2009/03/20
中国株投資レッスン
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2009年3月20日 第42号
「中国株投資レッスン」
TS・チャイナ・リサーチ株式会社 田代尚機 発行
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目次
1. 政策は尽きない
2.お知らせ
1.政策は尽きない
ある大手証券会社は、先週も売りを推奨していた。両会
(全国政治協商会議、全人代)が終わり、一旦材料出尽くしになる
というのが主な理由である。しかし、今週の上海総合指数の動きを見る限り、
株価は三角持合いを上に抜けたようである。彼らの誤算は、両会後も
投資家の政策期待は萎まなかったこと。むしろ期待は膨らみつつある。
全人代では、総額9,500億元の財政赤字(中央レベル)が承認されている。
今回の中央政府予算は、空前絶後の景気刺激的な内容となっている。
もっとも、そのすべてが4兆元の積極財政に基づくものではない。巨額の
財政赤字は“4兆元の政策”以外の財政支出の増加、あるいは、減税、
景気減速による収入の伸び悩みなどの総和である。もっとも知りたいのは、
“この巨額の財政赤字による経済浮揚効果はどの程度あるのか”について
なのだが、実態はわからない。
そもそも、4兆元の積極財政政策には、不透明なところが多すぎる。
中央は、11月9日の政策発表前にあった計画よりも、投資を2年間で
1兆1,800億元増やし、その波及効果で4兆元の需要創出効果を引き出すと
説明している。今年はこのうち、5,915億元が入っているそうだが、
その詳細はよくわからない。もともと計画されていた予算にさらに
これだけの金額を加えるとの説明だが、本来の計画は発表されていないので、
正しいかどうか確かめようがない。
創出される需要の内訳は、鉄道、道路などのインフラ投資が
1兆5,000億元、四川大地震の復興が1兆元といった具合で、丸まった数字が
あるだけ。安全な住宅建設に関するプロジェクトは違うようだが、それでも、
第11次5カ年計画、中長期発展計画を前倒ししただけのプロジェクトが
中心となる。全人代を経て、若干その金額が変わっているが、より詳細な
データが示されたわけではない。
逆にいえば、少し今の計画をひねれば、5兆元とも6兆元とも言える。善意に
解釈すれば、政府はアナウンスメント効果を最大限引き出そうとしている
のである。
積極財政によってもたらされる経済浮揚効果は、“4兆元の政策”以外にも
たくさんある。たとえば、1.3年で8,500億元の規模となる医療制度改革、
2.減税や産業構造調整、価格改革などによって、10大不振産業を支援する政策、
3.補助金支出、減税などによって、農村に家電製品を普及させる政策、
自動車を普及させる政策などである。
今回、中央政府に関する予算の総額が出てきたが、地方政府は
これからである。2007年における中央、地方の財政支出比率は1:3.4。
地方政府の方が大きい。中央政府は、地方政府に対して、財政規律を
守らせようとしている。そのために、2,000億元の債券を地方に代わり
発行することにしている。地方政府が無節操に大幅な赤字予算を立てることは
なさそうだが、収入の見積もりを甘くして、結果として大幅赤字となって
しまうケースはありそうだ。
“4兆元の政策”について、資金源は、地方政府の財政支出、上場企業を
含む国有企業による投資、銀行によるローンなどを含む。つまり、銀行に
貸出を促すこと、企業に積極投資を促すことによって、波及効果はいくらでも
高めることができる。
金融政策だってある。証券市場改革もある。国有企業改革、
産業政策もある。中国ならではと思うのだが、今後、追加の財政出動が
行われる可能性すらある。足元の株価の上昇は、金融緩和期待とこの追加の
政策期待が高まったからである。
ちなみに、追加の財政出動がある場合、全人代での審議なしで、
国務院常務会議で可決してしまうのだろう。とにかく中国は柔軟である。
景気回復という結果を出すためには何でもする。
国務院が動けば政策などいくらでも出てくる。経済が回復するまで政府は
政策発動の手を緩めない。政策相場は業績相場に移行するまで続くはずである。
ちなみに冒頭の大手証券会社は、今週の火曜日、ついに推奨銘柄を出し
はじめた。柔軟なのは、政府ばかりではない・・・。
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2.お知らせ
【チャイナビ】
ユナイテッドワールド証券ホームページ上の中国株情報コーナー
「チャイナビ」を担当しています。チャイナビでは、映像で中国株情報を
お伝えします。時間は3分〜5分、毎週月曜日、水曜日に更新されます。
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中国株投資レッスン
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配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000265585.html
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