2008/07/17
上達の為の修正論。part2
修正のかけ方は 「自分自身に問い掛けましょう。」 前々回、この事について説明をさせて頂きました。 そして最後に、技術的なアドバイスは恐いものでもあるが それが必要になるケースがあるという事もお伝えしました。 今回はその技術的なアドバイスが必要になるケースについて お話します。 基本的には前々回にもお話したように修正のかけ方というのは 「自分自身に問い掛ける。」 というのが一番です。 しっかり力を込めて打ってみて、上手くいかなかった時、 カラダのどこかに力みや無駄な力が入ったり、逆に上手く力を 込める事が出来なかった時に感じる違和感を自分自身の感覚で 人間の本質に沿って修正していきましょう。 その修正が「自分自身で」上手くきちんと出来れば必ず上達します。 しかし、その「自分自身での修正」が困難な場合があります。 それは「固定概念」に縛られているケースです。 皆さんはこんな経験がありませんか? テニスコーチや他の人からアドバイスを受けた時に 「え?ボレーはこうしろと教わったからこうしないといけないと 思っていた。」 「フォアはこうしろと教わったから そうしなければならないと思っていた。」 『○○はこうするものだと思っていた。』 『○○はこうしなければいけないものだと思っていた。』 こういった考えはしばしば上達を妨げる原因となる事があります。 『○○しなければならない』 という考え方は、思い込みすぎると自由な発想が生まれにくい為 修正が利かせづらい場合があります。 そういった固定概念が邪魔をして上手く修正がかけられないという方 に対しては、発想やイメージを変える為に技術的なアドバイスが 必要になってくる場合があります。 ただし、逆に言うと技術的なアドバイスというのは人に「固定概念」 を植え付けやすいものでもあるので、その人を見て慎重にアドバイスを しなければなりません。 さらには、技術的なアドバイスというのは、カラダの動かし方や、 ラケットの動かし方を説明するので意識がそこに集中し過ぎやすい為 あまり良くない事があります。 これは何度も説明したように、歩き方や自転車のこぎ方を考えていない のと同じですね。 歩き方を考えると急にぎこちなくなったりする事があります。 ただし、技術的なアドバイスによって新しいイメージやコツを掴んで 急にプレーが良くなる事があります。 そうなれば後はなるべくカラダやラケットの動かし方は考えないように していって下さい。 私が新しくレッスンを担当させて頂いたお客様でこんな方が いらっしゃいます。(以後Aさんと紹介します。) Aさんはフォアハンドが上から下のダウンスイングでしか振れず 打った球はどうしてもスライスにしかなりませんでした。 ですが、それはそれでキレイに打てていましたし、ラリーも しっかり続いていました。 ですからAさんがその打ち方で良いと言うのであればそれで良いと 思っていましたが、話を聞いてみると実はそうではなく、 10年以上もその打ち方に悩んでいたそうです。 スライスではなくしっかり順回転(縦回転)の球をバシッと 気持ち良く打ちたかったそうです。 こういったAさんのような方に関しては技術的なアドバイスが 必要になってきます。 しっかり頭の中で縦回転になるようにイメージを湧かせて 打ってもらってもスライスにしかなりませんでした。 これは頭の中のイメージと実際のカラダの動きとの間に大きな ギャップが生まれている為に起こります。 Aさんは今まで縦回転の球を打てた事がないので、言い換えれば 縦回転の球を打つという体験をした事がないのでそのイメージを 湧かせる事が困難だったのです。 皆さんもそうではないですか? 今まで体験した事のない事に関しては、そのイメージを鮮明に 湧かすのは困難なはずです。 例えば、月面を歩いた事はないですよね。 TVなどで見てなんとなくのイメージは湧くかもしれませんが、 重力の弱い場所を歩くという事に関して鮮明なイメージは 湧いてきませんよね。 TVを見て、自分が口にした事のない食べ物が出てきた時に その味を鮮明にイメージする事は困難ですよね。 では一体どうすればその鮮明なイメージが湧くようになるのか? 答えは簡単ですよね。 「体験をすれば良い」 のです。 実際月を歩くという機会はないと思いますが、TVで見た食べ物を 実際に食べればその味をイメージ出来るようになりますよね。 Aさんのフォアハンドに関しても同じです。 今まで体験した事がなくて縦回転のイメージが鮮明に湧かないので あれば、縦回転の球を打つという体験をすれば良いのです。 ですがAさんの場合には体験しようにも自分では体験出来ません。 出来ていれば10年も悩む必要はないですからね。 ですから、技術指導を行う、もしくはAさんの腕やラケットを持って 動かしてあげます。 こうして体験する事によってイメージを湧かす事が出来るようになれば 後は繰り返し繰り返し人間の本質に沿って練習するのみです。 実際そうする事によってAさんは今ではバシバシと縦回転のボール を打てるようになりました。 技術的なアドバイスというのは恐いものではありますが Aさんのように必要になってくるケースもあります。 =============================== ☆電子メールマガジン 「驚愕!!スクールで教わらないテニス上達法!! 」 フリーテニスコーチ 下村孝之 e-mail:passion_tennis_365@yahoo.co.jp メルマガの登録・解除はこちら http://www.mag2.com/m/0000267243.html ===============================



