2009/02/21
古典落語の世界-日本人の笑いの原点≪壷算≫
【前置き】
≪時そば≫という作品ご存知かと思います。
上方では≪時うどん≫という演題になっています。
上手いこと騙してお代を一文誤魔化す噺。
「一つ、ニつ、三つ…今何どきだい?」
「へい、四つで。」
「五つ、六つ…」
今回は少し高度な?騙しのテクニックをご披露いたします。
≪壷算≫
台所で水瓶が主流だったころのお話。
あるドジ男、ニ荷入りの水瓶を買いに行きます。
買物下手なので兄貴分に付き合ってもらいます。
この兄貴分、自称、買物上手、買物天狗。
さて、お手並み拝見。
瀬戸物街にやってきます。
ニ荷入りの壷に七円の値札がついています。
応対する番頭さんに三円五十銭の一荷入りの壷を見せてもらいます。
「ニ荷入り…」と横から口を挟むドジ男を黙らせ、言葉巧みに五十銭値引きさせます。
ブツブツ言うドジ男。(`ε´)
一荷入りを二人で担ぎ角を曲がるところで店に引き返します。
もちろんこれも計画の一部。
「申し訳ない、本当はニ荷入りが欲しかったン…。」
「このドジ男があの角でいきなり言い出しやがって…。」
口をとがらせて文句を言うドジ男をなだめて兄貴分が言い訳します。
「ニ荷入りは一荷入りの倍ですから…。」
と言いかけて番頭さんはっ( ̄□ ̄;)!!とします。
今一荷入りを五十銭値引きし三円にしたたところです。
倍ならば、六円!
(;□;)!!ガーン
結局一円の値引きをさせられるはめになってしまいます。
これで話が終わるわけではありません。
兄貴分、続けてこう言います。
「この一荷入り、三円で引き取ってくれるね?」
「へい、それはもう、今買っていただいたのですから…。」と番頭さん。
「ならば、三円の壷とさっき渡した三円、合計六円だから、このニ荷入り持って帰る
よ。」
たたみかけるように説明する兄貴分。
三円足す三円だから六円、これでいいかと半信半疑ながら納得させられる番頭さん。
ニ荷入りを担ぎながらクスクスと笑うドジ男。(o`∀´o)
「わしでもわかるのに。」
なにかおかしいと思った番頭さん「もし!」と呼び止めます。
「三円足す三円の計算もできんのか!」
(`Δ´)と兄貴分に一喝された番頭さん。
番頭さん、ついに根気負けして言います。
「う〜ん、ほならあんたこの壷持って帰りなさい…。」
そこへ兄貴分がすかさずこう言います。
「それがこっちの思う壺…。」(`▽´)
ц<(_ξ_)>
【後書き】
二段構えの騙しのテクニック、いかがでしたか?
現実にはこんなに上手く行くはずはないのでくれぐれも真似をしないように!
♪♪♪♪♪♪♪♪
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