2009/05/31
月刊!医学と健康~役立つ医学と健康の豆知識集:欠伸の役割
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【 月 刊 ! 医 学 と 健 康 】 〜 役立つ医学と健康の豆知識集 〜 (2009.5.31) ◇---------------------------------------------------------------◇ 【町医者夢想譚】 医者になって初めての転職後2ヶ月、新しい職場にも少しずつ慣れ、万事に於 いて真に刺激的な毎日を過ごしている。 現職場は企業健診を中心に行う事業所で、小生は巡回バスに早朝から乗り組ん で県内の企業を巡回し労働者の健診を行っている。 内科健診が中心だが、労働安全衛生規則45条に規定されるトルエンなどの有 機溶剤やコールタールなどの特定化学物質に対応する健診が含まれることもあ り、学生時代の懐旧にひたりながら、臨床医学とは一味違った公衆衛生・産業 衛生に関する新たな知識の修得に勤しんでいる。 巡回健診では午前中無慮百の受診者に対して医師1人で問診や健康指導を行う。 単純計算では一人2分弱の時間内に、現在の健康状況を問診、身体測定結果や 検尿や心電図の所見を説明して、問診や当日の臨床データと過去の健診結果か ら考え得る現在の体調とその管理法について簡略に解説を行う。健診者の正式 結果は後日会社から受け取ることになる。 健診受診者の多くは健常人だが、問診事項や過去の健診データなどから判断し て生活習慣の偏りが疑われる例も少なくない。また、過去の健診結果に於いて 明白な異常あるにも関わらず医療機関への受診が未だ行われていない健診者も 散見される。 医療者から一般人に対する医学的説明はその内容の3割程度しか理解されない とのデータが示す如く、短時間一言半句を説明しても受診者の心には到達せざ ることあり得る故、受診者に緊要な事項を絞り込み説明するのが望ましい。 学者マックス・ウエーバーの驥尾に付し浅学非才を承知の上で申し述べれば、 労働者自らが自身の健康問題を涵養せしめ得る動機なる知識を端的に伝達する ことも必要である。 受診者、医者、時間の関係性から俯瞰した時、患者一人に複数の医者が長時間 を共有する行為たる外科手術の対岸にあるのが、この巡回健診業務と言えなく もない。 ○ 「町医者夢想譚」のバックナンバー http://novel.fc2.com/novel.php?mode=tc&nid=31879 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 【お知らせ】 年度が変わって気分一新、趣味の作曲を再開しました。素人の拙い曲ですが、 ご賞味下されば欣快の至りです。 ○ Dr.tossyの作曲集 http://toshihiko-koyanagi.sblo.jp/ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 【欠伸(あくび)の役割】 眠い時や退屈な時はあくびがでます。これは動脈中酸素濃度測定などの検査の 結果、酸素濃度の不足の脳に対し、あくびをすることで酸素を送り込むための 生理反応ではないことがわかっています。 あくびを思いっきりした時の体の姿勢を思い出してみると、口を開けるのと同 時に、手足や体を伸ばしていることがほとんどです。 口を大きく開けると口の周りの筋肉が強く引き伸ばされ、さらに体の筋肉が引 き伸ばされることで、筋肉の中の感覚受容器にインパルス(電気刺激)が発生 します。 意識をコントロールして覚醒させている脳の部分は網様体(もうようたい)で す。退屈になったり眠くなると網様体の活動が低下します。この網様体に対し て末梢の筋肉の中の感覚受容器から発生したインパルスを送り込み覚醒状態を 維持させる働きがあるのです。 昼寝から覚めた後の猫のあくびに見られるように、前足後ろ足を伸ばしている 様子が観察できます。この姿勢なども、完全に目を覚ますための行動と考えら れます。 あくびの時にする背伸ばしは無意識に行う一種のストレッチ体操です。あくび は躊躇無く行ったほうが効果がありそうです。 ------------------------------------------------------------------- 【注意・免責事項】 ●一般の方向けの内容なので、厳密な医学用語は使用していません。 ●医学的な専門性から考えた場合に表現の異なる場合もあると思われますが、 なるべく平易な表現を使用するようにしてあります。 ●個別の健康相談を行うものではありません。 ●体の状態は個人によって異なっています。現在治療中の方はかかりつけの 主治医と相談をしてください。 ●ご自分の責任の範囲でご利用ください。記載内容を利用し生じた結果につい て、当方では責任がとれませんのでご了承ください。 ─────────────────────────────────── 【 月 刊 ! 医 学 と 健 康 】〜役立つ医学と健康の豆知識集〜 ─────────────────────────────────── 当メルマガは「まぐまぐ」を使用しています。 メルマガの解除はコチラから。 http://www.mag2.com/m/0000267242.html ○私のプロフィールはコチラ→ http://med-info.jpn.org/r.cgi?profile ■発行者 tossy Koyanagi 「からだの博物館」→ http://med-info.jpn.org/r.cgi?hakubutukan 【テキストの著作権は発行人が有しています。無断転用を禁止します。】 Copyright(C) 2006-2009 tossy Koyanagi, All Rights Reserved. ---------------------------------------------------------------- (裏) 新年度、漸く落ち着いてきた。 ワクワクすることを沢山やりたいですね! 今年から毎月帰省する予定だけど、さすがに今月はムリかなぁ・・・


