2009/04/10
中国株投資レッスン
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2009年4月10日 第45号
「中国株投資レッスン」
TS・チャイナ・リサーチ株式会社 田代尚機 発行
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目次
1. 医療体制改革は長期の消費刺激策だ!?
2.お知らせ
1.医療体制改革は長期の消費刺激策だ!?
中国の方はやたらと民間医療に詳しい。風邪をひいたかなと思った時は
首筋を強くマッサージするとか、のどが痛い時には梨、生姜を煮たスープが
効くとか、・・・。子供のころのかすかな記憶でしかないのだが、
明治生まれの祖母が言っていたようなことをよく言う。
中国出張に行くたびに、保健マッサージ、足裏マッサージ、抜罐儿
(ガラスのタコ壺のようなものに少しアルコールを入れ、それに火を
付けた後、背中などに押し付け、その部位を吸引する治療法)などをする。
慢性的な肩こりの解消、食べ過ぎ飲みすぎで調子の悪くなった内蔵の働きを
良くすること、気分転換などが目的であるが、いずれも非常に安い。
100元(1460円)程度で十分足りてしまう。
お気づきの方も多いかと思うが、中国にはいたるところに薬局がある。
こちらは安いものから高いものまで、いろいろな薬が置いてある。中には
がん治療用の漢方薬まである。チベット語で書いてある漢方薬など、
なんだか効きそうな感じがする。飲みすぎなど弱った肝臓に効くとか
書いてあると(もちろん、中文だが)、つい買ってしまう。
民間医療が発達した背景には、“看病難、看病貴”といった状況が
あると思う。中国では、“病院、医療機器、優秀な医師が不足していて、
病気を診てもらうのが難しく、治療費が非常に高い”のである。とにかく
入院費が高い。癌にかかってしまうと、1ヵ月で治療費が10万元
(146万円)を超えてしまう。庶民にとって、大病は正に“命取り”
になってしまう。
こうした問題について、政府はなかなか思い切った政策を打てなかった
のだが、今回の積極財政が大きな後押しとなり、政府は3年間で
8500億元(12兆4100億円)を投入、医療制度改革を敢行すると
決めたのである。
全人代でその計画が承認され、6日、具体的な内容を示した
「医薬衛生体制改革を深化させることに関する、中国共産党、中央政府、
国務院の意見」が発表された。就業者に対する医療保険制度を
充実させること、学生、農民に対する医療保障制度を3年以内に浸透させる
こと、一部の医療サービスを一旦政府が買い取ることで価格を抑えること、
薬価を引き下げること、婦人、幼児に対する予防医療を充実させること、
医師の養成、適切な配置、医療施設の拡充を図ること、政府の資金投入を
増やし、農民の負担を引き下げること・・・。“看病難、看病貴”を
解消するために思い切った対策が打たれるようだ。
この政策の持つ意味は大きい。単に医療サービスが向上するだけではない。
中国の貯蓄率は極めて高いことが知られている。2008年の
家計貯蓄率は、日本では3%台に過ぎないのに対して、中国では
28.8%にも達する。中国は社会主義国でありながら、年金、医療保険、
失業保険など、社会保障制度が未整備である。もっと正確にいえば、
国有企業改革、市場経済化を進める際に、こうした問題を重視しなかった
ために、未整備となっている。そのことが、この異常に高い貯蓄率となって
表れている。
今中国は、輸出主導型経済から内需主導型経済へと転換しようとしている。
内需主導型となるためには消費の拡大が不可欠である。今回の医療改革に
よって、万が一病気にかかってしまった時の備えとしての貯蓄は大幅に
減るはずだ。当然、貯蓄率と裏返しの関係にある消費性向は高まるはず
である。即効性はないが、長期的視点にたてば、これもれっきとした
消費刺激策である。
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2.お知らせ
【チャイナビ】
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「チャイナビ」を担当しています。チャイナビでは、映像で中国株情報を
お伝えします。時間は3分〜5分、毎週月曜日、水曜日に更新されます。
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