2009/12/24
メールマガジン「NPO2050 メルマガ」
☆★☆--------------------------- メールマガジン「NPO2050 メルマガ」 -----------------------------------第16号 2009年12月24日 このところの雪だよりにスキー場の情報がにぎわっています。一方で著名人の遭難報道、 北米そしてヨーロッパでも豪雪による障害がさまざま出ているよう。関東地方は典型的な 冬型のお天気。 今年最終の発信となる16号ですが、COP15をめぐってのオーストラリアにおける市民運動 の様子について、橋本果遊さんから寄せられました。日本では、もっぱら首相のうごきや 経済界の意向を反映していると思われる論調が支配的で、ともすれば内向き思考に陥りがち な昨今の私たち、日本では目立った市民運動はなかったように思います。そうであればこそ、 このような報告に注目しなければと思います。ついで、前回お休みした吉田さんによる 「2050はどこから?」、ここでは二宮書店の『統計概要』のことが記されますが、かつての 地理教員として補足させていただけば、矢野恒太郎記念会による「国勢図会」を手もとに、 そして生徒には二宮書店や古今書院などによる統計資料集を用意させるというのが地理学習 の基本でした。コンパクトな統計集を手もとにおくことの意義をあらためて思いだす機会と なりました。関口さんによる事務局便りに続き、新年第1回のメルマガ第17号の内容について、 みなさまからの投稿特集にしたいというお願いを編集後記とさせていただきました。(梅村) ☆★☆-------------------------------------------------------------- 1. Walk Against Climate Change 橋本果遊 2. 2050はどこから(11)~中国をだれが養うか? 吉田昭彦 3. 事務局だより 4. 編集後記~新年第1回、第17号についてのご協力お願い ---------------------------------------------------------☆★☆ 1. Walk Against Climate Change 橋本果遊 12月15日、オーストラリアでは主要各都市で約100,000人の参列者を動因したデモ行進が 行われた。コッペンハーゲン・サミットの気候変動に一般市民の声を反映させるためだ。 友人と豪政府環境省からの数人と、炎天下の中、シティーのマーティンプレイスからオペラ ハウス横にある植物園まで、プラカードや声明の書かれたTシャツを着た人々と共に歩いた。 未来のこどもたちに安全な地球をとウォーク開始時にスピーチをした人の中には、小学生たちが 「どうするの? (気候変動)」とコーラスを歌い問題提起をした他、ブッシュファイヤー (山火事)対策消防隊長官による気候変動に伴いリスクが高くなる山火事に対応する消防隊員 たちの安全性などについて触れるほか、市民を代表した主婦の女性などが声明を読み上げた。 実質歩いた距離はたいしたことはないが、シティーの中心地、ビジネスメッカの一帯を歩く。 参加者は事前に登録をしていれば、このウォークのシンボルとして青の靴紐が渡されていて、 思い思いに靴や頭に縛りつけデモの趣旨を主張していた。また、赤い旗は社会主義者、 緑はGreen党あるいはEcologist党と呼ばれるいわば草の根運動や環境保護者を代表する党、 青いTシャツは反論者たち、オレンジのリボンは環境保護運動家、また黒のTシャツは貧困を 歴史にと歌う活動家たちそれぞれが、色を使って意思表明をした。 印象に残ったのは、やはり参列した一般市民を代表して発言した女性、一家の母親であり 気候変動対策活動家でもある彼女は、「わたしも昔は政治家に手紙を書いたことなどあり ませんでした」「でも今はあります」、「わたしも昔は小さなことなど変化の足しにも ならないと思っていました」「でも今は子供たちに質問されても即答できるほど知識も 豊富になりました」と力強い声で話し、多勢の拍手を浴びていた。 豪州の子供を代表して発言した12歳の少女は、「大人たちは世界を動かしていく力を兼ね 備えています、でも実際の行動を起こしません」、「これからの地球は、わたしたち子供 たちが生きていく場所です、それを守るに値する行動力が必要とされています」と、小学生 とは思えない説得力のある、また将来のリーダーを想像させるような頼もしさでスピーチ をした。 