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TS・チャイナ・リサーチの田代尚機がお届けします。中国経済や中国株投資に関するエッセイを中心に、タイムリーな投資情報、投資戦略などをお伝えします。中国株投資で資産を大きく増やしたいと考える方はもちろん、ただ中国が好きだという方も大歓迎です。

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2009/10/02

国慶節記念行事について

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                     2009年10月2日 第70号

          「中国株投資レッスン」

        TS・チャイナ・リサーチ株式会社 田代尚機 発行
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          目次
          1. 国慶節記念行事について
          2.お知らせ

1.国慶節記念行事について
 10年前、まだ北京に駐在している頃の話である。当時は50周年記念
であったが、国慶節当日には今年と同じように軍事パレードが行われた。
運動会には練習がつきものだが、この時の軍事パレードについても
予行演習が何度も行われた。

 午後6時ぐらいだったと思う。まだ明るいうちに演習は始まった。北京の
大通りである長安街が完全封鎖され、そこをタンクや兵士を積んだ
トラック、ミサイル発射台のような車が延々と通るのである。
閉鎖される前、長安街の自分のマンション側に渡り、暗くなるまで見入った
記憶がある。

 もっとも、一回見れば十分だ。見慣れないものを見たいといった好奇心
よりも、演習の度にオフィスから締め出されることや、日程が数日前に
突然発表されることが少し不愉快になってきた。日々、どうしても
やらなければならない仕事がある。仕事の予定が立たないことに、大きな
ストレスを感じたのであった。

 今年はそれから10年ぶりとなる軍事パレードであるが、10年前
のようなことはないだろうと思って、北京の友人に聞いてみたが、
驚いたことに同じような状況のようだ。9月18日が最後の演習
であったが、当時と同じように長安街は閉鎖された。

 友人には中学2年生になる娘さんがいる。彼女は当日夜の
8時半に学校に集合、天安門広場まで出向き、夜中の0時から2時半まで
出し物の練習をして、朝4時半になってようやく解放されたそうだ。
もちろん両親は早朝、学校まで子供を迎えに行かなければならなかった。

 どんな出し物か聞いたら、頭に大きなボンボリをつけて2時間半じっと
立っているだけ。それを8月から夏休み返上で連日練習したそうだ。一体、
何を練習するのか聞くと、忍耐力をつけ、途中で倒れないように、筋力、
体力をつけるための運動をしたそうだ。

 また、演習が終わって天安門広場から学校まで帰る途中、銃をもった
兵士がところどころに配備されていて厳重な警備が行われていたそうだ。

 そこまで費用をかけ、市民の経済活動、生活に負担を強いてまでも、
することなのだろうか。市民はなぜ不満を持たないのだろうか。きっと
政府が恐ろしくて何も言えないのだろう・・・。このあたりが平均的な
日本人の感想なのではなかろうか。

 少なくとも、日本で自衛隊が演習のため中央通りを閉鎖するようなことは
起こるはずはない。東京市民はどう考えてもそんなことを許すはずはない
だろう。中学2年生全員が夜中の0時から2時半まで強制的にただ
立っているだけの練習をさせられる。それを黙って許す日本人の両親は
いるだろうか。

 この点で、日中間には大きな違いがあるが、この違いにこそ、中国の
国家としての強さがあるのではなかろうか。経済政策でも財政政策でも、
何だって、政府が強大な力をもって実行する。強い統制力があるからこそ、
国家は柔軟に変化する。改革開放以降の発展は社会主義を維持したからこそ
できたのである。

 もっと本質的なことは、人間は何が最も重要かといった点である。個人の
自由が最も大切だと考えるのならば、とても中国では生きていけない。
多くの欧米知識人は、個人の自由が何よりも大切であり、全体主義的な
国家体制は内側から崩壊すると考えている。

 もちろん、中国人の中にも、政府の横暴だと批判する市民がいないとは
いえない。しかし、大半の市民は平気で受け入れている。こうした演習が
行われること自体、変ではないかと中国人の知人に尋ねたが、これは
“戒厳令だよ”と諭されてしまった。

 中国人の中には、一部の少数民族や、一部の農民など、政府に不満を持つ
人民もいるだろう。しかし、重要なことはほとんどの中国人は、個人の
自由よりも、生活の向上、安定を望んでいることだ。考え方の本質に
かかわる問題である。それは生活が多少豊かになったぐらいでは変わらない
だろう。

 いまだに、こんな演習がまかり通っていながら、少なくとも私の周りの
中国人が10年前と全く変わらず、“その程度のこと何か問題か?”
と極めて“大陸的”な対応をするのを見るにつけ、中国の発展はまだまだ
続くと確信するのである。


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2.お知らせ
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お伝えします。時間は3分~5分、毎週月曜日、水曜日に更新されます。

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投資戦略、注目5銘柄などを紹介しております。月初めをめどに更新されます。

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 毎週月曜日、サーチナ社中国情報局コラム欄(Yahoo!ニュース、
Yahoo!ファイナンスにも転載)にてレポートを発表しています。内容は、
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