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TS・チャイナ・リサーチの田代尚機がお届けします。中国経済や中国株投資に関するエッセイを中心に、タイムリーな投資情報、投資戦略などをお伝えします。中国株投資で資産を大きく増やしたいと考える方はもちろん、ただ中国が好きだという方も大歓迎です。

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2009/10/09

景気敏感かディフェンシブか?

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                     2009年10月9日 第71号

          「中国株投資レッスン」

        TS・チャイナ・リサーチ株式会社 田代尚機 発行
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          目次
          1. 景気敏感かディフェンシブか?
          2.お知らせ

1. 景気敏感かディフェンシブか?
 ハンセン指数はこのところますますNYダウとの連動性を高めている。
世界的に株価が大きく切り返した7月10日のそれぞれの指数を100
として、その後の動きをチャートにしてみると、そのことがよくわかる。

 ハンセン指数がNYダウよりも最も下にかい離したのは8月31日。
ハンセン指数が111.4であったのに対してNYダウは116.6。
それでも5.2ポイントの開きしかなかった。その後両指数の関係は逆転、
9月17日はハンセン指数が122.9、NYダウが120.1と、
ハンセン指数が2.8ポイント上回った。

 そんな動きを繰り返しながら、10月8日時点では、ハンセン指数
121.4に対して、NYダウは120.1となっている。ちなみに、
TOPIXは101.7と両指数と比べると、かなり低い数字となっている。

 TOPIXが下げたことに関しては、日本独自に問題があるのだろう。
円高、新政権への不安などが、その主要な要因と考えられよう。香港は、
欧米機関投資家が価格支配権を持つ市場。香港ドルは米ドルとペッグ
している現状では、香港に金融政策の自由度はほとんどない。逆にいえば、
アメリカと同様な金融政策が採られているのに等しい。もちろん、
香港ドルは米ドルとの間でほとんど変動しないので、その分株価変動の
要因もひとつ減ることになる。

 現状のマーケットは、企業業績を評価して買われる業績相場ではなく、
金融緩和による結果としての金融相場となっている。ハンセン指数の動きが
NYダウと連動しているのは偶然ではなく、理由がある。

 マクロ経済の改善に比べ、企業業績の回復は遅れている。本土A株企業
1568社の中間期業績は10.2%減収、14.8%減益。10月中旬
あたりから発表される第3四半期決算は、業績相場に移行できるほどの
好調が予想されているわけではない。ハンセン指数は今しばらく、
NYダウの影響を受け、上げ下げを繰り返すのであろう。

 投資家にとって重要なことは、マーケット全体よりも、個別銘柄であろう。
ハンセン指数の最近の動きをみると、2日を底に切り返している。
2日終値と8日終値を比較すると、非鉄金属、石油、石炭、鉄鋼、機械、
IT、電機電子、不動産、海運、銀行、保険といったところが堅調、
食料品、小売、公共などが軟調な展開となった。

 マーケット全体が強気になる局面では、景気回復期待から景気敏感が
買われ、ディフェンシブなところが相対的に売られる。また、弱気になる
局面では反対に、景気敏感が売られ、ディフェンシブなところが相対的に
買われる。

 一般的に香港市場では、マーケットの方向性は世界の金融市場における
資金供給に大きく影響され、個別銘柄の動向は、ファンダメンタルズに
影響を受ける。そうはいっても、上げ相場が続かなければ、いくら
景気敏感株に投資しても、大きなリターンは得にくい状況だ。

 中国の景気回復は一番確からしい。狙いはやはり、2日から8日までに
上昇した景気敏感株である。しかし、NYダウにトレンドが出るまでは、
少し小刻みに利益確定売りを出した方が良さそうだ。

 どのセクターも企業業績はこれからよくなる方向にある。もちろん、
構造的に業績不振の銘柄を除かなければならないが、基本的には
“下がった株を買い、上がった株を売る”。足元では、軟調な食料品、
小売などにウェイトを置いてみてもいいかもしれない。

 NYダウに上昇トレンドが出れば、景気敏感株だけで構わない。ここで
示したのは、くれぐれも、それまでの戦略である。


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2.お知らせ
【チャイナビ】
 ユナイテッドワールド証券ホームページ上の中国株情報コーナー
「チャイナビ」を担当しています。チャイナビでは、映像で中国株情報を
お伝えします。時間は3分~5分、毎週月曜日、水曜日に更新されます。

【マネックス中国レポート】
 マネックス証券ホームページ上の中国株欄にて毎月中国レポートを配信、
投資戦略、注目5銘柄などを紹介しております。月初めをめどに更新されます。

【サーチナコラム】
 毎週月曜日、サーチナ社中国情報局コラム欄(Yahoo!ニュース、
Yahoo!ファイナンスにも転載)にてレポートを発表しています。内容は、
マクロ経済、株式市場、投資戦略、注目銘柄の紹介などです。

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