2009/10/16
中国ネット世論も歓迎、東アジア経済圏構想
★☆★ 「現代ロシア政治・経済の展望」 ★☆★ 2009年10月 16 日 ( 金 ) ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・ (Newsru.com)(HTV)(Vesti.ru)(ejru)他より ★ ロシア最大自動車メーカー、救済で意見の相違 プーチン首相がルノーや日産に対し、支援を求めているのに対し、 ロシア産業・商業省副大臣デメンチエフ氏は、「5万人の解雇が必要で、 これ以上国家資金の投入は無意味」と発言した模様。 一方、シュヴァーロフ第一副首相は10月8日、「大量解雇の噂があるが、 それはデマ」と現地トリアッチ市で語っている。このような意見の 相違が公表されること自体、政権内部での経済政策に亀裂が 走っている証拠? それはメドベージェフ大統領とプーチン首相の考え方の違いから 来ていると見る向きもある。 ★ プーチン首相、中国向けガス供給、2015年までに 150億立方m 今週、「上海協力機構」首脳会議に出席のため訪中したプーチン首相は、 記者団に対し中国向け天然ガスの輸出に関し、決済はルーブルと 人民元のバランスで実施することを検討中と述べた。 但し、試験期間が必要と。 2015年までは西回りで、太平洋パイプラインによる輸送は 2015年以降になるとの見通しを示した。 ★ イラン問題でメドヴェージェフ大統領と意見合わず? プーチン首相 オバマ大統領を説得してポーランド、チェコへのミサイル防衛 施設建設を諦めさせたと公言しているメドヴェージェフ大統領は イラン制裁でもあっさりアメリカ寄りの外交で指導力を発揮。 イランもプーチン首相も不機嫌。 ★ ロシア統一地方選、不正結果で下院は大もめ 10月11日実施の全国地方議会、一部首長選挙については、 選挙運動中も野党(準与党を含む)候補者への選挙妨害が激しかったが、 それ以前に、民主派や右翼過激派の候補者の登録で違法な「排除」が 行なわれており、異常な結果は予想されていた。 そして、与党「統一ロシア」が「大勝」。ところが、これまでは 大人しかった野党各党も今回だけは余りにもその不正が露骨で あったため、10月15日召集の下院議会は冒頭から荒れ、 まずジリノフスキー・自由民主党党首(議会副議長)が口火を切り、 中央選管委員長の議会召喚を求め、反対する与党に抗議して、 党員議員に退場を指示。 その後、準与党の「ロシア正義党」(官製カモフラージュ野党ではあるが) も今回は本気で怒り、議場で抗議後、やはり退場。 議会第2党の共産党も退場。 この日は今後の議事運営協議が出来ずに散会。 しかし、夕刻、メドヴェージェフ大統領が各党との会談に 応じると約束したため、準与党の「ロシア正義党」は 10月16日から議会再開に応じることにした模様。 重要な変化ではある。黙っている野党から行動する野党に変化。 これは経済危機による国民の不満が沸点寸前であるあることを 危惧する野党が行動に出たと見るべし。 プーチン首相は記者団に対し、「選挙で負ければ不満が出るのは どこでも同じ。裁判に訴えればよい」とかわした。 ★ 裁判所、クレムリンの圧力から独立判断? スターリンの孫エフゲー二・ジュガシビリ氏が「ノヴァヤ・ガゼータ」 (「新・新聞」)紙に掲載された「血に飢えた食人種」 (アナトーリー・ヤフラコフ氏記事)を「名誉毀損」で訴えた事件は モスクワのバスマン地区裁で却下される。 32万ドルの損害賠償金は獲れず。スターリンの孫も時代感覚から ずれていた? クレムリンも今は難しい局面なので、圧力など掛けるはずがないこと、 見通せなかった? 今、ロシアでは社会不満が共産党支持に回帰している。 一方、民主派はプーチン首相の政策失敗(硬直化した国営企業化と 資源依存経済の見直しの遅れ)を批判して血気盛ん。 こんな時、共産党に肩入れするような「スターリン」支持を 出せるはずがない。 ★ ロシア、10年後世界最大の産金国に ロシアの「ポリメタル」社社長ビターリー・ネシス氏は、 ロシア政府が資源開発・活用の規制緩和を実施すれば、ここ2年間の 増産率5~7%を軽く超える年率でその2倍~3倍で産金量を 確保することが出来ると語った。 そうなれば、10年後にはロシアは世界最大の産金国になると。 その時最大のライバルになるのは中国とのこと。 ★ チュバイス社長(「ロシア・ナノテクノロジー」社)排除の機会狙う プーチン・シロビキ(治安関係出世グループ)派 水力発電所の発電規模では世界第2位のサヤン・シュシェンスク 水力発電所で8月におきた事故の責任をかつての名目上の所有者 (ソ連時代に建設され、エリツィン大統領時代に「統一ロシア電力網」の 社長に就任していた)に取らせようとの陰謀が進行中とのこと。 つまり、ロシア技術監督庁の事故調査委員会は、「ダムの コンクリートブロックの留め螺子が不良品であったため、水圧に耐え切れず、 送水回路が破壊され、発電機室の破壊につながった」との結論に達した。 そこで、この発電所の引渡し書に署名した「ロシア統一電力網」社長だった チュバイス氏が最高責任者として「逮捕」収監されるべしと言う 論調が出ている訳である。 