2009/09/25
メドベージェフ大統領、2012年、首相就任で妥協の可能性示唆
★☆★ 「現代ロシア政治・経済の展望」 ★☆★ 2009年9月25日 (金) ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・ ★ メドベージェフ大統領、2012年、首相就任で妥協の 可能性示唆 G20と国連総会、安全保障理事会に出席のためアメリカに 滞在中のメドベージェフ大統領は9月24日、ピッツバーグ大学を 訪問、同大学教員や学生との懇談会(講演会というよりは)に出席した。 約1時間の懇談会は、最初の8分間ぐらいで自己紹介と今回の 訪米目的を話し、残り時間は学生の質問に答える形で進んだ。 勿論、立ったままで演壇から質問者を自分で名指しながらのもので、 司会者が主導するものではなかったのは結果的にフランクな 話し合いを可能にしたようである。 学生のほとんどがロシア語での質問だったが、ベロルーシ、 ウクライナからの留学生が質問に立ち、自国との関係に触れたのは 興味深い。 ただ、サハ共和国(ヤクート)からの留学生が流暢な英語で 質問していたのは意味深であった。 同大統領は冒頭、50年前のフルシチョフ首相 (当時のソ連共産党第一書記)と比べないで下さい、と言って 笑いを誘ったり、結構ユーモアを効かせて会場の雰囲気を 和らげる努力をしていた。 1、男子学生 グルジア問題について 回答: ロシアとグルジア、グルジア国民との関係には何も 問題がありません。あるとしてもそれは一時的な問題です。 問題はグルジアの一個人との考えの違い、関係が悪いだけで、 サアカシビリ大統領はグルジア国民とアプハジア共和国と 南オセチア共和国に対して犯罪を犯しました。 2、女子学生 大国の指導者として影響力があるので、 何が一番大事か教えてください。 回答: 大国?と言うのは当たりません。今日、中国の 胡錦濤氏がいればそう言えるかも知れませんが。 確かに、ロシアは面積は大きいです。・・・ 大事なことは、「今を大事にすることです」。・・・ 私にとって大学で学んだ時代がもっとも充実していました。 皆さんも学んでいる今を大切にして下さい。 3、女子学生 イラン問題(何度もイラクと言い間違って いたが、最後に気が付いたよう。あがっていた?) 回答: この問題はオバマ(敬称略で呼んでいる)とも 長時間話し合いました。30分以上、オバマはこの件を 話しました。そして、あなだですね。・・・ 国際社会の一員として、どの国も核エネルギーの平和利用の 権利を持ちます。また、核武装に対する制裁措置はこれまでも 何度もとられてきましたが、成果を挙げていません。 問題は、イランンが核開発計画の情報を公開することです。 それでも公開しないようであれば、その時には国際法に 基づく制裁措置を講ずればよいと考えます (注:マスコミ報道では伝わっていなかった微妙な ニュアンスが分った。頼みこむオバマと不承不承 説得されたメドベージェフの関係) 4、女子学生 米ロの学術交流と学生の失業問題 回答:経済危機で若干少なくはなっていますが、 交流は盛んです。ピッツバーグ大学にも多くの ロシア人教師がおります。・・・ 学生の雇用の場の確保については努力しています。 最近の例で具体的には、大学や研究機関に企業を設立する ことを認めることにしました。これで十分ではありませんが、 方策を採っています。 5、男子学生 5年後の米ロ関係 回答:昨日よりは今日の関係が良いです。1年前はほとんど 冷戦状態の瀬戸口におりました。誰のせい(注:ブッシュ前大統領と 言いたいのを遠慮)とは言いません。 そして、それはもう過去のことです。・・・ オバマとは気持ちがいいです。一つには同年代と言うことも あるでしょう。また、教育が同じ法学系と言うことで 思考方法が似ていると言うこともあるでしょう。 でも、何よりも重要なことは、オバマが素晴らしいところは、 相手の話を十分に聞くことです。前もって何らかの先入観を もって接するのではなく、人の話に耳を傾け、誠実さを持っている ことです。 防衛システムの問題は、私が彼に何度も説明し、 彼はそれを十分に聞き、そして分析をし、今回の解決に 至ったのです。 このようなオバマの誠意と決断力は国際的関係に 良い影響を与えています。 大統領職にありこのような決断をすると言うことは そう簡単なことではありません。 前政権の決定を変えるというのですから。 私も同じ立場にあるのでそう言えます。 (注:意味深である。プーチン首相との関係を暗示?) 6、ベロルーシ留学生(女子学生) 妹のベラルーシとの関係 回答:妹と言うことはありません。どちらが姉か妹かで争うと 混乱しますので。何も深刻な問題はありません。・・・。 今回もアメリカから帰国したら、ルカシェンンコ大統領と 会うことになっています。 7、サハ共和国留学生(女子学生) ダイヤモンドなどの 資源配分で連邦配分が多き過ぎ 回答:確かにサハ共和国はダイヤモンドなどの資源の豊かさで 連邦では特殊な地域です。