2009/02/17
CHOKO-CHOKO ~本の森からお手紙を~ No.18
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ♪♪ CHOKO−CHOKO 〜本の森からお手紙を〜 ♪♪ No.18 2009.2.17 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 皆さんにとって、ステキな日々が続きますように… 道ばたに楚々と咲く 水仙のお花を見つけると 春が近付いてきていることを感じられます… 白くて小さな水仙は そっとはにかむ乙女のようで とても愛らしいものですね。 突然ですが 今号から内容をリニューアルしてみました! 「今日のお届けもの」を 前回のメルマガ以後に出版された 新刊の案内に変えてみたのです☆ 選んでいるものの基準は 「図書館に、あったらいいな☆」と思っているもので 同名のチョコちょこのブログを元にしたものです。 ( こちら → http://chokochoko-5.hontsuna.net/ ) 書誌は「ほんつな」から。 並んでいる順番は、古い日付からになっています。 ジャンルは問いません。 お気に召していただけると嬉しいのですが… +++++++++++++++++++++++++++++++++++++ ★・・・今日のお届けもの・・・★ +++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 今日お届けするのは、2月4日以後の新刊です。 ☆『よぞらをみあげて』(ジョナサン・ビーン/ほるぷ出版) アメリカのボストングローブ・ホーンブック賞の絵本部門を受賞。 また、シャーロット・ゾロトウ賞のオナー賞も受賞している絵本です。 ☆『「ユリシーズ」註解』(北村富治/洋泉社) …迷った本です。丸谷訳や柳瀬訳は誤りだらけだ、とする著者。 ただ、ジョイスの作品は多様な解釈を認めるものだとも思いますので、 挙げておきます。 (多様な解釈を認めるからこそ 「誤訳」という言葉は安易に使って欲しくないのですが) ☆『虎と月』(柳広司/理論社) 中島敦「山月記」に想を得たミステリーです☆ …bk1は柳広司さんのことを 「言葉の魔術師」と呼んでいますねぇ(苦笑) このフレーズ、安売りしすぎではないでしょうか。 ☆『梅のルーツ』(梅田操/誠文堂新光社) 中国各地の自生する梅と栽培梅を追いかけた本です。 貴重な写真☆ ☆『対訳日本昔噺集 第1巻』(宮尾與男/彩流社) 120年以上前に摺り上がった彩色本の、紙を縮めた縮緬絵本。 21冊を3巻に。 ☆『DES・DDSの実務 改訂版』(藤原総一郎/金融財政事情研究会) 企業・事業の再生手法DESとDDSの解説書です。 ☆『川は静かに流れ』(ジョン・ハート/早川書房) 2008年度のアメリカ探偵作家クラブ賞 最優秀長篇賞を受賞した作品☆ ☆『「ことば」という幻影』(イヨンスク/明石書店) 1997年度のサントリー学芸賞を受賞した 『「国語」という思想』の続編的な内容のもの。 ☆『シェヘラザードの憂愁』(ナギーブ・マフフーズ/河出書房新社) 1988年、エジプト人では初めてのノーベル文学賞を受賞した マフフーズの手による 『アラビアン・ナイト』の「翌朝」からのお話☆ ☆『ひとりぼっちのアーニャ』(アーニャ・ピーターズ/バジリコ) こちらのブログを書籍化したもの。 → http://wanderingscribe.blogspot.com/ 一人の少女の痛ましい成長の記録…ノンフィクションです。 ☆『エル・ブリの一日』(フェラン・アドリア/ファイドン) スペインのレストラン、エル・ブリの 歴史や料理哲学、レシピを記したもの☆ ☆『乳房はだれのものか』(木村朗子/新曜社) 中世の物語から読み解いていく 女として、母としての様々な問題。 ☆『コミュニケーション能力』(サンドラ・サヴィニョン/法政大学出版局) CLTに基づく、外国語教育の方法を解説したもの。 CLT=コミュニカティブ・ランゲージ・ティーチング。 英語教育を前に、必要としている先生方も多いのでは。 ☆『哲学教師ジャンケレヴィッチ』(ジャン・ジャック・リュブリナ/青弓社) フランスの哲学者、ジャンケレヴィッチの思想の エッセンスをまとめた入門書。 ☆『演劇の一場面』(小島信夫/水声社) 『ユリイカ』連載をまとめて、単行本化したもの☆ ☆『比較法』(滝沢正/三省堂) 法律書です。あまり一般的ではないかも知れませんが 日本法が各国の法律とどのような関係にあるのか 何を引き継いできているのか といったことを総合的に考察するものです。 ☆『白魔』(マッケン/光文社) イギリスの怪奇小説家 アーサー・マッケンの『白魔』の邦訳です。 余談ですが、この原書のタイトルは バーネットの『白い人たち』と同じでしたよね。 ☆『日本大使公邸襲撃事件』(ルイス・ジャンピエトリ/イースト・プレス) 1996年のペルー日本大使公邸襲撃事件。 当時の人質であり、中から特殊部隊を手引きした著者による告白。 ☆『独学という道もある』(柳川範之/筑摩書房) “さいしょの新書”と題されるプリマーに相応しい内容ですね☆ 高校へ行かなくても、学者になれる…この著者のように。 ☆『中世・ルネサンスの音楽』(皆川達夫/講談社) 学術文庫になりましたね。 キリスト教会にとっても大切な芸術であった音楽。 その音楽から読み解くヨーロッパの中世、ルネサンスの時代。 ☆『ニーダム・コレクション』(ジョゼフ・ニーダム/筑摩書房) 著者は、中国科学史の大家。 思索社から出ている『中国の科学と文明』で知られている方です。 そんなニーダムの思想を凝縮した1冊☆ ☆『世界秩序の崩壊』(ジョージ・ソロス/ランダムハウス講談社) 副題が「「自分さえよければ社会」への警鐘」。 『ソロスは警告する』で一気に読者の裾野を広げた著者による本の 文庫化です。 ☆『日本の15大財閥』(菊地浩之/平凡社) 日本の主要財閥についての本は幾つもありますが 逆にここまでコンパクトにまとめているものの方が 価値があるかも知れません。 ☆『新編第三の眼』(港千尋/せりか書房) 写真家である著者が語る、デジタル・イメージの世界。 そのデッサンや写真との違いは? ☆『形の生命』(アンリ・フォシヨン/平凡社) アンリ・フォションの名著の 40年ぶり! の改訳です☆(旧版:岩波書店) ☆『クリーンルームのおはなし』(環境科学フォーラム/日本規格協会) こちらは8年ぶりの加筆・修正です。 多くの産業で欠かせないクリーンルームについての入門書。 ☆『私と他者と語りの世界』(浜田寿美男/ミネルヴァ書房) 「主観」とは「精神の生態学」である… そう記述できたのかどうかは気になりますね。 ☆『美の系譜』(デヴィッド・ギャリフ/ゆまに書房) 西洋美術の世界において 画家たちは互いにどのような影響を及ぼしあったのか。 その系譜を描き出したもの。 +++++++++++++++++++++++++++++++++++++ ★・・・気になる1冊・・・★ +++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 『シェヘラザードの憂愁 アラビアン・ナイト後日譚』 (ナギーブ・マフフーズ 著/塙 治夫 訳/河出書房新社/2月発売) アラブ世界で初めて、ノーベル文学賞を受賞したのが 著者マフフーズ(Naguib Mahfouz)です。 2006年に、亡くなられましたね。 邦訳はまだ殆ど無く 代表作のカイロ三部作すら一部しか読めません。 作品数は多いのですが… …「日本人には知られていない」著名作家の一人です。 本書はそんなマフフーズ晩年の著。 千と一夜、語り続けられた『アラビアン・ナイト』の その翌日。 そこから、この物語は始まります。 “シンドバードやアラディンなども登場する 奇想天外でファンタジックな物語” 河出書房新社では、そんな風に紹介されていますね。 マフフーズの作品は、十数ヶ国語に訳されています。 今後も、次々と邦訳が出て欲しい作家の一人ですね☆ +++++++++++++++++++++++++++++++++++++ ★・・・今日のひとこと・・・★ +++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 『アリア人の孤独』(松永延造/『百年小説』(ポプラ社)他に収録) その手は非常に古風な手下げランプをしっかりと握って、 虚空へ垂れ下げているのであった。 豆ランプの細い灯芯には人の眼を竪にしたような形の 愛らしい焔がともっていて、 その薄い光りが窓の前に伸びた無花果と糸杉の葉を 柔らかく照らし出して居た。 …………… 五分、十分、二十分さえが過ぎて行った。 然も、腕は依然として不動であり、 灯の焔は人の眼を竪にしたような形で澄み返っていた。 …………… 「私は恥かしい。唯だ、向うの方を見ていたのです。」 「単に、闇をですか?」と、私は眼を見はって反問した。 「そうです……」 彼は無器用に答え、少しの間、沈思してから、又、呟いたー 「闇は非常に広いものであるが、然しそれを見ようとすると、 ほんの少ししか眼に写らない……。」 +++++++++++++++++++++++++++++++++++++ ◆あとがき 咲きほころぶ梅を見ていると ウグイスの練習している歌声が聞えてきそうです♪ 春の始めの たどたどしい歌声は もう、それだけで可愛らしくて… にっこりと和んでしまいます☆ 拙い文章ですが、最後まで読んでいただいて 本当にありがとうございました。 少しでもいいメルマガにしていけたら…そう願っていますので 何かありましたら、お気軽にご連絡ください♪ それでは… これからも、皆さんがステキな本と出逢えますように… ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 『CHOKO−CHOKO 〜本の森からお手紙を〜』 ○編集 ・ 発行 チョコちょこ ○メインブログ 『チョコちょこ読書雑記』 http://mys-bird.blog.eonet.jp/ ○ご意見・ご感想をお待ちしています♪ choko2_mag@yahoo.co.jp ○このメールマガジンは『まぐまぐ!』を利用して発行しています♪ 『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ 登録・解除はこちら → http://www.mag2.com/m/0000266759.html