後援はグリーンピースやオックファム、またアムネスティー・インターナショナルと主要な 国際NGOが参加していた。思い思いに着飾り、全身を真っ青にペンキで塗り、自称グーリーン・ マンと名乗っていたのは若い男性、スーツ姿で参列していた人と対照的で市民ひとりひとりが 積極的に参加していたデモだったように思う。 コッペンハーゲン・サミット最終日には、このデモの様子が各国代表者に向けて、動画で 放映されるとの発表があった。シドニーでの参列者15,000人、メルボルンでは50,000人と 気候変動に対して国民の関心の高さが現れているように感じた。 このデモは、毎年開催されているが、今年は特に大勢が参加したとのこと。コッペンハー ゲン・サミットに集まる各国指導者に向けて 「未来のこどもたちと次世代のため気候変動 対策の行動を今すぐに」 とのうたい文句をつけて、先進国および先進途上国の両者にとって 気候変動が惨劇とならない 「フェアな政策」 をとっていくようにとの一般市民の思いが 込められている。 実際にサミットを終えたいまとなっては、これら市民の動きがどの程度代表者たちに届いた のかはわからない。しかし、国を動かしていくのは政治家でもなく代表者だけでもない、 われわれ市民なのだという力強い姿勢は、この国の一般市民に活気がある特色なのかも しれない。 *梅村注 報告の中にサミット最終日にこの催しについての動画放映が予定されていると記されて います。なるほど、オーストラリアにおけるCOP15をめぐっての動画は、とてもたくさん アップされており、日本との温度差を感じました。ただ、多分これだろうと思うもの [Australians send a climate message to Prime Minister Kevin Rudd]をみつけましたが、 どういうわけかアクセスは拒否されました。 2. 2050はどこから~中国をだれが養うか? 吉田昭彦 私事になりますが、1980年代から90年代にかけてお世話になった方のお子さんたちの お勉強の指導に関わったことがあります。3人のお子さんでしたが、年齢が近く、大学まで ある私学の小学校に3人が通っておりました。一番上のお子さんが中学を卒業するころの ことでした。小学校だったか中学校だったかは忘れましたが、授業では二宮書店の『統計概要』 が使われていました。この冊子は毎年改訂される便利な統計の冊子です。食事のときでしたか、 筆者が幼少のころの食糧事情とお肉が貴重で、なかなか食べられなかったことのお話をして いたときのことでした。感心なことに、一番下のお子さんがこの『統計概要』を持ち出して きて、「ほんとだ、肉の供給量がこんなに増えている」と言ったのです。上の子も、真ん中の 子もかつて使った冊子を持ってきて「ほんとだ」と子供たちは、それぞれ、納得していました が、その時です、年代の違う『統計概要』を見比べていて、「えっと」思うデータを見出した のです。それは中国の豚肉の消費量でした。一人当りの消費量は少ないのですが、毎年、 消費量が増加していたのです。 当時、中国は「改革開放政策」(1979年)が実施され、経済成長に弾みがつき始めた頃 のことでした。中国料理には豚肉は欠かすことができませんので、「この先、12億の人口 (当時)の中国が高度経済成長に成功し、豊かになり、日本人と同じくらい肉を食べるよう になったとき、そのとき使用される飼料用穀物はどこの国が供給するのか」の問題が脳裏に 浮かんだのです。著名なレスター・ブラウンが『誰が中国を養うか』を出版する前のこと でした。 3. 事務局より 3-1. 12月国会議員ワークショップのご報告 12月10日に国会議員ワークショップが開催されました。NPO法人2050では、日本の政治 指導者の皆さまを対象に、世界の将来に対するビジョンを持たれ、日本が国際社会で指導性 を発揮する事が求められている中で、国会議員やその秘書の方々のためにワークショップを 年6回行っております。今回で第27回となるワークショップでは「女性の品格」の著者として も有名な坂東眞理子さんを講師に向かえ「世界の女性・日本の女性」というテーマで行われま した。様々な統計から、世界の女性、そして日本の女性の教育・生活・雇用・収入・政治 への参加などを数字や表を見ながらお話いただきました。