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2009/06/09

CHOKO-CHOKO ~本の森からお手紙を~ No.26

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   ♪♪ CHOKO−CHOKO
           〜本の森からお手紙を〜 ♪♪  No.26  2009.6.9

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      皆さんにとって、ステキな日々が続きますように…



    新しい年度に入ってから

    …何となく

    「におい」がする本が減った気がします。


    個人的にも、忙しい時期は続いていたのですが

    どうやら、チョコちょこ一人の感覚ではないらしく…


    ……出版界そのものに、元気が無くなって来ているのでしょうか。


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 ★・・・今日のお届けもの・・・★

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    今日お届けするのは、5月25日以後の新刊です。


 ☆『中国文化大革命の大宣伝 上』(草森紳一 著/芸術新聞社)
    文化大革命を「宣伝」という視点から読み解くもの。
    雑誌『広告批評』で連載されたものの単行本化☆

 ☆『エドガー・アラン・ポーの世紀』(八木敏雄 編集/研究社)
    日本ポー学会が総力を結集した、生誕200周年記念出版☆

 ☆『ムナーリの機械』(ブルーノ・ムナーリ 著/河出書房新社)
    かつて筑摩書房さんから出ていた
    『ナンセンスの機械』の復刊になるのでしょうか。

 ☆『日記をつづるということ』(西川祐子 著/吉川弘文館)
    国民教育として奨励された日記。
    その日記が近代において
    どのような変化を遂げてきたのかを読み解くもの。

 ☆『二度死んだ母のこと。』(高橋一起 著/作品社)
    悠々自適の老後は、何の為の時間か。
    以下は、作品社HPから。
    “軽々しく「悠々自適」と言うなかれ。
     軽々しく「人生を愉しむ」と言うなかれ。
     老年期は死ぬまでの時間つぶしではない。”

 ☆『6わのからす』(レオ・レオーニ 著/あすなろ書房)
    佑学社から1989年に出ていたものの復刊です☆

 ☆『私とマリオ・ジャコメッリ』(辺見庸 著/日本放送出版協会)
    イタリアの写真家、巨匠マリオ・ジャコメッリの作品を通じて
    辺見庸が語る“〈生〉と〈死〉のあわい”。

 ☆『中世の都市』(高橋慎一朗 編集/東京大学出版会)
    帯には“日本とヨーロッパを横断する、都市の競演”とありますね。
    日本史・西洋史・建築史の研究者が
    個性豊かな史料を使って描く中世世界。

 ☆『制裁論』(佐伯仁志 著/有斐閣)
    制裁制度を多角的・総合的に検証し
    社会変化に適した制度のあり方を探るもの。

 ☆『シェイクスピア・シークレット 上』
   (ジェニファー・リー・キャレル 著/角川書店)
    歴史ミステリ…は、まぁ、このタイミングですから(笑)

 ☆『東アジアの歴史その構築』(ラインハルト・ツェルナー 著/明石書店)
    独特な時代区分と名称で、再構築されて浮かび上がる東アジアの歴史。

 ☆『アニマルスピリット』(ジョージA.アカロフ 著/東洋経済新報社)
    ノーベル経済学賞を受賞したジョージA.アカロフによる
    人の心理・行動と経済との関わり合い。

 ☆『時効廃止論』(毎日新聞社会部 著/毎日新聞社)
    『毎日新聞』連載の書籍化。
    未解決事件・時効成立事件の被害者家族の声から
    日本の時効制度を問い直すもの。

 ☆『心をつくる』(クリス・フリス 著/岩波書店)
    岩波書店HPの紹介文に、心惹かれますね☆
    “脳が知っていることを《私》はどこまで知っているのか。
     すべては脳を通してやってくる。
     心の世界と物理世界の区別は、脳が創り出す「錯覚」だ。
     脳は何を隠し、何を伝えているのか。”

 ☆『競争の倫理』(フランク・ナイト 著/ミネルヴァ書房)
    シカゴ学派を創設し、アメリカ経済学会の会長にもなった
    フランク・ナイトの論文選。

 ☆『日本のおもちゃ』(清水晴風 画/芸艸堂)
    人形玩具を画題とした木版摺の画集『うなゐの友』。
    その中から、郷土玩具210点余りの図版を収録したもの。

 ☆『霊獣』(安藤礼二 著/新潮社)
    副タイトルが“「死者の書」完結篇”とは…
    そう書かれるだけの内容を、期待してしまいますね。

 ☆『クラシック音楽作品名辞典 第3版』(井上和男 編集/三省堂書店)
    13年ぶりの改訂です。
    現代の作曲家も40名ほど追加されて、
    合計1,243名、約45,200曲を収録しています。

 ☆『化学分析・試験に役立つ標準物質活用ガイド』(久保田正明 編著/丸善)
    データの信頼性を確保する為には欠かせない、標準物質。
    その活用の為の実務的なガイドブックです。
    標準物質については、
    こちら( http://www.rminfo.nite.go.jp/ )をどうぞ。

