2008/08/22
【第5回】 とてもとても切なかった…
いつものように朝起きると、そこには悲しそうな目をした母親がいました。 その目は何かに恐怖を感じているかのようにも見えます。 なぜ、そんな目をしているのかは聞くまでもありません。 息子が学校に行かないから…。 原因は、それだけです。 父親も同じでした。 ただ、父親の場合、恐怖を感じているような表情ではなく、 どちらかというと怒りを感じているように見えました。 なぜ、学校くらい行けないんだ! なんて根性が無いんだ! そう、無言で訴えかけているように感じました。 私は、そのような目をした両親を見れば見るほど、ある種の憎しみを感じました。 なんなんだ!この人たちは! 学校に行かないだけで、こうも態度を豹変させるのか? それでも親かよ!! 息子が本当に苦しいときに、さらに追いつめるようなことをするなんて、ひどいよ。 ひどすぎるよ。 心の内側で、叫び声の数とボリュームが増していきます。 破裂しそうでした。 誰か助けて!という思いでした。 ただ、その破裂しそうな感覚が臨界点まで達すると、今度は一気に脱力しました。 ただ、ただ、切なくて… 切ないだけの感覚に支配されました。 しだいに、私の心は閉じていきます。 しかし、表面上は心を閉ざしていないように見せかけました。 人生の敗北者のように扱われたくなかったためです。 僕はまともな人間で、そのまともな人間が不登校を選択しているんだ! そうアピールするために、心を閉ざしていないかのように必死で取り繕いました。 でも、心の奥底で着実に、 周囲と自分の境界線に分厚い壁ができあがりつつありました…。 (つづく) ------------------------------------------------------------------------------- ■木村優一のホームページ :http://powerfinder.org ■木村優一のブログ : http://neetpower.blog32.fc2.com/


