2008/11/28
幸せに導くチカラ 009号
─────────────────────────── 幸せに導くチカラ 009号 2008/11/29 登録・解除はこちら→http://www.mag2.com/m/0000266961.html ついにオープン! マスターの新公式サイトはこちら→http://www.bar-aars.com/ ─────────────────────────── 「幸せに導くチカラ」とは、 自分が本当に望んでいる人生はどんな人生なのか、 自分の人生の目的に気づき、人生を本質的な幸せへと 自ら導いていくチカラ。 それを物語としてお伝えしていきます。 さあ、今日の主人公は、どんな自分に出会うのでしょう。 ─────────────────────────── シャドー ─────────────────────────── 前回までのあらすじ レイコが勤めるデザイン会社から独立した先輩女性が、 仕事の打ち合わせでレイコの会社に現れます。 社会的にみると成功者の先輩なのですが、 でもレイコにはどこか偉そうにみえて鼻持ちならない感じがしてしまいます。 いきつけのバーのマスターにそのことを話すレイコですが、 マスターからは不思議なひとことを言われます。 それは、「レイコさんのシャドーかもしれませんよ」というものでした。 ─────────────────────────── 「シャドーってなんだろう?」、 「てっきり鏡だと言うと思ったんだけど、 でも、マスターはシャドーって言ってたわよね」 マスターはいつも、きっかけになることか、 ヒントになるようなことは言うけれど、 答えを教えてくれるようなことは、まずないということを、 バーに通ううちに、レイコは理解していました。 そしてそれは、マスターのメンターたちもきっとそうだったんだなということを マスターの話からレイコは感じていました。 「自分で気づかないうちは、自分のモノにならないってことね」 マスターはレイコが自分で人生を切り開いていくことを 信頼しているのを感じて、同時にマスターがニヤリとする瞬間を思い出して、 思わず顔をしかめつつ、苦笑していました。 「ちくしょう〜、絶対自分で気がついてやるんだから(苦笑)!」 そんなことを考えていると、先日例の元女性先輩に、 いいようにあしらわれているようにみえた上司が レイコのデスクにやってきました。 上司は先日女性先輩にいいようにあしらわれたかのような姿を レイコにみられていたことで、ちょっとばつが悪そうな、 ちょっとぎこちないような感じでいました。 レイコに仕事に関する指示をしにきたのだけれど、 でも、どこか決まりの悪そうな、歯切れの悪い話し方に感じて、 内心レイコは、またイライラしはじめていました。 「もう!なによっ!しっかりしてよ!男でしょ!」 こころの中でそう思いながら、レイコは黙って指示をきいていました。 上司が用事を終えてデスクを離れた後も、 しばらくは、イライラから抜け出せずにいました。 イライラしている最中のレイコには、 イライラさせたのは、しっかりしていない上司であって、 言ってみれば上司が加害者で、 レイコが被害者という図式でしかありませんでした。 そしてそれは、イライラしている限り、 その図式以外のことはまったく見えることはありませんでしたし、 レイコにとっては、それがリアルであり、それが真実そのものでした。 まったくもって、感情にどっぷり浸かっているときは、 それ以外のものはまったくみえてこないものですが、 レイコもまさにそんな状態そのものでした。 そして、そのままいつものように、 「上司が悪い」という状態のままその日を終えることも可能でした。 ですが、そんな時、ペンを取り出そうと開けた引き出しに、 バー・アールズの名刺が入っているのが目に留まって、 レイコはハッとして、冷静なモードに戻ります。 「ヤバイ!ヤバイ! あのまま自分を見失ってしまうところだったわ」 自分が「怒っていた」ということに気がついた瞬間、 レイコは自分を冷静に見るという選択が可能になりました。 そして、なににイライラしていたのかを、 冷静に見つめなおすことが可能になっていました。 「そう、上司がわたしに見せていた、というか、 上司を通してわたしが映し出していたのは、 人の顔色が気になる自分だったんだわ」 そして、自分より優秀だったり、 強い者と感じる者が目の前に来ると、 自分でなくなってしまう自分の姿を写していたのね」 相手によって、自分がぶれてしまう、 自分らしさが手から滑り落ちてしまっていたことがみえて、 さっきのことは、「上司のことではなかった」ということが、 まるで閃きのようにレイコには腑に落ちました。 するととても不思議な感覚がやってきました。 