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TS・チャイナ・リサーチの田代尚機がお届けします。中国経済や中国株投資に関するエッセイを中心に、タイムリーな投資情報、投資戦略などをお伝えします。中国株投資で資産を大きく増やしたいと考える方はもちろん、ただ中国が好きだという方も大歓迎です。

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2009/10/16

資金は結局、不動産、株式へ

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                    2009年10月16日 第72号

         「中国株投資レッスン」

       TS・チャイナ・リサーチ株式会社 田代尚機 発行
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         目次
         1.資金は結局、不動産、株式へ
         2.お知らせ

1.資金は結局、不動産、株式へ
 14日現地時間午後4時、人民銀行はホームページを通じて9月の
金融統計を発表した。人民元新規貸出額は5167億元。8月と比べ
1063億元増加した。
(http://china-research.co.jp/graph/graph3_5.jpg)

 この新規貸出額に関してはコンセンサスが大きく動いた。9月28日、
農業銀行の予想発表によって、コンセンサスは6000億元に固まって
いたが、連休中、銀行業監督管理委員会劉主席の発言によって、
3000億元~4000億元に下方修正され、さらに13日にはそれが
裏打ちされるような9月の国有銀行大手4行の新規貸出額が発表
されていた。こうした流れの中でのサプライズ発表となった。

 もう少し貸出の中身を細かく見てみよう。1~9月累計の新規貸出額は
8兆6700億元。部門別では居住民への貸出増加額は1兆8400億元。
非金融機関などへの貸出増加額は6兆8300億元。後者の内、
短中期貸出増加額は1兆4400億元、長期貸出増加額は
4兆3000億元、手形融資の増加額は8803億元であった
(人民銀行発表の元データが一部丸まっていたり、その他項目の表記が
ないため合計が一致しない、以下同様)。
(http://www.pbc.gov.cn/detail.asp?col=100&ID=3371)

 比較のため、1~6月累計について同じ数字を示すと、新規貸出額は
7兆3700億元。部門別では居住民への貸出増加額は1兆607億元。
非金融機関などへの貸出増加額は6兆3096億元。後者の内、
短中期貸出増加額は1兆3193億元、長期貸出増加額は
3兆1771億元、手形融資の増加額は1兆7065億元であった。
(http://www.pbc.gov.cn/detail.asp?col=100&ID=3299)

 数字が並んでしまい読みづらいかもしれないが、次に示す数字が最も
重要な数字である。この3カ月の動きをみると、新規貸出額は
1兆3000億元増えている。居住民への貸出は7793億元の増加、
非金融機関などへの貸出は5204億元。問題はこの後である。
非金融機関貸出の内、短中期貸出は1207億元増加、長期貸出は
1兆1229億元増加、手形融資は8262億元の減少である。

 つまり、この3カ月間で、非金融機関に対する手形融資が大きく
減少した一方、長期貸出は大きく増加した。“手形融資が株式や不動産の
投機に向かっている”。政府はこのように分析し、銀行への管理を強化、
手形融資を控えさせた。

 手形融資はロールオーバーができなくなった。数か月で決済されるので、
必然的に減る。銀行はその減少分を上乗せして、長期貸出を大きく
伸ばしている。新規貸出額の総額を大きく超えて、長期貸出を伸ばしている。

 問題はその長期貸出がどこに向かっているかである。ある外資系証券の
レポートでは、それが結局は株と不動産に回っていると分析している。
“銀行は収益率の高い貸出先に資金を貸し出す。”“当局が資金の最終使途
まで完全に把握することは技術的に不可能である・・・。”これらが
その理由である。

 マクロコントロールの“弱点”である。もっとも、当局はとても粘り強く、
辛抱強い。創業版の開設にともなうIPOラッシュ、既存市場での
IPO継続などによって、株式市場に流れ込もうとする資金をうまく
利用し、経済発展に役立てている。こうした有機的な対応こそが
中国社会主義市場経済の“真骨頂”なのかもしれない。

 何としても儲けようとする経済主体、投資家と政府の“いたちごっご”は
こうして永遠に続くのである・・・。


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2.お知らせ
【チャイナビ】
 ユナイテッドワールド証券ホームページ上の中国株情報コーナー
「チャイナビ」を担当しています。チャイナビでは、映像で中国株情報を
お伝えします。時間は3分~5分、毎週月曜日、水曜日に更新されます。

【マネックス中国レポート】
 マネックス証券ホームページ上の中国株欄にて毎月中国レポートを配信、
投資戦略、注目5銘柄などを紹介しております。月初めをめどに更新されます。

【サーチナコラム】
 毎週月曜日、サーチナ社中国情報局コラム欄(Yahoo!ニュース、
Yahoo!ファイナンスにも転載)にてレポートを発表しています。内容は、
マクロ経済、株式市場、投資戦略、注目銘柄の紹介などです。

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    発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ 
    配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000265585.html 
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