GEM(ジェンダー・エンパワー メント指数:女性が積極的に経済界や政治生活に参加し、意思決定に参加できるかどう かを測る指標)では、日本・韓国を始めとするアジア諸国は、欧米(特に欧州)に比べ まだまだ遅れていることなどが浮き彫りになりました。また興味深い話として、日本では ほとんどの家庭で家計管理の最終決定は妻(女性)が持っていることが多く、世界的にも 上位ではあるが、土地・家屋における実権は、欧米では夫婦で決定するのに対し、日本では 、夫(男性)が決定しているということも統計からわかりました。また平成20年には男女 ともに約半数の子どもが4年生大学に進学しており、進学率は男女ともに右肩上がりの状況 にあります。その状況を考えると、10年後くらいには専門分野で更に女性の活躍が見込め るのではというお話もありました。参加者も皆熱心に質問をされていました。 3-2. ジャズ チャリティーコンサートのご報告 12月10日 ケイコ・ボルジェソンさんのジャズトリオコンサートがサントリーホール ブルーローズ(小ホール)にて開催されました。ケイコさんは 「お母さんの命を守る キャンペーン」にご賛同いただきました。今回はジャズピアニストのケイコさんがヨーロッパ から2人の若手女性ミュージシャンを迎え女性のみのトリオによるジャズコンサートでした。 7時に始まったコンサートは常時ケイコさんのパワーで会場は熱気に包まれました。ほとんど の曲はケイコさんのオリジナル、またタンザニア スワヒリ語の歌や、アフリカに関連した 曲が多く、ヨーロッパ、アフリカ、アジア(日本)が融合した素晴らしいジャズコンサート でした。 またコンサート中にも、「お母さんの命を守るキャンペーン」について熱心にご説明して いただき、休憩時間や終了後には、たくさんの方々が積極的に署名をしてくださいました。 その日のコンサートだけで、合計280人から署名をいただくことができました。ご協力 いただきました方々に感謝申し上げます。 3-3. 今後の予定 12月28日~1月7日 事務局年末年始のお休み 1月16日~1月30日 南インドスタディーツアー(参加申し込みは締め切りました) 2月10日 国会議員ワークショップ 2月12日 月例講演会 4. 編集後記~新年第1回、第17号についてのご協力お願い 2050は多様なリソースの宝庫、次から次へと原稿は押し寄せてくるとの想いから5月下旬、 第4号から編集と発信を引き受けたものの、一週おきの発信目標は早々と断念、月2回の発信 となってしまいました。とはいえ、これまで続けられたのは、ひとえに事務局関口さんの おかげ。定期的に寄稿いただいている方があればこそ、なんとか持ちこたえてくることが できました。ありがとうございました。 ということで、新年からはもう少し多くの方々からの寄稿を願っています。そのきっかけ として、新年第一回の発信、第17号(1月第1週半ば発信予定)の内容を、みなさまによる 新年のお便りを中心に構成したいと思います。2010年を迎えてのご自身の抱負、2050への 期待、メルマガへの提案などなど、メルマガ年賀状といった感覚で構成してみたいと思って いますので、ぜひともお便りをお寄せください。体裁はメールでいただけるのがベストです が、ファクス原稿でもかまいません。 編集の都合上、12月31日までお寄せいただけるとありがたいです。いただいた原稿について は、原則としてそのまま掲載したいと思います。 宛先は、事務局はお休み期間に入っていますので、編集担当の梅村あてに直接お届けくだ さるようお願いします。宛先は次の通りです。 メール:BXH02004@nifty.com ファクス:03-3936-3949 それでは皆様、良いお年をお迎えください。 (梅村) ----------------------------------------------------------------------------------------------------------- メールマガジン「NPO2050 メルマガ」 ★ 発行責任者 : にせんごじゅう ★ 公式サイト : http://www.npo2050.org ★ 問い合わせ : mail@npo2050.org ★ 登録・解除 : http://www.mag2.com/m/0000265454 ____________________________________________________________