「さっきのことは上司のことではなかった」と腑に落ちた瞬間、 さっきまであれほどイライラしていたのが、 まるで魔法のように消え去って、もう思い出しても イライラしなくなってしまっていました。 なんというか、もう本当に魔法のように、 イライラという感覚そのものが消えてなくなってしまった、 レイコの中に存在しなくなってしまったかのような、 とてもとても不思議な感覚でした。 「そうか、マスターがいつも、 自分で気がつくことを大事にしているのは、 これのことだったのね」 きっと、マスターに同じことを、話として伝えらえていても、 アタマでわかったつもりにだけなって、 こんな魔法のような感覚は決して感じることはなかったなと、 レイコは強く感じました。 それほどまでに、今までに感じたことのなかった、 それは不思議な感覚でした。 そして次に、「クリアになっていたレイコの感覚」に、 「ある閃きが滑り込んで」きました。 「あ!そういうことだったんだっ!」 ─────────────────────────── 「マスター、こないだマスターが言っていたこと、分かったよ!」 マスターの手が空くのを待っていたレイコは、 飲みかけのハイボールのグラスを握り締めながら、そう話しかけました。 「なにか、とてもすっきりしたご様子ですね」 レイコのなにかふっきれたかのような表情をみて、 なにかを感じたのか、マスターはニコッと笑顔を見せました。 「うん、こないだ、マスターは、わたしが元先輩に対して、 鼻持ちならない感じがするって言った時に、 シャドーじゃないですか?って言ったでしょ?覚えてる?」 「ええ、覚えてますよ」 「シャドーってさ、つまり、同じ鏡でも、 自分が嫌っているだけでなく、恐れている自分の部分って言うことよね」 「なにか、みえたんですね」 レイコのシャープな語りの口調から、マスターはレイコがなにかに気づき、 そしてそれを見極めたのを感じ取りました。 「わたし、独立起業に向けて、ずっとがんばってきたけれど、 でも、なにかうまく進まないというか、 「自分でとめているな」っていうのを、 だんだん感じ始めていたのよね」 「はじめのうちは、やり方が悪いんじゃないかとか、 がんばりが足りないんだろうとか、 しまいには、自分は成功者の器じゃないんだと 考えるようになっていたよね?」 「でも、冷静にみていくと、 「どうも自分でとめているらしい」っていうことがみえてきたのよね」 「そしてそれは、いろんな要素はあるだろうけど、 大きな要素は、「成功することを恐れているんだな」ってみえてきたよ」 「ほう、それはすごいですね」 マスターは目を大きく見開いて、少し驚いてみせました。 そしてレイコは、「どうしてこんなにスルスルと 言葉が流れ込んでくるのだろう?」と感じながら、 流れてくるまま身をゆだね、言葉を「言葉して」いました。 「幸せな成功者の人たちが必ず口にするものに、 『成功することが一番恐ろしい』っていうのがあるでしょ? あれ、正直今まではなんのことかさっぱりだったのよね?」 「だって、成功したら、満足があるだろうし、 経済的に成功したら、お金の心配もなくなるだろうし、 なにが一体怖いって言うの?としか思えなかったのよね」 マスターは黙ってきいていましたが、 でも、「自分もそうでした」とうなづいていくれているように、 レイコの目にはうつっていました。 「ところが、元先輩に先日会った時、すごく感情がぶれたのよね」、 「な〜に?あの偉そうな態度?って」 「でも、先輩は、はっきりした物言いはしたけれど、 なにも特別にヘンなことは言ったりしたりはしなかったのよね、 客観的にみたならば」 「でも、わたしは、先輩の姿や態度に、 なんとも言えない嫌悪感を感じてしまったわけ」 「で、これがもし、自分が写している、 自分の姿だとしたら?ってみてみたら、 「あ!」って見えてきたことがあったの」 「なんだったんですか?」 マスターはとても興味深いという表情でききかえしました。 「うん、わたしね、自分が成功したら、こんな人には絶対ならない、 こんなふうには偉そうにならない、気遣いもしっかりするし、 わたしは人を大切にするもんね!って思っていたのね」 「でも、なんでそんなことを思っていたのか、 そんな風に怒りの感情を感じていたのかをみてみたら、 『わたしもあんな風にみられたらどうしよう!?』、 『あんな風にみられるのは、絶対嫌だ!』って、 わたしの中の恐れていた未来の姿だったんじゃないかって、みえてきたのね」 「ほう〜」 軽く腕を組みながら、あごをさわりつつ、 マスターがうなずきます。 