2009/07/21
CHOKO-CHOKO ~本の森からお手紙を~ No.29
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ♪♪ CHOKO-CHOKO ~本の森からお手紙を~ ♪♪ No.29 2009.7.21 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 皆さんにとって、ステキな日々が続きますように… 明日は、いよいよ皆既日食ですね♪ 大阪では、11:05に 太陽の8割以上が月に隠されます。 でも、天気予報は非常に怪しく… …折角の大イベントも、雲の向こう側かも知れません(泣) +++++++++++++++++++++++++++++++++++++ ★・・・今日のお届けもの・・・★ +++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 今日お届けするのは、7月7日以後の新刊です。 ☆『ALMA電波望遠鏡 カラー版』(石黒正人 著/筑摩書房) 南米チリに設置された80台のパラボラ・アンテナ。 それがALMAです。 ALMA計画については、HPがあります。 (こちら → http://www.nro.nao.ac.jp/alma/J/index.html ) ☆『図解屋内配線図の設計と製作』(佐藤一郎 著/日本理工出版会) 初心者向けの屋内配線の本。 製図道具から始まって、配線用の図記号の解説 電力使用の申込まで記されています。 ☆『修験道教団成立史』(関口真規子 著/勉誠出版) サブタイトルに“当山派を通して”とあるように 本山派ではなく、醍醐寺三宝院を本山とした当山派について 考察したものです。 …ただし、当然(?)ながら高価です(本体9,500円!) ☆『最後のユニコーン 完全版』(ピーターS.ビーグル 著/学習研究社) 後日譚『ふたつの心』(2006年にヒューゴー賞とネビュラ賞を受賞) を収録した完全版です☆ ☆『太古の光景』(マーティンJ.S.ラドウィック 著/新評論) “「人間が存在しない時代の光景」はいかに描かれてきたか” とは、帯の言葉。 19世紀に生まれたその「太古の光景」を 人々はどのように表現してきたのでしょうか。 ☆『下りの船』(佐藤哲也 著/早川書房) 「想像力の文学」も、はや5冊目です。 今回は、第5回日本ファンタジーノベル大賞を受賞した作家によるもの。 ☆『ムンダネウム』(ル・コルビュジエ 著/筑摩書房) これは…日本語で出るとは思いませんでした(笑) ル・コルビュジエが設計した幻の都市 「ムンダネウム」(世界文化センター)。 知的・文化的なある種の理想郷を創ろうとしたプロジェクトです。 札幌市立大学附属図書館のサイトに こんなコラムも見つけましたので、どうぞ。 (こちら → http://www.lib.scu.ac.jp/column/index.html ) ☆『古代の船と航海 新装版』(ジャン・ルージェ 著/法政大学出版局) 古代の諸民族国家による海運、海賊行為から、船の各部分の考察まで。 1982年版の新装版です。 ☆『闊歩するゲーテ』(柴田翔 著/筑摩書房) ゲーテについては、類書が幾つあっても論じきれない気がします。 ☆『イブン・ジュバイルの旅行記』(イブン・ジュバイル 著/講談社) 1992年に関西大学出版部から出た『旅行記』の改題、文庫化。 12世紀のメッカ巡礼の旅☆ ☆『ミンスキー博士の脳の探険』(MarvinMinsky 著/共立出版) 著者はインテリジェント・ロボット研究の先駆者の一人。 早稲田大学での講演会がニュースになっています。 (こちら → http://robot.watch.impress.co.jp/docs/news/20090625_296271.html ) ☆『草双紙の世界』(木村八重子 著/ぺりかん社) 草双紙は、漫画の源流でしょうか、絵本の源流でしょうか。 220ページの中に、章立てが53もあるので… 図版は小さいか、少ないかも知れません。 ☆『食品偽装の歴史』(ビー・ウィルソン 著/白水社) “英国最高のフードライターによる警世の書”とは、帯の言葉。 