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TS・チャイナ・リサーチの田代尚機がお届けします。中国経済や中国株投資に関するエッセイを中心に、タイムリーな投資情報、投資戦略などをお伝えします。中国株投資で資産を大きく増やしたいと考える方はもちろん、ただ中国が好きだという方も大歓迎です。

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2009/10/31

創業版取引開始、初日は暴騰

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                     2009年10月30日 第74号

          「中国株投資レッスン」

        TS・チャイナ・リサーチ株式会社 田代尚機 発行
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          目次
          1.創業版取引開始、初日は暴騰
          2.お知らせ

1.創業版取引開始、初日は暴騰
 遂に創業版取引が開始された。上場企業数は28社。一部国有企業も
あるが、大半が民営企業。農業設備製造、化学、漢方薬、検査装置、
電機・電子部品、通信機器、アウトドア用品製造、ソフトウエア開発、
倉庫、眼科病院、映画会社など、多彩な顔ぶれである。

 9月後半から3度に分けてIPOが行われ、公募額は合計で
154億7832万元に達した。それぞれ凍結された資金額は、
7841億元、4688億元、6200億元。公募額の合計額は、
今年A株上場した中国中治、中国建築などと比べると小さいが、
資金凍結額の合計は上回っており、市場へのインパクトは、超大型株1社の
IPOほどであったといえよう。

 公募の当選率は0.39~1.26%で、平均0.8%。160万元
(2128万円相当)公募に応じて、やっと最低単位である500株が
当たるといった状況である。金額に応じて割り当てられるので、
零細個人投資家がIPO株を手にする可能性は皆無に近いといえよう。

 公募価格で計算したPERは40~82倍、平均で55倍。利益が出る前の
段階での上場なので、PERは高くて当然ではあるが、急成長しない
ことがはっきりしてくると、株価は激しい下落に見舞われるであろう。

 これらが公募前の基本状況。初日の取引はどうであったかといえば、
いずれも暴騰。まず、初値は公募価格と比べ、46.1~
122.8%上昇、平均で76.5%上昇となった。終値ベースでは、
75.8~209.7%上昇、平均で106.2%上昇となった。

 初値で買った場合、終値では1.6~70.7%上昇、
平均17.0%上昇した。一方高値で買ってしまった場合、
終値では▲5.1~▲35.6%下落、平均で▲28.5%下落した。
多くの銘柄が後場寄り直後、高値を付けたが、その後は大きく
下落している。

 その日の出来高を公募株数で割った換手率は86.4~91.0%、
平均88.9%。本土市場ではデイトレードが禁止されている。また、
すべての企業でベンチャーキャピタルを含め既存株主は1年から3年の間、
売却、譲渡しないことを宣言している。つまり、この日売り出された
株式は、すべて公募株。極端な“売り玉”不足である。上場先である
深セン取引所は場中、何度か取引を停止し、投資家に冷静さを
取り戻すように促さざるを得ない状況となった。

 創業版初日は、各社とも激しい動きとなったが、これはA株上場でよく
見られる光景である。日本のマスコミなどは中国の投資家が未熟である
といった評価をするところもあるようだが、それはどこの国の投資家も
同じ。問題は、もっと技術的なところにある。

 一般に上場初日の株価変動は不安定。特に“売り玉”が不足し易い。
他国市場では、主幹事証券が創業者やベンチャーキャピタルと相談し、
急騰した場合は彼らの持ち株の一部を売ることができるようにあらかじめ
決めておき、主幹事証券の裁量で株価安定操作を行うことが多い。

 香港ではオーバーアロットメントオプションといって、主幹事証券は
上場後1カ月間に限り、一定の限度額までの株式を売却することができる
といったオプションを付けて上場することが多い。株価が急騰する場面では
主幹事条件が売り向かって株価を安定させるのである。1カ月経過した
時点で、売却した株数を公表、その分だけ増資したことにするといった
制度である。

 中国証券監督管理委員会は、創業者、ベンチャーキャピタル、証券会社の
悪意を警戒し、彼らに対する監督管理を徹底できないことを心配している。
当面、上場時には株価は乱高下するといった状況が続くのであろう。投機を
行う投資家にとっては都合が良いが、長期投資家にとっては都合が悪い。
長期投資目的なら、上場後数カ月が経過するのを待ち、株価形成が
安定した後、取引に参加すべきであろう。

 月曜日からの取引は、A株同様、10%の値幅制限が課せられる。
A株上場では度々、2日目はストップ安となるケースがみられる。また、
2日目はストップ高となるケースもあるが、そうしたケースでは、その後
ストップ安で帰ってくることも多い。しばらくは荒っぽい動きが続くで
あろう。これもまた中国株式市場の特徴である。


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2.お知らせ
【セミナー】
 11月19日(木)、19:30より、ユナイテッドワールド証券主催による
中国株オンラインセミナーで講師を務めます。詳しくは、
ユナイテッドワールド証券ホームページをご覧ください。
http://uwg.co.jp/jp/html/info_detail/14779/

【チャイナビ】
 ユナイテッドワールド証券ホームページ上の中国株情報コーナー
「チャイナビ」を担当しています。チャイナビでは、映像で中国株情報を
お伝えします。時間は3分~5分、毎週月曜日、水曜日に更新されます。

【マネックス中国レポート】
 マネックス証券ホームページ上の中国株欄にて毎月中国レポートを配信、
投資戦略、注目5銘柄などを紹介しております。月初めをめどに更新されます。

【サーチナコラム】
 毎週月曜日、サーチナ社中国情報局コラム欄(Yahoo!ニュース、
Yahoo!ファイナンスにも転載)にてレポートを発表しています。内容は、
マクロ経済、株式市場、投資戦略、注目銘柄の紹介などです。

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    配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000265585.html 
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