2009/09/29
CHOKO-CHOKO ~本の森からお手紙を~ No.34
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ♪♪ CHOKO-CHOKO ~本の森からお手紙を~ ♪♪ No.34 2009.9.29 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 皆さんにとって、ステキな日々が続きますように… 少しずつ、少しずつ… 涼しさの向こう側で 足音を忍ばせ近付いてくる 老いた季節を、そこここに感じ始めています。 その暗がりを その寂寥感を 秋は華やかな色合いで、覆い隠してくれています… +++++++++++++++++++++++++++++++++++++ ★・・・今日のお届けもの・・・★ +++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 今日お届けするのは、9月15日以後の新刊です。 ☆『万物の歴史 新装版』(ケン・ウィルバー 著/春秋社) アメリカの思想家ケン・ウィルバーの大著『進化の構造』の 要約として書かれたもの。 ☆『〈トゥーランドット〉と〈妖精〉』(最上英明 著/アルファベータ) タイトルのオペラ2つの原典となった『千一日物語』を訳し 論説を加えたもの。 著者はこの題材について、ずっと研究していましたね。 ☆『倦怠の華』(ピエール・ロチ 著/水声社) 『氷島の漁夫』で知られるピエール・ロティの本邦初訳作品です。 短篇集。 ☆『レクチュール』(ポール・リクール 著/みすず書房) フランスの哲学者、リクール。 みすず書房さんのHPにあるように 彼の“思索の中核”へと誘ってもらえればいいのですが… 内容的に、周縁的なものであることは否めませんね。 紹介しているサイトは こちら → http://www.msz.co.jp/news/topics/07449.html ☆『デザイン学』(向井周太郎 著/武蔵野美術大学出版局) 表紙がいいですね☆ デザインに関する言葉を巡る、思索の連鎖。 ☆『木綿再生』(福井貞子 著/法政大学出版局) 「ものと人間の文化史」シリーズですが、随分と久し振りですね。 『木綿口伝』の続編をなす収集と記録。 ☆『ディーゼルエンジンの機構的特性』(浅妻金平 著/グランプリ出版) ディーゼルエンジンについての本は、まだまだ少ないでしょうか。 ☆『気候と人間の歴史・入門』(E.ル・ロワ・ラデュリ 著/藤原書店) 別著『気候の歴史』を知らないと難しいでしょうか。 気候が人間の歴史に与えた影響について 問いと回答のスタイルで綴られる入門書。 ☆『技術への問い』(マルティン・ハイデッガー 著/平凡社) 最近、再び技術と哲学との組み合わせが目に付くようになりました。 哲学が技術を語る「時」…本当は、「そのこと」を 哲学は読み解くべきなのかも知れませんね。 ☆『ノーマン・ボーローグ』(レオン・ヘッサー 著/悠書館) 1970年、ノーベル平和賞を受賞した農学者、ボーローグ。 「奇跡の小麦」を手に、「緑の革命」を指導した彼の生涯を描いたもの。 ☆『グーテンベルクからグーグルへ』 (ピーター・シリングスバーグ 著/慶応義塾大学出版会) 文学のデジタル化による問題点と可能性。 そもそも、文学は「モノ」なのでしょうか、「情報」なのでしょうか。 ☆『ティナの明日』(A.マルティネス・メンチェン 著/あすなろ書房) YA向けのスペイン文学は珍しいのでは。 「20世紀スペインの100冊の子どもの本」に選ばれているようです。 その100冊のリストが こちら → http://www.geocities.jp/liriolibro/pg44.html ☆『チェチェン』(オスネ・セイエルスタッド 著/白水社) 潜入取材によって明らかにされる言論弾圧と 人権を無視した恐るべきチェチェンの実態。 ☆『星雲・星団写真星図』(中西昭雄 著/誠文堂新光社) 101のエリアを、星図調に仕上げた天体写真です。 観測よりも、撮影に使えそうですね。 ☆『艾青という詩人』(宇田禮 著/新読書社) 中国の現代詩人について書かれた本は珍しいですね。 …艾青は、まだ見つかる方ですが。 ☆『アウシュヴィッツ以後の神』(ハンス・ヨーナス 著/法政大学出版局) “絶滅収容所という絶対悪を前に、神はなぜ沈黙したのか?”とは HPの紹介文。 なぜ、その後も神は生き延びたのか。現代における神とは? ☆『明代郷紳の研究』(寺田隆信 著/京都大学学術出版会) 社会的・文化的地位を持ちながら、官途をはずれ、郷里に在住する郷紳。 中国文学では御馴染みですよね。 その具体的な生き方を検証したものです。 ☆『エミリー・カー』(ケイト・ブレイド 著/春秋社) エミリー・カーは、カナダでは良く知られた芸術家。 でも、日本では殆ど本になっていませんね。 ☆『世界探検全史 上』(フェリペ・フェルナンデス・アルメスト 著/青土社) フェリペ・フェルナンデス‐アルメストは流石ですね。 今回もまた、どんな世界史を見せてくれるのでしょうか。 ☆『宇宙天気』(篠原学 著/誠文堂新光社) 宇宙空間での生活の様子が身近になってきた昨今。 宇宙の天気予報は、実際には非常に重要な課題ですよね。 ☆『かがみ』(フレーベル館) 「だいすきしぜん」シリーズの「かがく」2巻目です。 このシリーズは分かりやすくて、いいですよね☆ ☆『昨日と明日の間』(小尾俊人 著/幻戯書房) みすず書房を興した小尾俊人(おびとしと)による、エッセイ。 ☆『変貌する世界の穀物市場』(農林中金総合研究所 編集/家の光協会) 農林中金総合研究所は 農林漁業等に関する情報提供、調査研究をしているところ。 世界各国・地域の農業動向とその背景をまとめたものです。 ☆『消えゆく文字中国女文字の世界』(遠藤織枝 編著/三元社) 中国湖南省江永県を中心に伝えられてきた、女性だけが使う女文字。 著者、遠藤織枝のサイトが こちら → http://homepage3.nifty.com/nushu/homeJ.htm ☆『ふしぎな家族』(ペーター・シュタム 著/ユッタ・バウアー 画/長崎出版) 『色の女王』のユッタ・バウアーが描く絵本です☆ +++++++++++++++++++++++++++++++++++++ ★・・・気になる1冊・・・★ +++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 『グーテンベルクからグーグルへ』 (ピーター・シリングスバーグ 著/慶応義塾大学出版会/9月25日発売) HPのトップには “Googleショック”の本質を衝く必読書! なんて書いてありますね(笑) 確かに “文学テキストのデジタル化の問題点と可能性” とか “テキストをめぐるコミュニケーションの変容について” と書かれてあると、気になって仕方がありません。 写本であれ 木版であれ 印刷であれ 写真であれ デジタルであれ 文字は文字でしかありません。 その伝達や保存の「手段」「目的」が異なるだけであり それはコミュニケーションの形態が異なるだけのこと。 …ではなくなってきている気もします。 その原因の一つは、コミュニケーションの主体であるはずの 人間の受け止め方… その、主観的、感情的要因によるもの、のようにも思えます。 もっと身近なことで書けば 手紙とメールは同じでしょうか。 綴っているのは「手紙」という「モノ」なのでしょうか。 それともただの「テキスト」であり フォントや字間、空白といったものを無視して デジタル化して伝えられるものなのでしょうか。 例えば、プロジェクト・グーテンベルク。 単純な電子テキストで書かれていますが あの「文学」は果たして「文学」なのでしょうか。 それで十分、とするコミュニケーションもあります。 それだけでは不十分、とする関係もあるでしょう。 最近の動向で気になるのは まるで、どちらか一方でなければならないかのような そんな言動が目立つことです。 ネット上に存在しないものは情報ではない などといった過言すら存在している時代です。 愚かしいことですが、愚かしいとは思えない そんな風潮が存在していることもまた事実。 そこに、コミュニケーションの主体である人間の主観が、感情が 入り込んできている気がします。 コミュニケーションの手段としては どれも成り立つのです。 …なんだか、寿岳文章の向日庵などを思い出しながら さて、本書の内容はどんなことを教えてくれるのでしょうか。 +++++++++++++++++++++++++++++++++++++ ★・・・今日のひとこと・・・★ +++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 『書物の出現 上』(リュシアン・フェーヴル ほか著/ちくま学芸文庫) 物語また美しき書物を読むは 優雅な余暇の過し方なるべし。 されど読書に淫するなかれ、 淫して身を滅ぼすもの多ければなり。 商いをなりわいとする者にとりて 過度に書を愛するは好ましからず。 +++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 拙い文章ですが、最後まで読んでいただいて 本当にありがとうございました。 少しでもいいメルマガにしていけたら…そう願っていますので 何かありましたら、お気軽にご連絡ください♪ それでは… これからも、皆さんがステキな本と出逢えますように… ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 『CHOKO-CHOKO ~本の森からお手紙を~』 ○編集 ・ 発行 チョコちょこ ○メインブログ 『チョコちょこ読書雑記』 http://mys-bird.blog.eonet.jp/ ○ご意見・ご感想をお待ちしています♪ choko2_mag@yahoo.co.jp ○このメールマガジンは『まぐまぐ!』を利用して発行しています♪ 『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ 登録・解除はこちら → http://www.mag2.com/m/0000266759.html


