2008/09/28
【月刊★医学と健康】~日常診療の現場から:臨時増刊:騒音対策
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【 月 刊 ★ 医 学 と 健 康 】 〜 日常診療の現場から 〜 (2008.9.28) ◇------------------------------------------------------------------◇ 【005 騒音対策について】 産業医講習会で騒音対策について 面白い話題を聞いてきたので まとめてみたいと思います。 今回はちょっと数学の話があります。 数学の好きな方はお楽しみに! 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ●音の大きさの表現法 騒音はdB(デシベル)という単位で表現します。 この音の大きさを表すdBという単位が作られた背景を 考えてみましょう。 音のエネルギーの大きさは W/m2(ワット/平方メートル) で表す。 しかし人間の耳に聞こえる最小の音のエネルギーは 10のマイナス12乗(W/m2)である。 人間の耳が聞ける最大の音のエネルギーは 10の2乗(W/m2)つまり100(W/m2)である。 これ以上の音圧が加わると 聴覚が壊れてしまうというレベルです。 つまり人間の耳が聞くことができる音のエネルギーの範囲とは 10のマイナス12乗からプラス2乗ということになります。 これをわかりやすく表現するために乗数をなくした数値で表すことにした。 この音の大きさの単位を 電話を発明した人の名前にちなんでB(ベル)と名付けました。 音のエネルギーの大きさ(W/m2)をIとすると B=logI+12(logの底は10) つまり人間が聞ける範囲の音の大きさを0から14で表現したのです。 さ、ここで算数の復習。 10x10=100ですね。 この「10の2乗=100」を数式で書くと 10^2=100 (本当は10の右上に小さく2を書く)となります。 これを2乗に着目して表すと(つまり「2=」のかたちにするのね。) 2=log10 100となります。 10はlogの右下に小さく10と書きます。 この乗数を示す数式を「対数」といいます。 で、この右下の数字を「底」といいます。 この10は省略することができます。 この10を省略した対数を「常用対数」と呼びます。 閑話休題。 話を元に戻します。 音のエネルギーの大きさ(W/m2)をIとすると B=logI+12(logの底は10) です。 これだと少し不便なので これを10倍してd(デシリットルのデシ)Bをくっつけて dB(デシベル)という単位で表現することになったのです。 だから dB=10logI+120 という式になります。 法律で決められている作業場の騒音基準は 85dB以内8時間となっています。 ちなみに普通の会話は60dB。 図書館などの静かな場所は40dBくらい。 電車通過時のガード下が100dB。 ジェット機のエンジンの近くは130dBで、耳覆い無しでは居られません さてここで問題。 80dBのモーターが2つある工場の騒音量はどれだけでしょうか? 答えは80+80=160dB・・・ ではありません。 こんな音の中には居られません。 聴覚が破壊されてしまいます。 dBは対数なので、 直接加算することができません。 80dBのモーターの音のエネルギーをIとすれば、 80dB=10logI+120 ということですね。 このモーターが2つあるので音のエネルギーは2I(2xIです) dBになおしてみると 10log2I+120 =10(log2+logI)+120 =10log2+10logI+120 後ろの2つの項(10logI+120)は 80dBだったですね。 log2を関数電卓で求めてみると約0.3。(底は10です) だから10log2は約3ということになる。 合計して83dB。 ということは モーター一つ分の80dBから 3dBだけ増えるという計算になります。 同じ大きさの音源を2つ並べると3dB増えるということです。 今回はこのへんで・・・ ご意見ご感想をお寄せください。 答えられるかどうかわかりませんが ご質問もお寄せくださいね。 今後の配信は、 ご意見ご感想、ご質問に対する回答は ラジオ(音声ファイル)で、 健康についての話題はテキストでお届けしたいと思います。 ラジオでご紹介させていただく場合は ハンドルネームをお書きくださいませ。 ラジオ紹介不可の場合もその旨をお書き添えくださいませ。 ◇------------------------------------------------------------------◇ 【TOSSYの近況報告】 今のケータイには音楽プレーヤーとかワンセグとか、いろんな機能がついてい る。 機種によってはお財布だとか、万歩計までついているものまであって、どれだ け1台に機能を積み込めるかという競争を各社が競っている。 あれだけ機能を1台に集中してしまうと、無くなったり、壊れたりしたとき、 とても困るだろうと思う。 リスクの分散という視点から考えると、この風潮は危険だなぁと思うわけであ る。 そんなことを考えている矢先、自分のケータイが壊れた。 そのような機能に全く頓着がない僕は、会話とメールができるだけの至極シン プルな601という機種を使っている。 機種交換して1年もたっていないのに、あっけなく画面が消灯してしまって操 作ができなくなってしまった。 往診患者の緊急連絡に使っているケータイなので、その間、何か不測の出来事 があったらマズイ。 気が気でないので早速、修理に出すことにした。 ちょうど往診に行く道沿いにDショップがあったので立ち寄ることにした。 ショップの店員は不具合を確認すると、新品に交換することになるが、同じ機 種が今ないので、代替え機を貸し出すので、同型機種が届くまで待ってほしい とのこと。 「これになりますがよろしいでしょうか?」と渡された代替え機は女性用のピ ンク色の機種で、二昔前、いやデザインや重量からすればもっと前の代物で、 カメラしか付いていない中古品だった。 