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2009/02/10

シャーシーを構成する各パーツの役割りとメンテナンス・7

□リヤ周り  リヤバンパー

リヤバンパーの取り付け部は、ラバーパイプによる取り付け方が殆んどである。
シャーシーの左右パイプの可動によるリヤバンパーを固定するための手段でありバンパーの取り付け部の損傷を防ぐ意味で考えられたもの。
フレームパイプ内に入れられたラバーパイプがボルトナットの締め付けによりパイプ内で膨れそれによってパイプ内部に密着しなんとか固定する方法をとっている。
当然、完全な固定方法ではないので、このラバーパイプも使用状況、経年変化により老化しフレームパイプ内部での密着度も悪くなってくる。
締め込みの弛みや、ラバーパイプの経年変化などの点検を怠ると走行中に外れてしまうなどのトラブルを引き起こす。
メンテナンス上、バンパー部の取り付けボルトの締まり具合のチェックは欠かせないのと同時に、経年変化していくラバーパイプの早めの交換をすすめる。

この取り付け部の構造は簡単であるが、交換時によくこのラバーが外れなくなると言うこともある。
取り外しの手順は、バンパー部のボルトをある程度弛め、そして、ボルトをフレーム内部に押し込むようにプラスチィックハンマーで少し叩く。
外すのになぜ押し込むようなことをするかは、ラバーパイプに食い込んでいるナットを押し出し、ダルマ状に膨れたラバーをスリムな状態に戻す必要からだ。
それにより、ラバーパイプをフレームから引っ張り出しやすくするためである。
但し、この方法でも外れない場合には、バンパー取り付けボルトを完全弛めフレームから抜き取り、バンパーを外してから行なう。
ラバーパイプを大きな長いドライバーなどでこじりながらフレームから外し、その後、フレームパイプ内に残っているナットを取り出すことになる。
当然、この場合にはバンパーラバーは新品交換を薦める。

もしも、リヤバンパーの取り付けボルトナットが共回りしてしまい、弛みも締まりも出来ない場合もある。
この場合は非常に厄介で長くメンテナンスしていなかった結果でもある。
まず、リヤバンパーを引っぱるようにしながらボルトを回し、その結果ナットが弛んでくれれば良いのだが・・・
全く手ごたえなく共回りしてにっちもさっちもならないときは、リヤバンパー取り付けボルトの頭を金ノコなどで切り落とすこととなる。
バンパーを外してから頭の落ちたボルトをフレーム内部に押し込んで、ラバーパイプをこじり出すといった非常に面倒で時間のかかる作業となってしまう。
この場合には、ボルトナットラバーパイプなどを一式交換することになるわけで、このようなことにならないためにも日々のメンテナンスの大切さがあるわけである。

□チャンバーステー&ホルダー

リヤバンパーなどに取り付けられている、チャンバーステーもラバーマウントされている訳を理解しておいて欲しい。
このラバーの役割りは、シャーシー右側に載っているエンジンから、反対側の左側でチャンバーを支えているのであるから・・・
左右コーナリング時にシャーシーのねじれを生じている部分でもあり、チャンバーを浮かしある程度の自由度を持たせることを担っているわけである。

このチャンバー受けの部分をガチガチに固定してしまうことは、エンジン・・エキゾーストパイプ・・チャンバーという一連の排気系のどこかに影響を及ぼす。
エキゾーストパイプの破損、エイキゾーストパイプとチャンバーを繋いでるフレキシブルパイプの破損、チャンバー取り付けスプリングの早期消耗破損につながる。
カートはサスペンションを持たない構造を考え直して欲しい。
シャーシーがサスペンションを受け持ち、走っている際中はシャーシー全体が絶えず前後左右、ナナメによじれとその反動を繰り返していることを理解して欲しい。
その動きや振動にあわせた構成部品で出来ているわけだから、これらを理解してメンテナンスの際の各パーツの作動を守るようにセットして欲しいのである。

□シート

シートの役目は勿論ドライバーがそこに着座しカートをコントロールするためのものだが、ただ座るだけのものではないのもカートシートの役割りである。
この部分はカートの中心に位置し、ドライバーをしっかりホールドするだけでなくフロント、リヤのシャーシーのねじれをコントロールするパーツでもある。
シート本体のもつ剛性はカートシャーシーの剛性にも大きく作用する。

ブレーキ時にフロント部に移動した荷重は、ステアした時から内側のフロントタイヤが荷重を受け持ち、その反発力がリヤ外側のリヤタイヤの接地力を高める。
そして、そのリヤタイヤの反発力がフロントタイヤにもたらされる。
であるからそのシートの置かれている位置からもドライバーシートのねじれ強弱が前後タイヤの接地力を左右することがわかる。
シートは前後左右のコーナーウェイトを問題にして取り付け位置を選択するが、それだけでないことも理解いただきたい。
もちろんそれは非常に重要であるが、シャーシー全体のサスペンション効果もシートの硬さ、柔らかさ、柔軟性で大きく変わるからだ。
シートそのものの剛性の違いも試したいところだが・・・
例えばシートの背の部分が割れていたりしたらシート本来に要求される剛性は確保されていないわけであるからシャーシーの性能は出し切れていないと言える。
これは、スグにでも修理すべき必要がある。

その様に考えるとシート取り付け部も重要な役割を理解できるとおもう。
絶えずストレスが懸かっているわけであるから、取り付け穴の変形、取り付けボルトナットの弛みも注意が必要で、意外と見落とされがちな場所でもある。

□シート補助ステー

シート取り付け部のほかに補助ステーをシャーシー剛性を変更するために使用する場合がある。

これはシートそのものの剛性を上げるのではなくリヤアクスルシャフト部をシートに持たせることによりシャフトの動きを規制するためのもの。
リヤシャフトの剛性は性能に大きく左右するわけだが・・・
そのリヤシャフトを取り付けているベアリングホルダー部をシートに固定することによりリヤシャフトの動きを規制する訳。
当然大きな力が掛かりながらの走行になる。大きな力が働くためチェックを怠らないようにしたい箇所である。
シートとの取り付け穴、フレームとの取り付け部分、補助ステーの曲げ部分にはクラックが入りやすいの度々チェックが必要だ。
左右コーナリングのフィーリングが違っていて各部をチェックしたらこのステ−がひび割れていたなどということも良くある。
取り付け角度を合わせる様にパイプを潰しているので、その部分がひび割れしやすい。
剛性を考えるならその部分をロウ付けし事前に処理をしておくことは有効な手段だがあまりその様にしている人は見受けられない。
レース中にクラックが入って折角の走行ポジションを落とさないためにも絶えずチェックをしておきたい。
レース時に練習時に経験したドライビングセットを狂わせないためにも細かい日々のメンテナンスが重要なのです。


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