ダイヤモンドは世界の25%の 埋蔵量があります。 地域は自然条件が厳しく、さまざまな配慮が必要です。 サハ共和国は連邦の一部であり、将来もそうであると思いますが (注:意外な言葉。連邦の崩壊を危惧している?)、 資源は連邦財産の一つであります。・・・ ところで、この問題には専門家が答えた方が良いでしょう。 そのために閣僚を同行してきています。クードリン財務大臣です。 クードリン財務相登壇 サハ共和国で採掘された資源は輸出されお金は国庫に入ります。 他の地域では石油が取れます。ガスの採掘もあります。 別の地域では農産物が収穫されます。いろいろな企業が各地域で 製造業を営んでいます。 税収入でそれぞれの地域のインフラが整備されます。 サハ共和国では道路の建設やダイヤモンドなどの鉱山開発に 税金が投入されています。 今回の世界不況でダイヤモンド価格が暴落しましたが、 国庫で買い支えました。 (注:説得力はあるのだが、やはり、中央の吸い上げ率が 大き過ぎると言う地元民の不満は、独立運動の大きな根拠で 問題の根が深い。 それと気になるのが、何故、この会場にまでクードリン財務相が 同絆していたのか不思議。) 8、女子学生 2012年、大統領に再任の可能性は? 回答:国民の支持があれば大統領再選を考えても良いですが、 まー、将来のことをあまり早く考えるのはどうかとも思います。 最近、プーチンがこの件で話していますので、直接プーチンに 訊いて見てください。一緒に話し合うと言っていました。 やはり、プーチン本人に訊いて見てください。 (注:大変気になる発言と口調。気をつけなければ。 外国とは言え、プーチン氏に敬称をつけるべきだった。 勿論、フルネームで呼ぶ必要はないが、 少なくともウラジーミル・プチンとか。ミステル・プーチンだと 皮肉になるし、難しいところ。) 9.ウクライナ留学生(女子学生) 両国関係 ベロルーシと同じで、両国は身近な国。しかし、 ユーシェンコ大統領が問題を複雑にしている。 指導者同士の関係が良くなれば問題は解決する (注:既に、大統領が変わることを意図的に流している。)・・・ 10、女子学生 2012年、プーチン首相と交代し、 首相になることは? また、この問題ですね。私は大統領候補に推薦された時には それほど大統領職に野心はなかったのです。でも、選挙中に、 これは相当真剣に取り組むべき職と認識するようになりました。・・・ 私が大統領でも首相でも国益に適うのであれば、プーチン首相と 交代して2012年、首相になることは構いません。 でも、先のことを言ってみても仕方ないです。 11、男子学生(?) 司法制度の改革 回答: 国民の裁判制度に対する理解と裁判官に対する尊敬とが 必要です。国民の多くが未だに問題があると行政の長や幹部に 頼る傾向があります。 裁判官の中立性を確保する手立てを施しています。 最近では、法による身分保障と経済的独立性(給与アップ)の確保。 まだ、不十分ですが、被告が誰であれ、裁判官への圧力を 排除することが必要です。・・・ 以上、要旨のみTV画面より再録。 正確ではないかもしれませんが、大意は違えていないはずです。 ★ イタリア議会、ホドルコフスキー氏の釈放運動を ベルルスコーニ首相に要請 23日、キリスト教民主同盟党首の発議で、議員478名中、 430名の賛成多数で、プーチン首相と親密な関係にある ベルルスコーニ首相が不当に服役させられているロシアの 元財閥ホドルコフスキー氏の釈放を働きかけるよう要請。 ★ ロシア・2010年度予算案、 歳入6兆9500億ルーブル(約21兆円)に クードリン財務相: 対GDP比 16.1% 対前年比 14.2%の伸び 歳入不足 3% 歳出 9兆8869億ルーブル 対GDP比 22.9% (財源 石油ガス収入 3兆1947億ルーブル、 その他 3兆7549億ルーブル) 予備基金から 1兆8300億ルーブル 福祉基金から 4135億ルーブル これでも差額がありますが、詳しいデータ、追求中です。 新聞記事は当てになりません。 オリジナル(財務省HP)で当たるべし。 ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・ 文責 ヨーゼフ・サハロフスキー どこの国のトップも外国に出た時、言葉が軽くなるのは 致し方なし。 しかし、今回のメドベージェフ大統領発言はプーチン首相の 気持ちを逆撫での可能性あり。どのような反応があるか 関心は深まるばかり。 少し、景気動向が怪しくなりましたかね。強気になると 外される辺りが、読みの難しいところ。 原油価格が在庫に振り回され、金もしばしの調整? ■ このメールマガジン は『まぐまぐ!』を利用して 発行されています。 発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ ■ 無料購読の登録と解除は随時、画面上から出来ます。