前にも述べたけれど、僕はケータイには通話機能とメール機能しか要求してい ないので、重さや手のなじみ具合を簡単に調べ、貸し出しにあたって代替え機 が破損した際には費用がかかる旨の書類にサインをして機種を受け取り、患者 の待っている次の往診宅に向かった。 3日後に新品のケータイが届き、代替え機と交換するために、往診中にDショ ップに立ち寄った。 保証期間中の新品交換だから自分のケータイの修理料金はかからなかったので、 ヤレヤレと思って店を後にしようとしていると、店員がとんでも無いことを言 い出した。 「あの、お客様、この代替え機のヒンジの部分にヒビがはいっているので、こ ちらの修理代金2900円がかかります」 ちょっと待ってよ。落としたりぶつけたりしてないし、普通に数回メールを打 っただけなのに、ヒンジの部分が壊れるって?? 次の往診先があったので、ここで時間をつぶすわけにはいかず、とりあえず2 900円を支払い、釈然としない気持ちで次の往診宅に向かった。 往診車に乗りながら、いろいろ考えたが、納得できない気持ちが大きくなって きた。 賠償料金の領収書を受け取ってないこともあり、往診の帰り道に再びDショッ プに立ち寄った。 落としてもいないし、ぶつけたりもしてないし、ほんの数回しか使っていない。 通常の使い方しかしていないという事を伝えたけれど、そのような規則ですか ら云々と取り合ってもらえない。 「もともと壊れている機種を貸し出したんじゃないですか?」 「そんなことはないはずですが、今日担当者が出ておりませんので、出てきた らご連絡します」と店員。 とまあ、全く納得ができない状態で明日、出直すことになったのである。 たしかに代替え機を受け取る時に、破損した場合は修理代金が発生する取り決 めであったが、それなら中古品を渡す前にヒビや傷がないかどうか、客自信に 確認させる手順が店員には必要ではなかったか? 「これになりますがよろしいでしょうか」というのがその確認手順だったとは 僕にはどうしても考えられない。 客にしてみれば、まさか壊れている、あるいは壊れかけているケータイを貸し 出されるとは夢にも思っていないが、客にヒビや傷が全くないことを確認させ る手順をわざと疎かにして、戻ってきた代替え機に「傷がありますから賠償し てください」というビジネスも、悪意的に考えれば、成り立つわけである。 そもそも何世代も前の廃棄直前の中古ケータイである。原価なんて無いに等し い。 なるほど、新品に交換したケータイを取り寄せる手間賃と、客に一定時間対応 した店員の人件費分として2900円を事業外収益としてあげるわけだ。 考えれば考えるほど不審な中古機を貸与されたのでは?との疑心暗鬼が募り、 出るところに出てもよいという気持ちになってきた。 この手の賠償請求が消費者保護の観点からみて法的に問題がないのかどうか? 出るところに出るためにはそれなりの裏付けがないといけない。早速、確かめ るため消費者センターに電話をしてみた。 結論的にはこうだ。 特にケータイについては他の家電と違っていて、キャリアの会社(ここではD 社)が強いらしい。少しの異変があったとしても修理代金の請求を求めてくる し、消費者側はこれを覆すことはとても困難らしい。 たとえば、水につけてもいないのに水浸のマークが出ていればダメだそうだ。 つまり賠償金として2900円を支払ってしまってからではこれが戻ってくる ことは難しいとのことであった。 代替え機を渡されるときに、客に機種の傷やヒビがないかどうかの確認を促さ れなかったことを強調して消費者センターの相談員に食い下がったが、ケータ イの場合は今までの事例からすると覆すのは困難とのこと。 難しいことはわかった。百歩譲って、代替え機を渡される時に「キズやヒビが 入っていないかどうか、お客様ご自身で確認をお願いします」という一言が欲 しかったと思うのである。 翌日、担当した店員に交渉しに行くことにしていたが、もうやめた。またイヤ な思いをする上に、2900円も返ってこない。 結局僕は2900円を社会勉強費として使ったと考えることにした。 皆さんもケータイの代替え機を受け取る時には、十分注意してください。ヒビ や傷がないかどうか、きちんと確認してくださいね。 特に開け閉めが行われるヒンジの部分をよ〜く確認してくださいね。 で、今回の件で誓って言えることがあります。 敗者の遠吠えとでも言われても良いので聞いてください。 今度機種変更をする時は、僕は絶対D社のケータイには手を出さないぞ〜! ---------------------------------------------------------------------- 【注意・免責事項】 ●一般の方向けの内容なので、厳密な医学用語は使用していません。 ●医学的な専門性から考えた場合に表現の異なる場合もあると思われますが、 なるべく平易な表現を使用するようにしてあります。 ●個別の健康相談を行うものではありません。 ●体の状態は個人によって異なっています。現在治療中の方はかかりつけの 主治医と相談をしてください。 ●ご自分の責任の範囲でご利用ください。記載内容を利用し生じた結果につい て、当方では責任がとれませんのでご了承ください。 ─────────────────────────────────── 【 月 刊 ★ 医 学 と 健 康 】〜日 常 診 療 の 現 場 から ─────────────────────────────────── 当メルマガは「まぐまぐ」を使用しています。 メルマガの解除はコチラから。 http://www.mag2.com/m/0000267242.html ○私のプロフィールはコチラ→ http://med-info.jpn.org/r.cgi?profile ■発行者 tossy Koyanagi 「からだの博物館」→ http://med-info.jpn.org/r.cgi?hakubutukan 【音声ファイルの著作権は発行人が有しています。無断転用を禁止します。】 Copyright(C) 2006-2008 tossy Koyanagi, All Rights Reserved. ---------------------------------------------------------------------- (裏) ローガンが進んでメガネを代えました。前回作ったの3年前。次第に年をとる のが実感できます・・・



