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2009/05/12

CHOKO-CHOKO ~本の森からお手紙を~ No.24

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   ♪♪ CHOKO−CHOKO
           〜本の森からお手紙を〜 ♪♪  No.24  2009.5.12

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      皆さんにとって、ステキな日々が続きますように…



    “ものをこわがらな過ぎたり
     こわがり過ぎたりするのはやさしいが、
     正当にこわがることはなかなかむつかしい。”

    よく引かれる寺田寅彦の警句ですが
    新型インフルエンザについて
    毎日のようにメディアで報じられている今
    やはり、この言葉ほど重みのあるものはありませんね…
    

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 ★・・・今日のお届けもの・・・★

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    今日お届けするのは、4月28日以後の新刊です。


 ☆『ミヒャエル・ゾーヴァの仕事』(ミヒャエル・ゾーヴァ 著/講談社)
    日本の読者のためにミヒャエル・ゾーヴァ自身が語る、その仕事の全て。

 ☆『ワーグナー王朝』(ハンス・ヨアヒム・バウアー 著/音楽之友社)
    ワーグナーとその一族の物語です。

 ☆『プリニウス博物誌 植物篇 新装版』(プリニウス 著/八坂書房)
    1994年刊の新装版です。
    植物学に関する部分だけであることと、
    日本翻訳文化賞を受賞した
    雄山閣の『プリニウスの博物誌』があることを考えると…
    少し、高額すぎる嫌いはありますね。

 ☆『日米企業の業績比較』(武内成 著/税務経理協会)
    有名な雑誌フォーチュンの企業ランキングと、
    これもよく知られているマージェント社の情報から見た、
    日米企業の比較です。

 ☆『家族の心はいま』(柏木惠子 ほか著/東京大学出版会)
    家族間に生じた危機を「変化」と捉え、
    研究者と臨床家の対話からその実情を読み解こうとした意欲作。

 ☆『板門店』(李浩哲 著/作品社)
    現代韓国文学の代表作6編を収録したもの。

 ☆『寺社と芸能の中世』(安田次郎 著/山川出版社)
    中世の寺社と芸能の関係は、非常に密接なものがありましたよね。

 ☆『肖像画の不思議麗子と麗子像』(岸田夏子 編著/求龍堂)
    岸田劉生の孫にあたり、麗子を母とする著者が
    カラー図版50点余りを用いて麗子像に迫ります。
    美術書の求龍堂さんならではの貴重な1冊☆

 ☆『出版状況クロニクル』(小田光雄 著/論創社)
    HP上で公開していたものを、まとめたもの。
    興味深い視点から、今の出版状況を横断的に分析しています。

 ☆『生産技術と知能化』(山本秀彦 著/共立出版)
    新しいシリーズ、「知能機械工学」の第1巻ですね。
    生産技術の実践やその知能化について、
    学生にも分かりやすく記述した教科書。

 ☆『女の平和』(アリストパーネス 著/論創社)
    紀元前411年に上演された喜劇の脚本。
    岩波文庫にもありましたね。
    ビアズリーの挿絵には興味があります。

 ☆『全世界のデボラ』(平山瑞穂 著/早川書房)
    「想像力の文学」シリーズ第2弾の1冊。
    第16回日本ファンタジーノベル大賞大賞受賞作
    『ラス・マンチャス通信』の著者による
    7篇の作品集です。

 ☆『ペニーフット・ホテル受難の日』
   (ケイト・キングズバリー 著/東京創元社)
    創元推理文庫から
    新しいコージー・ミステリーのシリーズが出ましたね。
    優雅なホテルが舞台の、紳士淑女のミステリー☆

 ☆『偽金鑑識官』(ガリレオ 著/中央公論新社)
    科学の絶対性を論じる、ガリレオの著作。

 ☆『なぎの葉考,少女』(野口冨士男 著/講談社)
    『なぎの葉考』は第7回川端康成文学賞受賞作でしたね。
    野口冨士男の短篇集。

 ☆『トーヴェ・ヤンソンとガルムの世界』(冨原眞弓 著/青土社)
    風刺画家としてのトーベ・ヤンソンを、
    彼女が挿絵を描いていた風刺雑誌『ガルム』から捉えようとしたもの。
    珍しい視点ですよね☆


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 ★・・・気になる1冊・・・★

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 『肖像画の不思議麗子と麗子像』(岸田夏子 編著/求龍堂/5月発売)

    先日、テレビ東京の「美の巨人たち」で
    岸田劉生が取り上げられたようですね。
    ( → http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/ )
    
    東京の損保ジャパン東郷青児美術館では
    没後80年の特別展が
    7月5日まで開催されています。
        ( → http://www.sompo-japan.co.jp/museum/exevit/index.html )

    本書の編著者、岸田夏子は岸田劉生の孫にあたります。
    それは同時に、彼の愛娘、麗子の娘であるということ。

    数々の麗子像、50点余りを含み
    更には麗子の写真や劉生の日記・手記を併載している本書は
    編著者しか知り得ないものも交えて
    魅力的かつ貴重な1冊になっていることでしょう。

    岸田夏子自身も、桜を描く画家として知られていますよね。


    求龍堂さんは、美術書を中心とした出版社です。
    もっとも、ここ数年は
    アレックス・シアラーの
    『チョコレート・アンダーグラウンド』や『青空のむこう』
    オグ・マンディーノの『十二番目の天使』等で
    聞き覚えのある方もおられるでしょうか。

    ただ、やっぱり、求龍堂さんは石原龍一が創立した出版社です。

    本書のように、美術書中心の出版社だからこそ出来るものを
    本当に素晴らしい、優れた美術書の紹介を
    これからもずっと忘れないでいて欲しい…

    …そんなことを、身勝手にも願っています。


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 ★・・・今日のひとこと・・・★

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 『丸山薫詩集』(彌生書房)


      樹と少女

    夜ふけ 稀れに眠れないことがある
    そんな時 戸外の星闇を脱けて
    樹の一本が寝所に忍びこんでくる
    ひっそりと私により添い
    柔らかな息づかいと寝衣で私をつつんで
    安眠の中に連れていってくれるのだ

    ……………

    少女を充し
    孤独の中で内部から必死に支えていたもの
    それは思考でも悩みでもなく 夢だったのだろう
    私は 夜ふけに覗いた樹の中を想い起した
    以来 彼女の姿は
    庭の樹木のいずれかに重なってしまった


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    拙い文章ですが、最後まで読んでいただいて
    本当にありがとうございました。

    少しでもいいメルマガにしていけたら…そう願っていますので
    何かありましたら、お気軽にご連絡ください♪


    それでは…


      これからも、皆さんがステキな本と出逢えますように…


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    ○編集 ・ 発行  チョコちょこ

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