2008/09/29
末吉武の現場発!MR辛口コラム 第9号「恐竜MR絶滅の危機?」
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末吉武の現場発!MR辛口コラム
第9号 2008/9/29
「恐竜MR絶滅の危機?」
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MRという呼称が生まれる前、MRはプロパーなどと呼ばれていました。
その頃のプロパーは、営業成績向上のために、「そこまでやるか!」
というぐらいドクターに過剰な接待をしていました。夜な夜な高級料亭
や高級クラブ、キャバクラにドクターを連れ出し、週末はゴルフ接待。
しかしながら現在はMRの業務も定義され、過剰な接待はありえない
はず・・・?プロパーからMRに変わっても、頻度、程度こそ低くなった
ものの、残念ながら相変わらずプロパー仕事が横行しています。
このような営業スタイルがいつまで続けられるのでしょうか?そのよう
な時代遅れの活動をしている恐竜MRが「MR不要論」が吹き荒れる中
生き残れるのでしょうか?
海外の状況
世界的に見れば、IFPMA(国際製薬業団体連合会)が06年に、製薬会
社が主催する学術会合などのイベントとは関係のない娯楽の提供を認
めない方針を打ち出しています。IFPMAは加盟する各国にそれらの方
針をプロモーションコードにいれるよう求めていますが、実際対応して
いる国は少ないようです。しかし、ここにきて派手な活動をしているアメ
リカで変化が起きています。以前はパブリックシチズンなどが、製薬
会社と医療従事者との関係を問題視していただけですが、最近では
MRによる医師等への接待、金品供与等を開示することを義務づけた法
案が審議されています。また実際にその行為自体を禁止する州もすで
に存在します。さらには米国医科大学協会では、傘下の所属員に対し
てメーカーからのギフトやサービスの受け取りを拒否するよう勧告し
ています。アメリカでも今の流れでは、これから規制が強化されるこ
とは明らかであり、一部のメーカーはそれらの規制の支持を始めてい
るようです。
やめられない理由
9月2日付けのRISfaxによると、上記IFPMAの勧告に対して、日本の製
薬協内部では「日本でゴルフは社交の場だ」との意見があるものの、各
社社長が集まる理事会で理解が得られたため、コードへの規定を公正取
引委員会に打診しました。しかし、公取委は「自由な競争を妨げる団体
の申し合わせになる」と難色を示したため、結果的に各社の判断に委ね
ることにしたようです。本当に公取委が難色を示したのでしょうか?こ
の件に関してはRISfaxには追跡取材していただきたいところですが、製
薬協が本気でゴルフが社交の場と考えているとしたならば、製薬協の常
識は日本の現在の常識とかけ離れていると言わざるを得ません。業界幹
部連中が、いまだにゴルフや会食を会社のお金で続けたいから辞められ
ないのではないか、と勘ぐりたくもなります。
現場の意見
医師会などでは未だに毎月のようにゴルフコンペを開催するところなど
もあり、簡単に参加をやめられない状況もあることは確かです。2次会
を要求してくるドクターも数多くいます。やめられない理由をMRに聞け
ば、顧客からの要求をあげるMRが多くいます。そして今まで続けてきた
サービスをいきなりやめられないという意見もあります。そして、そも
そも業界ルールにないのにやめる必要などないと考えるMRもいます。そ
の一方で、「たとえ割り勘でも、ゴルフをドクターとMRが一緒にプレー
をしているところを、第三者が見ればどう思うか?」と考え、自ら活動
を意図的に変えているMRもいます。
外資系のようにゴルフや2次会を完全に禁止しているところもあれば、
一部の内資系のように、形だけ回数制限をしているところもあり、その
対応はばらばらなのが現状です。しかしならがら社会常識からかけ離れ
た「日本の製薬業界ルール」を、業界としていつまで続けることができ
るかは甚だ疑問であります。MRはやめられないにしても、第三者の目を
常に意識して行動するべきでしょう。
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Monthlyミクスに掲載されていた
現場発!MR辛口Columnのバックナンバーはこちらへ
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