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2009/08/04

CHOKO-CHOKO ~本の森からお手紙を~ No.30

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   ♪♪ CHOKO-CHOKO
           ~本の森からお手紙を~ ♪♪  No.30  2009.8.4

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      皆さんにとって、ステキな日々が続きますように…



    “古い事ほど新しく、
     いちばん古いことが結局いちばん新しい”

    そう書いたのは寺田寅彦ですが(『読書の今昔』)

    古典と呼ばれる作品を好んで読み続けていると
    確かに、そんな気持ちになることがあります。


    …でも


    それは、悲観すべきことなのでしょうか

    それとも、楽観すべきことなのでしょうか


    そんな風に考えることもまた
    古くて新しい
    新しくて古い
    人の心だからなのかも知れません。


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 ★・・・今日のお届けもの・・・★

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    今日お届けするのは、7月21日以後の新刊です。


 ☆『水とはなにか 新装版』(上平恒 著/講談社)
    1979年出版の新装版。
    帯にあるように、水は
    “いちばん身近で、いちばん不思議。”なものですよね☆

 ☆『やさしい悪性リンパ腫外来治療の自己管理』
   (飛内賢正 著/医薬ジャーナル社)
    著者は国立がんセンター中央病院第一領域外来部の部長です。

 ☆『おくのほそ道大全』(楠元六男 編集/笠間書院)
    それぞれの章ごとに、研究史を踏まえて読み込んでいく
    文字通りの大全☆

 ☆『暁の群像』(南條範夫 著/作品社)
    1989年に、富士見書房から
    時代小説文庫として出ていたものの復刊です。
    副題にある岩崎弥太郎は、三菱財閥の礎を築いた人。

 ☆『ブラックホールを見つけた男』(アーサーI.ミラー 著/草思社)
    ブラックホールの研究に携わった人々の
    数奇なドラマを描き出したもの。

 ☆『サイバービア』(ジェイムス・ハーキン 著/日本放送出版協会)
    インターネット利用者の裾野が広がり、依存度が増すことを
    “ネット社会の郊外化”と称するのであれば…
    携帯電話(&メール)はどうなのでしょうね?
    大切なのは、その“郊外”での過ごし方なのでしょうけれど…
    既に、自宅に帰らない人も多いのでは(笑)

 ☆『コーパスへの道』(デニス・ルヘイン 著/早川書房)
    全10巻の新シリーズが始まりました☆
    本書はその新シリーズ、「現代短篇の名手たち」の1冊目。
    HPによれば“ミステリの神髄は、短篇にあり。
    現代ミステリの短篇の名手たちの短篇集を一堂に集める画期的全集”
    とのこと。
    …早川書房さんらしいものになりそうですね! 期待しています。
    ラインナップを含めた記事は、こちら → http://www.hayakawa-online.co.jp/news/detail_news.php?news_id=00000264

 ☆『星雲・星団観察ガイドブック』(大野裕明 著/誠文堂新光社)
    『見ておもしろい星雲・星団案内』の改題改訂版です☆
    天体観測初心者には非常に分かりやすいものなので、ぜひ♪

 ☆『NGC・IC天体写真総カタログ』(沼澤茂美 著/誠文堂新光社)
    値段もビックリ(税込12,600円!)ですが、当然、その価値はあります。
    何しろ、NGCを始めとして
    13,000あまりの天体が全て写真付きで紹介されているのですから。

 ☆『技術と時間 1』(ベルナール・スティグレール 著/法政大学出版局)
    「哲学」からは見下されてきた「技術」。
    著者はその「技術」を哲学的に捉え直している、フランスの哲学者。

 ☆『ロボトミスト』(ジャック・エル・ハイ 著/ランダムハウス講談社)
    アメリカの医師ウォルター・フリーマンと
    彼が行ったロボトミー手術について描いたもの。
    医療ジャーナリスト協会の最優秀作品賞を受賞したそうです。

 ☆『非破壊検査工学最前線』(川嶋紘一郎 著/共立出版)
    見えない不具合を、壊さずに探る非破壊検査。
    その技術の発展は、今後も重要になってくるでしょう。

 ☆『ナチスの女たち第三帝国への飛翔』
  『ナチスの女たち秘められた愛』
   (アンナ・マリア・ジークムント 著/東洋書林)
    著者 Anna Maria Sigmund の初めての邦訳になるはずです。
    いずれも、ナチス政権下の女性について描いたもの。

 ☆『哲学する色彩』(相原美紗 著/New York Art)
    油彩の抽象絵画の画集です。
    エスペラント語を話す著者のサイトのトップは、ステキですね☆
    (こちら → http://www5d.biglobe.ne.jp/~uam53283/ )