遠因は、ソ連時代のどの建築物でも見られた現象で、法律で定められた GOST規格は立派なのだが、実際の品質は不十分で、誰もが知っていても 止めようのなかったソ連時代の「モラルハザード」の結果を 市場経済導入の立役者?チュバイス氏に「被せよう」と言う意図が 見え見えだが、ジリノーフスキー氏のような過激な「愛国者」が言うと もっともらしく聞こえてくる。 つまり、ソ連崩壊後、過激な市場経済導入と国家資産の「配給券」 制度導入でロシア経済を大混乱に導いたと言う恨みを抱く国民の 不満をここで一気に解消しようとする勢力がいることを物語る。 ただ、最高検察庁捜査委員会筋からは、「ロシア技術監督庁 事故調査委員会の判断をそのまま踏襲するとは限らない」と牽制球が 投げられており、プーチン首相の意向は明白とも言われている。 チュバイス氏ほどの卓抜した能力の持ち主を刑務所送りすることは、 ホドルコフスキー氏を逮捕、裁判にかけている以上の国際的反発が 予想されるばかりか、彼の経済政策の実績を今後も生かした方が ロシアの将来にとっては有益と判断しているはずと。 したがって、社会のガス抜きか将来をにらんで恩を売っておくか、 プーチン首相の腹は決まっている。プラグマティストの面目躍如。 ★ 「ポスト危機時代」の世界経済 世界銀行総裁ゼーリック氏講演要旨 (人民日報・電子版、「国際金融報」の引用) 世界の経済パワーと経済成長モデルにバランス再編が必要 中国は世界経済の安定したパワーとなりつつある など 「人民網日本語版」2009年10月14日 http://j.peopledaily.com.cn/94476/6783214.html ★ 中国ネット世論も歓迎、東アジア経済圏構想 しかし、困難要因として 「領土・領海紛争」(43.3%、1513票)「歴史問題」(22.6%、790票) 「協力の主導権争い」(11.0%、384票)、 「日韓の政権交替」(10.2%、358票)、「軍事的警戒心」(8.7%、304票)、 経済摩擦(2.5%、89票)、「文化の違い」(1.6%、55票)を紹介 「人民網日本語版」2009年10月14日 http://j.peopledaily.com.cn/94474/6783206.html ★ ロシア、ユーロ建て国債発行も視野 プーチン首相、クードリン財務相ともに、この件に言及。 ただし、歳入欠陥の穴埋めが目的ではないと。 ★ タジキスタン、ロシア語を格下げ ラフモン大統領は先週、「共和国国家語に関する法律」に署名。 今後、公式文書および公的機関における使用言語はタジク語のみに 制限される。両語併記がなくなると外人には大変のはず。 ★ 中央アジア首脳がボイコットしたCIS首脳会議、 気になるカザフスタンの変身 先週モルドバ共和国の首都キシニョフ市で開催されたCIS首脳会議、 中央アジア諸国のトルクメニスタン、ウズベキスタン、カザフスタン、 タジキスタンはそれぞれ代理出席。 それまではロシアに一番近かったカザフスタンのナザルバーエフ大統領、 どんな用事が立て込んでいたのかと思えば、首都アスタナ市で トルコとの親善行事に参加していたようである。 トルコの父祖「ケマル・アタチュールク記念銅像」の 落成式に出席、友好国トルコを中心としたトルコ系民族の 団結を称えていた。 カザフスタンの父祖「アバヤ・クナンバーエフ」 (詩人、カザフ語の創造主)の銅像がアンカラに建設された ことに対する答礼のようでもあったが、中央アジアやロシアの イスラム圏に対するトルコの接近は気になるところ。 ★ イスラエル、トルコとの関係悪化、 親パレスチナ・ドラマの放映開始で イスラエルがトルコに対する武器供給で慎重になったのを反発。 パレスチナ・ガザ地区でのイスラエル兵士の残虐振りと パレスチナ戦士の英雄振りを誇張したTVドラマシリーズ 「エイリリク」(「別離」)が10月14日、放映開始。 イスラエル外務省は早速、駐イスラエルのトルコ大使を 外務省に呼び、事情説明を求めたとのこと。 また、トルコは慣例の年次軍事演習にイスラエルを招待せず、 波紋を呼んでいるとのこと。 映像の一部を観たが、最初はドキュメンタリーかと思っていたが、 映像が綺麗過ぎるし、アングルがパレスチナ兵士の側だったり、 イスラエル兵士の側だったりで、危険な撮影だと驚いていた。 しかし、もう一度ニュースの見出しを読んで納得。 ドラマシ・リーズ放映開始となっていた。 ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~ 文責 ヨーゼフ・サハロフスキー WTI先物 77ドルを超え、金価格も上昇中。 ロシアの株価は完全に上昇波動。 アメリカ経済も立ち直り。すべては中国のお陰? 資源備蓄政策はそう簡単には変わらない。 ロシア経済、地方の崩壊は救えない?根本的政策転換が必要。 どうすれば良いのでしょう。 こんな小さな日本とて「限界集落」問題が出ている。 あの広大な国土に1億4千万人。 鳩山首相、ロシア極東・シベリアも「東アジア」経済圏構想に いれるよう働きかケては如何ですか。 ■ このメールマガジン は『まぐまぐ!』を利用して 発行されています。 http://www.mag2.com/ ■ 無料購読の登録と解除は随時、画面上から出来ます。


