぐまぐ」を利用して配信されています。 ◆ このメールマガジンの友人、知人等への転送は自由です。 ◆ ただし、ヘッダ・フッタ付きで転送してください。 ◆ 配信停止は、http://archive.mag2.com/0000267856/index.htmlからできます。 ━…━…━…━…━…━…━…━…━ http://www.seki-hei.com/ ━…━


