2009/08/25
月刊!医学と健康~役立つ医学と健康の豆知識集:
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【 月 刊 ! 医 学 と 健 康 】 ~ 役立つ医学と健康の豆知識集 ~ (2009.8.25) ◇---------------------------------------------------------------◇ 【町医者夢想譚】 ある盆明けの早朝、県南の造船所へ巡回健診に出かけたときのこと。 巡回バスが到着した場所のすぐ目の前には今まで見たことのないようなクレー ンが数本そびえ立ち、厚い木綿のネズミ色をまとい黄色のヘルメットをかぶっ た労働者が朝から慌ただしく目の前を通り過ぎている。 健診会場は柔道場を縦に3面ほど作れる広さの土間のような食堂。その片側に はロッカーとスノコ、反対側は海の家を思わせるように寝ゴザと枕がいくつも 並べられていて、上にはアルミ製の灰皿やマンガが乱雑に置かれている。 20代から60代の無骨で口数の少ない労働者の健診は滞りなく進み、午前の 健診が終了するころ、正午を知らせる大きなサイレンが鳴り昼休憩を教える。 我々健診スタッフは巡回バスの中で食事をするのが常であるが、缶コーヒーを 買いに外に出てみると、真っ青な晴天にもかかわらず意外に涼しく心地よい。 蝉の音を聞きながら大クレーンの前の日陰ベンチに腰を下ろし潮風にあたって 心身を休める。 ボーッとしているのもつかの間、就業再開10分前に高校野球の試合開始のよ うなサイレンが轟き、ボクシング映画「ロッキー」の主題音楽が鳴り響く食堂 で紫煙をくゆらせていた労働者たちは徐に火を消し持ち場に戻っていく。 飾りっ気全くなしの、まさに男の職場。安全に、そして健やかに今後も就業し てもらいたいものだと心から思う。 ○ 「町医者夢想譚」のバックナンバー http://novel.fc2.com/novel.php?mode=tc&nid=31879 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【お知らせ】 メルマガ配信にあわせて作曲集を更新しています。 今月の曲は・・・「8月の夕海」 ○ Dr.tossyの作曲集 http://toshihiko-koyanagi.sblo.jp/ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【日射病と熱射病】 日射病や熱射病という言葉を聞いたことがあると思いますが、これらは違う病 態です。今回はこの辺をわかりやすく説明しましょう。 日射病も熱射病も高温環境への身体の適応不全であり、これらをまとめて熱中 症と言います。熱中症には、日射病や熱射病の他に熱痙攣と熱疲労があります。 日射病とは、直射日光が頭や首に当たることで血管が拡張し血圧が下がり、め まいや頭痛・吐き気が起こります。炎天下で帽子をかぶらずにスポーツ観戦な どをしていて、頭痛やめまいが起こる場合がこれに当てはまります。安静にし て水分の補給をすれば、30分程度で改善します。 これに対して熱射病とは、高温下で重労働やスポーツを続けた場合などに発生 し、多量の発汗により塩分の喪失と脱水が起こり、体温調節機能が破綻し高熱 が出て、頻脈、頻呼吸、血圧低下、痙攣、意識障害などが起こる病態です。熱 射病は非常に危険な状態であり、早急な処置が必要です。 熱中症を予防するには、通気性のよい衣服を着用し、十分な水分補給と発汗量 に応じた塩分の補給(スポーツドリンクなど)を心がけます。体内の熱の発生 を休ませるために、スポーツをする時は休憩を取りながらすることが大切です。 ------------------------------------------------------------------- 【注意・免責事項】 ●一般の方向けの内容なので、厳密な医学用語は使用していません。 ●医学的な専門性から考えた場合に表現の異なる場合もあると思われますが、 なるべく平易な表現を使用するようにしてあります。 ●個別の健康相談を行うものではありません。 ●体の状態は個人によって異なっています。現在治療中の方はかかりつけの 主治医と相談をしてください。 ●ご自分の責任の範囲でご利用ください。記載内容を利用し生じた結果につい て、当方では責任がとれませんのでご了承ください。 ─────────────────────────────────── 【 月 刊 ! 医 学 と 健 康 】~役立つ医学と健康の豆知識集~ ─────────────────────────────────── 当メルマガは「まぐまぐ」を使用しています。 メルマガの解除はコチラから。 http://www.mag2.com/m/0000267242.html ○私のプロフィールはコチラ→ http://med-info.jpn.org/r.cgi?profile ■発行者 tossy Koyanagi 「からだの博物館」→ http://med-info.jpn.org/r.cgi?hakubutukan 【テキストの著作権は発行人が有しています。無断転用を禁止します。】 Copyright(C) 2006-2009 tossy Koyanagi, All Rights Reserved. ---------------------------------------------------------------- (裏) 9月の連休も帰省します。ボクと遊んでくれる方、大募集!