「で、なんでそんなことを恐れるかって言ったら、 成功したら、自分も有頂天になって、自分を見失って、 あんな風に思われる自分になってしまうって思っていたのよ」 「そして、あんな風に(わたしが思っていたように)、 思われても、それを感じ取れない、馬鹿にされる自分になってしまう、 裸の女王様になってしまうって思っていたの」 「で、そんなことになってしまうくらいだったら、 今のままのほうが「安全」じゃないって、思ってたんだわ」 「だって、チャレンジングでない、不満足さはあったとしても、 でも慣れ親しんだ安全な領域の中で生きていけるもの」、 「少なくとも、どんなリスクがあるか検討もつかない世界には、 足を踏み入れる必要はないものね」 「なるほどね」 マスターは、シャンパングラスにシャンパンを注ぎ、 底にグラデーションにリキュールを沈めながら、 ニコッと応えていました。 ひととおり話終わったあと、レイコはまた、 どうしてあんなにスラスラと言葉が流れ出てきたんだろう?と、 不思議に思えていました。 「気づきの回路が開きはじめると、まったくブレのない自分の中心から、 本来既に知っている答えが流れ込んでくるものなんですよね」 「レイコさんは、それを体験されたんですね」 そういいながら、マスターは先ほどのシャンパングラスを レイコの前に差し出しました。 「どうぞ、おごりです、めしあがってください」 思わぬ、マスターからのプレゼントに、レイコはきょとんとします。 「え?どうして、おごってくれるの?」 「だって、お誕生日みたいなものでしょ?」 「気づきの回路が開いた、 自分で自分の人生を切り開いてかれる、レイコさんのね」 「実は自分も飲みたくなって、うまく口実をつくったな」と 感じながら、レイコは笑顔でグラスを受け取りました。 そして、マスターがお気に入りのウィスキーをグラスに注ぐと、 「おめでとう〜」といいながら、グラスを「チーン」と合わせます。 「やっぱり、この店、おもしろいやっ!」 レイコは不思議な縁でであったこの店を、またひとつ好きになっていました。 ─────────────────────────── ─────────────────────────── マスターの「あのメルマガ」が復活します マスターが2001年にスタートし、 途中休載もあったものの、7年間にわたり連載し、 マスター自身の人生を変えるきっかけとなった、メールマガジン、 「幸せを呼ぶ人 そうじゃない人」。 このメルマガがきっかけとなって、 気がついたらいつのまにか、自分が本当にやりたいことを思い出し、 ライフワークを生きているわたしがいました。 マスターと常連レイコが、カウンター越しの会話を通して、 人生の深い知恵について、探求していくあのメルマガが、 まぐまぐで、「ショットバーマスターが伝える 幸せの知恵」として、 あらたにスタートすることとなりました。 12月25日のクリスマス、いよいよメルマガスタートです。 どうか楽しみにしていてくださいね。 「ショットバーマスターが伝える 幸せの知恵」 ↓ http://www.mag2.com/m/0000277171.html ─────────────────────────── ─────────────────────────── 「幸せに導くチカラ」次回最終回 メルマガ「幸せに導くチカラ」を応援くださり、 本当にありがとうございます。 幸せに導くチカラは、次号10号を持って、 いったん定期連載を終了させていただきます。 12月25日からは、 新マガジン「ショットバーマスターが伝える幸せの知恵」を どうぞよろしくおねがいいたします。 幸せに導くチカラは、わたし自身、 新しいステージにステップアップするための、 弓を引く期間をともに過ごした友人のような感覚です。 定期連載は終了しますが、ある日ふと、 不定期で登場するかと思います。 そのときはどうぞ、よろしくお願いいたします。 次回の最終回、楽しみにしていてください。 マスター 濱田浩朱 ─────────────────────────── ─────────────────────────── マスターの公式サイトがクリスマスバージョンに? 近日中に期間限定お色直しです。 どうぞお楽しみに。 マスターの公式サイト BAR AARs ↓ http://www.bar-aars.com/ ─────────────────────────── ─────────────────────────── マスターへのお便りはこちら ↓ info@officeheartnet.com ─────────────────────────── 本メールに掲載された内容を許可なく複製、転載する事を禁じます Copyright (C) 2008 OFFICE HEARTNET.com All Rights Reserved. ───────────────────────────