 ☆『人は原子、世界は物理法則で動く』(マーク・ブキャナン 著/白揚社)
    “人間を原子と考えると世界はこんなにわかりやすい!”
    とは白揚社HPの言葉です。
    ユニークな視点ですね。

 ☆『アメリカン・テロル』(下河辺美知子 編著/彩流社)
   現代のアメリカ文化から読み解く
   「テロ」という現象に繋がる様々な恐怖。

 ☆『接続された歴史』(S.スブラフマニヤム 著/名古屋大学出版会)
   ムガールと西欧との、交渉の現場…その「接続」の有様を描いたもの。

 ☆『はなおとこ』(ヴィヴィアン・シュワルツ 著/偕成社)
   自分の場所を捜し求めて旅をする「鼻」のお話。
   それぞれの絵の中に「顔」が隠されています☆

 ☆『こどものあそび環境』(仙田満 著/鹿島出版会)
   1984年に筑摩書房から出ていたものの増補版です。
   子どもの遊び場と、その環境デザインについて書かれたもの。

 ☆『人狼伝説』(セイバイン・ベアリング・グールド 著/人文書院)
   人狼についてのヴィクトリア朝時代の研究書。
   世界中の様々な神話や伝説、民間信仰を集めています。

 ☆『HOME』(ヤン・アルテュス・ベルトラン 著/ピエ・ブックス)
   映画になっていますね☆ 
   公式サイトはこちら( http://home.asmik-ace.co.jp/ )。

 ☆『グリーンフィンガー〈約束の庭〉』(ポール・メイ 著/さえら書房)
   タイトルから、思わず岩波少年文庫の『みどりのゆび』を
   思い出してしまいましたが、まるで別の作品です(笑)
   表紙もキレイですね☆

 ☆『意識と存在の社会学』(吉野浩司 著/昭和堂)
    P.A.ソローキンの生涯と、その思想体系について語っているものです。
    ソローキンについての本は、少なかったと記憶しています。


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 ★・・・気になる1冊・・・★

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 『人狼伝説』(セイバイン・ベアリング・グールド 著/人文書院/6月発売)

    創業は大正11年(1922年)。
    京都は洛南の地、伏見で出版活動を続けておられるのが
    人文書院さんです。
    (HPはこちら → http://www.jimbunshoin.co.jp/ )
    
    今回、その人文書院さんからSabine Baring-Gouldの本が出ました。
    でも、このグールドの名前は…
    …カタカナでは、どう書いたらいいのでしょう(笑)

     ベヤリング・グウルド
     サビン・バリング=グールド
     セイバイン・ベアリング・グールド

    グールド本人は、かなりの冊数の本を著しているのですが
    日本語に訳されているのは、ごく僅か。
    それなのに、それぞれがまるで違う表記になっています(苦笑)


    グールドは1834年生まれ。
    ヴィクトリア朝における、イングランドの聖人研究家として
    紹介されています。

    2007年の9月に
    彼の著作『ヨーロッパをさすらう異形の物語 上・下』が
    柏書房さんから出版されました。
    こちらはさまよえるユダヤ人から月のなかの男まで
    幅広く中世ヨーロッパに流布していた伝説や神話を集めていましたが
    今回の『人狼伝説』(原書は1865年刊)は
    そんな伝説の中でも、特に、狼憑き・オオカミ男に限って纏められた
    彼の代表作の一つです。

    興味深いのは
    ド・レ元帥の裁判記録をもとに語られる3つの章でしょうか。
    彼については、様々な形で現代も語られ続けていますが
    ヴィクトリア朝時代に、どのように捉えられていたのかを
    読んでみたい気がします。


    フォークソングのコレクションや、賛美歌の翻訳でも知られるグールド。
    彼の著作が、もっともっと日本でも紹介されればいいですね☆


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 ★・・・今日のひとこと・・・★

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 『丸善と三越』(寺田寅彦 著/岩波文庫『寺田寅彦随筆集 1』収録)


    ドイツ書の棚の前で数分を費やした後にフランスの書物の所へ出た時は
    ちょうどベルリンから夜汽車でパリへ着いたというような心持ちがする。
    これはおそらくただ簡単に自分だけのある経験から生じる
    連想のためばかりではあるまい。
    ドイツ書の装幀なり印刷なりにはドイツ人のあらゆる歴史と
    切り離す事のできないものがあると同様に
    フランスの本にはどうしてもパリジアンとパリジェンヌのにおいが
    浮動している。
    たとえ一字も読めない人に見せても
    この著しい区別は感じられないではいられまい。
    自分はドイツで出版された仏文の本をもっている。
    かなりフランスくさくこしらえてあるが、
    しかしどう見てもそれはやはりドイツの本である。
    表紙に描かれた人物にもクラナッハやジュラーの影法師が見える。    


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    拙い文章ですが、最後まで読んでいただいて
    本当にありがとうございました。

    少しでもいいメルマガにしていけたら…そう願っていますので
    何かありましたら、お気軽にご連絡ください♪


    それでは…


      これからも、皆さんがステキな本と出逢えますように…


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