 ☆『文化の社会学』(井上俊 編集/世界思想社)
    世界思想社の創業60周年記念企画
    「社会学ベーシックス」の第3巻です。
    文化、技術、芸術まで、26冊をそれぞれ10ページでガイドしています。

 ☆『ヒーリー精神科治療薬ガイド 第5版』
   (デイヴィッド・ヒーリー 著/みすず書房)
    特に副作用についての説明が詳しい、治療薬ガイド。

 ☆『ヨーロッパに架ける橋 上』
   (ティモシー・ガートン・アッシュ 著/みすず書房)
    ドイツ統一を目指して奮闘する、旧西ドイツの政治家たちの姿。

 ☆『質問応答システム』(磯崎秀樹 著/コロナ社)
    コンピュータと人間がやりとりする自然言語処理において
    その処理の1つである
    質問応答システムの基礎と応用について解説しています。

 ☆『日本の職業教育』(寺田盛紀 著/晃洋書房)
    職業教育…知っているようで
    実はその全体像や特徴は殆ど知られていないのではないでしょうか。

 ☆『黄砂』(岩坂泰信 編集/古今書院)
    HPによれば“韓国、中国、アメリカの研究者も加わった
    総勢約80名の黄砂研究者が総力を挙げてまとめたテキスト”だそうです!

 ☆『アメリカの地下経済』
   (スディール・アラディ・ヴェンカテッシュ 著/日経BP社)
    シカゴの黒人貧民街での調査研究レポート。
    アメリカの闇の実態を赤裸々に描いたもの。

 ☆『日本人最初の先端技術者辰巳一造船大監』(小野雄司 著/研成社)
    日本海軍造船史に足跡を残す、金沢藩士辰巳一。
    彼は日本三景から名をとった通称「三景艦」と呼ばれる
    軍艦を設計したことで知られています。
    本書はその業績を記したもの。

 ☆『書棚と平台』(柴野京子 著/弘文堂)
    思わず目が留まってしまう、2つの単語が並んでいますね(笑)
    内容は出版流通について、です。

 ☆『専門知と政治』(久米郁男 編集/早稲田大学出版部)
    政策形成過程における、専門的知識の役割と意義。

 ☆『差異』(ミシェル・ヴィヴィオルカ 著/法政大学出版局)
    多文化社会における文化的差異。古くて新しい問題ですよね…

 ☆『ルポ資源大陸アフリカ』(白戸圭一 著/東洋経済新報社)
    貴重な資源が眠る大陸、アフリカ。
    なぜ、成長は暴力を伴うのでしょうか…


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 ★・・・気になる1冊・・・★

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 『黄砂』(岩坂泰信 ほか編/古今書院/7月発売)

    創業が1922年ですから、老舗の出版社ですよね。
    古今書院さんの得意分野は、やっぱり地理関係でしょう。
    HPにある地図や地理に関する各種学会・団体へのリンク集は
    とっても便利なものです。
    (こちら → http://www.kokon.co.jp/ の「関連リンク」)

    そんな古今書院さんから出たのが
    本書『黄砂』です。
    本体価格9,500円(!)と、ビックリする値段なのですが
    身近な現象である黄砂をこれだけの規模でまとめたものは
    今迄に無かったでしょう。
    高額なのも仕方が無いかも知れません。
    何しろ、先にも書いたように
    各国の黄砂研究者、総勢およそ80名がまとめたテキストです。
    これ以上のものも、今後なかなか出ることは無いでしょうね。
    内容も黄砂の発生から動き、予報、観測方法まで。
    勿論、黄砂によって運ばれるものについても触れています。


    すぐそばにある
    当たり前のように訪れる黄砂の季節。
    そのメカニズムや全体像を語るだけでも
    これだけの人と技術が必要なのです。

    …自然は本当に、人間には大きすぎますよね。


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 ★・・・今日のひとこと・・・★

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 『眠られぬ夜のために 第一部』(ヒルティ 著/岩波文庫)


    8月4日

    「私は一人でさらに歩みつづけたとき、身ぶるいを覚えた。
     そののち、まもなく病気になった。
     いや病気以上であった。
     つまり疲れきったのだ。…(略)…」(ニーチェ)

    ……………

    教養はあるがすべての信仰からとき放たれた階級の人間の姿が、
    われわれの目の前にまざまざと浮び出る。
    さて、われわれはこれらの指導者になお従って行くべきであろうか、
    おそらく彼らが生涯の終りに行きついたところ(つまり狂気)までも?


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    拙い文章ですが、最後まで読んでいただいて
    本当にありがとうございました。

    少しでもいいメルマガにしていけたら…そう願っていますので
    何かありましたら、お気軽にご連絡ください♪


    それでは…


      これからも、皆さんがステキな本と出逢えますように…


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