中国株投資レッスン  RSSを登録する

TS・チャイナ・リサーチの田代尚機がお届けします。中国経済や中国株投資に関するエッセイを中心に、タイムリーな投資情報、投資戦略などをお伝えします。中国株投資で資産を大きく増やしたいと考える方はもちろん、ただ中国が好きだという方も大歓迎です。

最新号をメルマガでお届けします    
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。
2009/03/06

中国株投資レッスン

////////////////////////////////////////////////////////////////
                      2009年3月6日 第40号

          「中国株投資レッスン」

        TS・チャイナ・リサーチ株式会社 田代尚機 発行
////////////////////////////////////////////////////////////////
          目次
          1. 全人代開幕式での追加景気対策発表は誤報
          2.お知らせ

1.全人代開幕式での追加景気対策発表は誤報
 4日のNYダウは6日ぶりに反発したが、マスコミによれば、上昇要因の
ひとつは、“中国の景気対策への期待感”。日本も同じだ。4日の後場、5日の
前場の動きを説明するのに、マスコミは、“中国の景気対策や5日開幕した
全人代への期待”を株価変動の理由のひとつにあげていた。

 中国の景気が回復し、それによってどの国がどれだけの恩恵を受けることが
できるのだろうか。もちろん、国内企業だけでは供給しきれない製品は輸入
せざるをえない。また、内需拡大で恩恵を受ける外国企業はあるはずだ。

 しかし、中国は、輸出が増えない限り、輸入を増やさない。政府は貿易を
コントロールすることができ、その意志もある。限りある需要を満たすのは
国内企業による供給である。少なくとも、中国政府のコントロール下に
おいては、国内企業を押しのけて、外国企業が“おいしいパイ(需要)”に
ありつくのはそれほど簡単ではないだろう。

 そのことよりも、4日、上海総合指数が6.1%急騰したが、その理由は
何だったのかしっかり分析できているのだろうか。

 2月上旬からしばらくの間、経済の悪化と政策とが微妙なバランスをとって
おり、上海総合指数は持ち合いとなっていた。しかし、政策の中心であった
10の不振産業の支援策がすべて出そろったこと、過剰流動性懸念が広がった
ことなどにより、そのバランスが崩れた。それが2月26日(木)急落の
要因である。

 しかし、27日(金)、2日(月)、3日(火)、相場は崩れず、むしろ下げ
止まり。そうした状態で、いくつかの好材料が出た。

 まず、政策に関するもの。全国政治協商会議委員で前統計局長の
李徳水氏が、“温家宝首相は5日開かれる全人代開幕式で、新たな
景気刺激策を発表するだろう”と発言した(マスコミがそのように伝えた)。

 次に、経済に関するもの。2月の製造業景況指数(PMI)は49.0%と、
3か月連続で改善した。“来週発表されるマクロ統計はどうやらよさそうだ”
といった期待が投資家の間に広がった。

 加えて、金融に関するもの。ある政府関係者の発言によれば、2月の
新規貸出増加額は9,000億元〜1兆元に達した模様。1月の1兆6,200億元と
比べれば減少しているが、市場予想である8,000億元程度よりは大きい。
人民銀行は過剰流動性を懸念していたが、短期資金を過度に吸収することは
なかったようである。

 こうした材料が出たから、直近の下げで売った投資家を中心に、買い戻しの
動きが広がり、思わぬ急騰となった。

 気になるのは、欧米、日本の投資家がこうした情報の信憑性をしっかりと
把握した上で投資行動をとっているのかどうかである。上海総合指数が
急騰している。急騰する限りには何か確かな理由があるはずだ。追加の
景気対策が発表されるのか。ならば、買いだ・・・。こうした発想ではまずい。

 もっとも、現在の相場で、好材料などほとんどない。マーケット関係者、
特にバイサイドとしては、何でもいいから好材料が欲しかったのだといった、
うがった見方もできる。

 翌日となる5日のNYダウは、281ドル安の6,594ドル、12年ぶりの安値。
6日の日経平均は260円安の7,173.10円。マスコミ報道を見る限り、
“全人代で追加の景気対策が発表されなかったこと”を下げ要因としている
ところはないようだ。

 しかし、重要な情報の報道が抜けている。“5日、前統計局長の李徳水氏は
マスコミの発表が事実と異なるとして、全面否定している”といった情報
である。

 今回が誤報だからと言って、今後、追加の景気対策がないと決まったわけ
ではない。おそらくあるだろう。ただし、それは何の前触れもなく
発表されるかもしれない。少なくとも、11月9日の内需拡大策、1月4日の
10の不振産業への救済策は、唐突に発表された。中国情報の評価は難しい・・・。



----------------------------------------------------------------------
2.お知らせ
【チャイナビ】
ユナイテッドワールド証券ホームページ上の中国株情報コーナー
「チャイナビ」を担当しています。チャイナビでは、映像で中国株情報を
お伝えします。時間は3分〜5分、毎週月曜日、水曜日に更新されます。

---------------------------------------------------------------
  中国株投資レッスン
    発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ 
    配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000265585.html 
---------------------------------------------------------------

最新号をメルマガでお届け
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。

最近の記事

上へ戻る