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2008/06/29

『プーシキン詩集』と『罪と罰』

中央アジア。あなたはどのようなイメージを持ちますか?
砂漠とオアシス、ジンギスカンの国、何とかスタンって名前の国々、旧ソ連の国、発展途上国・・・などなど。
私がその国へ留学していた時とき、現地で一人の大切な人が出来ました。
韓国人でしたが、ロシア語しか話せない。
第二次世界大戦時に、強制移住させられた朝鮮人でした。
その人の家にいくと、分厚いボロボロの本が二冊、机の上においてありました。
『プーシキン詩集』と、『罪と罰』でした。

旧ソ連の中学校・高校では、どの生徒も国語の授業でこの二冊を徹底的に読解するのだそうです。
畑で草取りしているあの人も、町でピロシキを売っている人も、みな、祖国ロシアの文豪作品を血肉化している・・・。
私は本の装丁が崩れ落ちそうになるまで読み込まれた本を見て、旧ソ連の教育に賭けた情熱に熱いものを感じました。
複雑な文化・政治的背景を持ち、留学の暮らしになじめなかった当時の私は、この本を見て中央アジアという国が本当に好きになりました。
「この地域は、いつかきっと世界に重要な位置を占めるはず。そして、そうならなければならない」と。
旧ソ連の影響から脱し、新たな道を模索する中央アジアは、私が住んだころよりも、ロシア色は薄らいでいます。
しかし、中央アジア・東欧ロシア地域で、いつか働きたい。地域の人々の生活に、貢献したい。
書棚にあるこの2冊の本を眺めては、来るべき日のためにと日々仕事に、勉強に、スキルUPに励んでいます。

われらの胸に自由がもえて
心がほまれに生まれる限りは
友よ 祖国にささげよう
われらの若い魂の
美しいほとばしりを。
友よ 信ぜよ やがてこよなき幸の
星の輝きのぼることを
そしてロシアは夢から目覚め
うち砕かれた専制政治の名残の上に
われらの名前の書かれることを!
『プーシキン詩集』
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