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TS・チャイナ・リサーチの田代尚機がお届けします。中国経済や中国株投資に関するエッセイを中心に、タイムリーな投資情報、投資戦略などをお伝えします。中国株投資で資産を大きく増やしたいと考える方はもちろん、ただ中国が好きだという方も大歓迎です。

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2009/06/06

中国株投資レッスン

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                      2009年6月5日 第53号

          「中国株投資レッスン」

        TS・チャイナ・リサーチ株式会社 田代尚機 発行
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          目次
          1. 米中関係は攻守逆転
          2.お知らせ

1. 米中関係は攻守逆転
 どうやら米中関係は完全に攻守逆転したようだ。

 5月31日から6月2日にかけて、ガイトナー財務長官が訪中した。
オバマ大統領の代理といった立場で、胡锦涛国家主席、温家宝首相、
王岐山経済金融担当副首相などと面談した。“オバマ大統領は中国が
為替操作していると信じている。”年初、就任直前のガイトナー氏は、
このように発言したため、中国から強い反発を受けている。今回の訪中で、
中国に対してどのような要求をするのか、非常に興味があった。

 しかし、結果は拍子抜けであった。人権問題はおろか、人民元、
貿易不均衡など、米国がこれまで中国に対して厳しく指摘してきた
問題については、ほとんど触れられていない。むしろ中国側がアメリカ
に対して米国経済の現状について説明を求めるような状態。
2005年7月、アメリカの強い要求に応える形で、人民元切り上げと
現行通貨制度への移行を余儀なくされた頃と比べると、まさに隔世の感がある。

 ここに興味深い統計がある。昨年8月から今年の3月にかけて、中国は
1年あるいは1年未満の短期米国債を1713億ドル購入しているが、
2年以上の国債はわずか229億ドルしか購入していない。また、
235億ドルの長期機構債を売却している。昨年上期は短期で96億ドル、
長期で478億ドル、長期機構債で456億ドルを購入しており、それと
比較すると、短期シフトが著しい。

 中国は、ドルが長期に渡り下落すること、国債発行額が急増し、国債価格が
大きく下落することを恐れている。今、中国は、外貨準備において如何に
ドル資産をうまく減らしていくかに腐心している。金、非鉄金属、
原油などの備蓄を増やし、ドル資産を増やさない工夫をしているぐらいである。

 6月1日、GMが破たんした。結果は予想された通りであったが、
ドル指数(ドル実効レート)には動きがあった。休日を挟み、大きく
ドル安に傾いたのである。

 アメリカはドル安が大きく加速するかもしれない局面で、中国から
支持を得たかったのではないか。アメリカは、“今後財政赤字を減らす
努力をするので安心して下さい”と中国に言いたかったのではないか。
中国がアメリカの国債を売らず、今後買い続けるということを、世界の
投資家に印象付けたかったのではないか。幸いドル指数は、3日、一旦
大きく戻している。ガイドナー財務長官の“中国詣り”は成功を収めた
ようである。

 米中二カ国間協議が世界で最も重要だといわれるが、何もアメリカの
覇権が一気に弱まり、中国が台頭するといった意味ではない。アメリカは
依然として世界の覇権国であろうがが、巨額の財政赤字、
基軸通貨“ドル”の弱体化といった“急所(大きな弱点)”がある。
その“急所”を押えているのが中国である。


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2.お知らせ
【ベトナム不動産セミナー&視察ツアーのご案内】
 5月23日(土)、5月24日(日)、アジアンバリュー社主催、日本アジア証券
後援による「ベトナム不動産セミナー(無料)」で、ベトナム経済を中心に
世界、アジアの経済について講演しました。

 中国と隣接するベトナムは、今後中国の発展によって大きな恩恵を受ける国
の一つであります。一方で、輸出主導型経済から内需主導型経済へと
構造転換を図る中国から輸出産業を大きくシフトさせることで、ベトナムは
成長を大きく加速させようとしております。

 ポスト金融危機で大きく台頭するだろう中国。その中国との結びつきを
強めようとしているアセアン諸国。とりわけベトナム。工業化の初期段階、
経済がこれから大きくテイクオフしようとしているベトナムは、中国と並び
最良の投資先だと思います。

 7月(7日〜12日)には視察ツアーが行われます。一度この目でベトナムの
成長を確かめてみようとお考えの方にはぜひともお勧めのツアーです。
ちなみに、私も同行する予定です。

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