多くの図版で語られる、食品の暗黒史です。 ☆『自然界の秘められたデザイン』(イアン・スチュアート 著/河出書房新社) 雪の結晶から始まって シマウマの縞、波の形、貝殻の模様、宇宙の形まで。 多数の図版を用いて、その数学的背景を解き明かしてくれます。 著者は数学者。1995年には、英国王立協会から マイケル・ファラデー賞を贈られています。 ☆『函館水上警察』(高城高 著/東京創元社) 著者の生まれ故郷である函館を舞台とした、明治時代の警察物語。 ☆『森琴石と歩く大阪』(熊田司 編集/東方出版) 昨年の10月に民事再生手続を開始した東方出版さんの新刊です。 明治15年の森琴石描く銅版画をもとに歩く大阪の今。 森琴石については、こんなサイトがあります。 (こちら → http://www.morikinseki.com/index.htm ) ☆『小林かいちの魅力』(永山多貴子 編集/清流出版) ここ2、3年、続けて小林かいちの本が出ていますね。 いずれも、山田俊幸によるものですが… そろそろ、本を選んでいかなくてはならないでしょうか。 ☆『Michael Jackson1958-2009』 (1週間編集部 編集/講談社) 追悼写真集です。約100点の写真を収録。 ☆『輸送の経済理論』(セルヒオ・ハラ・ディアス 著/勁草書房) 交通経済学を、より理論的に。 ☆『死にゆく子どもを救え』(吉岡秀人 著/冨山房インターナショナル) 乳幼児死亡率が高いミャンマーにおける 15年間にわたる小児医療活動の記録。 ☆『華族総覧』(千田稔 著/講談社) ありそうで、なさそうで… 新書とは言え、680ページ(!)もあるので、期待は出来るのでは。 ☆『新編音楽家の社会史』(西原稔 著/音楽之友社) 19世紀ヨーロッパ社会における、音楽家たちの姿。 1987年刊の改訂新版なのですが… この、オルフェ・ライブラリーって、どんなものでしょう? ☆『宗教と心理学の対話』(P.ティリッヒ 著/教文館) ドイツの神学者(哲学者と言ってもいいでしょう) パウル・ティリッヒが語る、癒しとは。 ☆『プラスチック成形技術の要点』(高野菊雄 著/工業調査会) 樹脂製品の様々な成形不良から見た、原因改善とその実例。 ☆『気象と大気のレーダーリモートセンシング 改訂第2版』 (深尾昌一郎 著/京都大学学術出版会) 2006年度に大川出版賞を受賞したものの、改訂第2版です。 大川出版賞とは“情報・通信分野に関する優れた図書”を表彰するもの。 大気科学の必携書です。 ☆『ペスト』(ダニエル・デフォー 著/中央公論新社) 極限状況下のロンドンにいた人々の声を、デフォーが実際に集めたもの。 完訳。 ☆『〈プリミティヴィスム〉と〈プリミティヴィズム〉』 (大久保恭子 著/三元社) 非ヨーロッパの美術は、ヨーロッパでどのように受け入れられてきたのか。 プリミティヴィズムが示すもの。 ☆『グリーン・ニューディール』(ヴァン・ジョーンズ 著/東洋経済新報社) 著者は、タイム誌の最も影響力ある100人の1人にも選ばれた 環境活動家。 ☆『旧制高等学校教育の成立』(筧田知義 著/ミネルヴァ書房) 生徒生活から、その指導まで。 旧制高等教育の成立、構造をまとめた労作の復刻版です。 ☆『天体写真を撮るための冷却CCDカメラテクニック講座』 (岡野邦彦 著/誠文堂新光社) 冷却CCDカメラも、今では当たり前のように使われていますねぇ… ☆『藍から青へ』(石田紀佳 著/建築資料研究社) 以前、雑誌『コンフォルト』に連載されていたものです。 植物、動物、鉱物の素材が手工芸品へと変わる工程を ビジュアルで紹介したもの。 ☆『一七世紀の光』(持田季未子 著/岩波書店) ピーテル・ヤンス・サーンレダムは、17世紀オランダの画家。 その美しく繊細な教会画には、心奪われます。 ☆『絵金』(パルコ) 幕末、高知で活躍した絵師、絵金(えきん)。 血みどろの芝居絵で知られます。 監修をしている絵金蔵のサイトがあります。 (こちら → http://ekingura.com/ ) +++++++++++++++++++++++++++++++++++++ ★・・・気になる1冊・・・★ +++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 『気象と大気のレーダーリモートセンシング 改訂第2版』 (深尾昌一郎 著/京都大学学術出版会/7月発売) 本の内容が気になるというよりも 2006年度に初版が受賞した大川出版賞が気になりますね。 大川出版賞は 通称大川財団(財団法人大川情報通信基金)が行っている 顕彰事業の1つです。 概要はこちら → http://www.okawa-foundation.or.jp/okasyu/index.html この「大川」とは、大川功の名を冠したもの。 彼は大阪出身で、現在のCSKホールディングスの創業者です。 かつては、本社も大阪にありました。 いわゆるシステムエンジニアリングの会社です。 創業者である大川の経営思想は今も残り 関西文化学術研究都市の中にある 「大川センター」と名付けられた CSKホールディングスの社会貢献活動の一環 CAMP(Children's Art Museum & Park)などもその反映です。 (こちら → http://www.camp-k.com/otona/home/ ) …と、まぁ、ユニークな背景を持った賞ではあるでしょう。 でも、選ばれている図書は高度な内容のものです。 本書もその1つ。 内容的には、学生・学院生、専門家を対象にしたものでしょうか。 それでも選んだのは、電波工学から大気科学にいたるまで このレベルで1冊にまとめられている本が殆ど無いということ。 しかも、天気予報で非常に身近な 気象レーダー等の背景・基礎にあたるものです。 言葉で「気象レーダー」とよく耳にしても さて 一体、どれだけの人が 何故レーダーで雨雲が観測出来るのか、理解しているのでしょう。 ブラックボックスのように見えてしまう科学技術にも 当然ながら基礎理論があります。 分からないまま利用する…では 科学技術にも、社会生活にも発展はありません。 図書館であれば、当然揃えるべき内容だと思うのです。 何も高尚な専門書を揃える必要はありません。 でも、ここまで身近な技術については 最低でも基本書となるものは並べておくべきです。 理解出来ないから購入しない、選ばない…は論外です。 基礎的な技術や理論を、「専門」と冠して排除する行為は 公的な情報収集・保存機関としては致命的でしょう。 市立レベルの図書館でも、そうです。 貸本屋などと揶揄されることを望まないのであれば 本書のようなものにも目を向けていただければ…そう願います。 +++++++++++++++++++++++++++++++++++++ ★・・・今日のひとこと・・・★ +++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 『湯賓尹と明末の商業出版』(金文京 著/平凡社『中華文人の生活』収録) 屋号は二酉堂 万巻の書 売らんかな 棟に充ち牛も汗かく文庫に 書物の香 銅の臭みをこき混ぜて 商売かたての儒者稼業 商人の秀才 それにつけてもおそろしや 秦の始皇帝の大捕り物 +++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 拙い文章ですが、最後まで読んでいただいて 本当にありがとうございました。 少しでもいいメルマガにしていけたら…そう願っていますので 何かありましたら、お気軽にご連絡ください♪ それでは… これからも、皆さんがステキな本と出逢えますように… ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 『CHOKO-CHOKO ~本の森からお手紙を~』 ○編集 ・ 発行 チョコちょこ ○メインブログ 『チョコちょこ読書雑記』 http://mys-bird.blog.eonet.jp/ ○ご意見・ご感想をお待ちしています♪ choko2_mag@yahoo.co.jp ○このメールマガジンは『まぐまぐ!』を利用して発行しています♪ 『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ 登録・解除はこちら → http://www.mag2.com/m/0000266759.html


