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TS・チャイナ・リサーチの田代尚機がお届けします。中国経済や中国株投資に関するエッセイを中心に、タイムリーな投資情報、投資戦略などをお伝えします。中国株投資で資産を大きく増やしたいと考える方はもちろん、ただ中国が好きだという方も大歓迎です。

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2009/06/12

中国株投資レッスン

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                     2009年6月12日 第54号

          「中国株投資レッスン」

        TS・チャイナ・リサーチ株式会社 田代尚機 発行
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          目次
          1. 悪いニュースは伝えない
          2.お知らせ

1. 悪いニュースは伝えない
 中国企業の業績見通しを行う際、とても参考になることがある。それは
取材のアポイントが入りやすいかどうかである。すくなくとも、業績が
悪く、回復の見込みがあるかどうかを調べたくて取材を依頼するような
ケースでは、相手の対応だけで結果がわかってしまう。つまり、回復の
見込みがないような企業は取材そのものを受け付けてくれないのだ。

 それでも無理にお願いして、取材をさせてもらったことが何度かある。
そんなあるときのこと、先方から出てきた担当者は入社1年目の女性
ひとり。手にはアニュアルレポートを持っているだけ。そのアニュアル
レポートを見て話すだけである。無理にお願いした場合はみんなほぼ
そんな感じである。

 一方、業績が大きく回復するような企業では、いきなり総経理が表れて、
わざわざオフレコだと念を押した上で、今、政府に企業リストラの
申請を出しているところだが、もう間もなく認可されるはずだ。業績は
急回復するだろうとインサイダーになると思われるような発言が
聞けたりする。もっとも、何度かそういう話を聞いたが、認可され
なかったケースもある。そんなところは如何にも中国らしい。

 取材を拒否された時のことであるが、その理由を尋ねたところ、
今取材をされても、何も話すことはないと言われた。これが彼らの
本音だと思う。つまり、発表すべきことは、企業にとってポジティブな
内容だけだという発想だ。

 11日、5月の貿易統計が発表された。輸出は▲26.4%減、輸入は
▲25.2%減。それぞれ4月と比べ、3.8%ポイント、2.2%
ポイント悪化している。また、貿易黒字は134億ドル。対前年同月と
比べ、68億ドルほど減少している。チャートにしてみればよくわかる。
輸出、輸入の下降トレンドはまだ続いており、底打ちしたというようには
見られない。一方で、貿易収支は減少に転じており、経済にブレーキを
かけ始めている。

 今回の発表で、気になることがある。それは、マスコミを通じ、海関局が
発表したコメント。今回、海関局は季節調整後の数字を発表した。それに
よると、5月の輸出は4月と比べ0.2%増、輸入は4.4%増。貿易は
回復基調にあると説明している。季節調整の方法は、海関局の
ホームページに公開されている。概念を紹介すると、まず各曜日に
休日を加え、8つの系列に分類、それぞれの特徴を捉えることで、
季節調整を行う。4月と5月では、それぞれの曜日、休日の数が違う。
その違いをこの方法で調整するのだ。

 かなり厳しい説明だ。季節調整後の数字自体、回復基調を保ったといえる
ほどの高い数字ではない。前月との差は少なくとも誤差の範囲である。
冒頭で説明した中国企業の対応からすれば、とてもわかりやすい行動
である。表面的には厳しい数字が出ているがそれほど心配することはない
といいたいだけなのだろう。しかし、そういう中国の“習慣”を知らない
外国人にとっては、悪いのを隠そうとしているだけに見えてしまう。

 発電量がマイナスであるのに、経済成長率が大きくプラスであること。
月次統計を調べる限り、どのように見ても、史上最悪の不況期のデータには
見えないこと。地方経済のGDP合計は全国ベースよりも
相当大きいこと・・・。外国人からみれば、中国統計への不信感は募る
ばかりである。

 “真実を知らせることによって経済成長が阻害されるぐらいならば、
知らせない方がいい”。乱暴な言い方だが、こうした極端な現実主義も
垣間見られる。真実に対する重さが違う。結果がすべてなのだ。

 こうした考え方が、いいか悪いかの価値判断は必要ない。そうした違いを
意識してこそ、真実の中国の姿が浮かび上がってくる。


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2.お知らせ
【チャイナビ】
 ユナイテッドワールド証券ホームページ上の中国株情報コーナー
「チャイナビ」を担当しています。チャイナビでは、映像で中国株情報を
お伝えします。時間は3分〜5分、毎週月曜日、水曜日に更新されます。

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  中国株投資レッスン
    発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ 
    配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000265585.html 
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